今日は父の日ですね。


私は9年前、父を看取りました。

異国で一人。


初めて自分でエアーチケットを手配し、初めて一人で

飛行機に乗り、初めて異国の親戚に会いました。

言葉の通じない相手でも血は繋がっています。

空港での初対面で抱きしめてくれた表情は嬉しさよりも悲しげで

それで父の状態が深刻であると悟りました。


あまりのしつこい国際電話に、私はちょっと様子見てくるね

って感じで行ったのに。


大きく腫れた手と足は、どう見ても癌の末期症状で長くない

事を表していました。

十何年ぶりの上、あまりに変わり果てた姿に父と認識する

までには少しかかりました。


どうしても私に会いたかったというのに、私ときたら手も握れず

何と言葉をかけたらいいのかも分からず、ただ側にいました。

今思うと父はどんなに寂しかったか・・・。


12月、皆が忙しい頃私は毎週仕事を休んで韓国へ行きました。

行く度に、たった何日しかたっていないのに、こないだより

弱ってる父。

3度目行った時に、私は優しい言葉をかけるつもりでした。

喉まで、いいえ、口先まで出かかってたのに言えませんでした。


そのまま帰国。

クリスマスでした。


家にいても落ち着かず、あることを思いつきました。

父の病院へファックスを送ろう!


何枚も書いては捨て、書いては捨て、を繰り返し出来上がり、

でもちょっと恥ずかしくてなかなか流せませんでした。

そうしているうち、とうとうクリスマスは過ぎてしまいました。


年末、父に会える最後の韓国行きに旅立ちました。




                      つづく・・・