この本は2年前に買った。
最近、読み返してみた。
1回目には気づかなかったことも見えてきて、新鮮だった。
この本を知ったのはTVのトーク番組。
3人の著名な作家がゲストで
それぞれ2冊の「おススメの本」が紹介された。
計6冊の本をヤホーショッピングで検索したら
この本だけがHITした。即ポチ。
ストーリーは新進の女性イラストレーターの恋愛模様。
リアルなら、ドロドロになってしまいそうな
(あ、ドロドロにはなってるか?ひとまず。WWW)
状況を冷静に見つめ、自分に向き合い
自分に忠実に生きようとする主人公。
文章が比較的短かめ。読みやすくて、キモチいい。
数か所、アダルト小説まがいの部分も。
2014年に、この作品が直木賞候補になってる。
2015年には吉川英治文学新人賞候補にも。
それまでにも他の作品で、いくつかの賞をとってるみたい。
村山由佳氏の解説が、書き出しから面白い。
思わず笑ってしまった。
『登場人物全員、ものの見事に屑である。
再読、再々読を重ねるたび、しみじみとそう思っては
むしろ清々しい気分になる。・・・・・・』
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2024-05-19、3度目の読書。
読み返すたび、面白さが増してくる。
散りばめられた作者の意志が、くっきり見えてくる。
洗練された文章がキモチいい。
心理描写と情景描写のバランスが絶妙なのか
ストレスなくイメージが浮かぶ。