議案外質問、さいとう実咲☆ | サイトーのブログ

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【介護給付適正化について】   
近年の高齢化の進展により65歳以上の高齢者人口は、全国で過去最高2,975万人、高齢化率は23.3%に達しています。本市においても同日現在の高齢化率は21.4%となっております。今後も、いわゆる「団塊の世代」が65歳以上になることなどにより、高齢化が一層進展することが予想されています。平成12年度には、「介護の問題」を社会全体で支え合う仕組みとして「介護保険制度」が創設されました。以来、すでに10年以上が経過し、今年で13年目を迎えました今日、介護が必要な方やその家族の生活を支える制度として 広く定着してきていると思われます。
本年3月には、早くも第5期目となる「介護保険事業計画」が策定されました。この計画では、要介護認定者数を平成26年度において87,900人と見込んでおり、制度発足時の平成12年度末現在の37,251人と比較し、約2.4倍の伸びとなっています。また、要介護認定者が介護サービスを利用した費用である介護給付費についても平成26年度において1,529億円と見込んでおり平成12年度の約468億円と比較し、約3.3倍となっています。
このように、高齢化の急速な進展と、介護保険制度の定着により、利用者数も介護サービスの量も大幅な伸びを示しています。
その結果、第5期の介護保険料も、第4期の月額基準額4,149円から第5期は 5,440円と大幅な引き上げとなっており、市民の負担感は大きくなっています。市民の負担している保険料は有効かつ適正に使われるようにしていただきたいと、強く思います。
今後も増え続ける需要に対して、中長期的な需要予測の計画と、その対策は本市の責任であると思いますが、介護保険制度を持続的・安定的なものとするため、今後どのような方針で臨んでいかれるのでしょうか。
また、保険者として、介護給付費や保険料抑制のために、例えば、他自治体では民間の活力を用いる事例もあるが、保険者として介護給付費の請求内容をチェックするなど、新たに取り組めることがあるのではないでしょうか。
以上を、健康福祉局長にお尋ね致します。
続きまして
【堀川のにぎわいづくりと新堀川の浄化について】
堀川は、名古屋城築城にあわせて約400年前に開削され、以降、名古屋のまちの成長と発展を支えてきた「本市の母なる川」であるとともに、都心を流れる貴重な水辺空間でもあります。

一時期は深刻な水質の悪化が進みましたが、木曽川からの導水社会実験や河川護岸の整備にあわせたヘドロの除去、合流式下水道の改善などが進み、水質も回復して参りました。それに伴い、癒しの空間でもある水辺の有効活用が求められてきました。
近年では、全国的に川を活かしたまちづくりが盛んで、隅田川や道頓堀川をはじめ、先進的な取り組みがなされており、堀川の納屋橋周辺においても、広場や遊歩道が整備され、オープンカフェで人々がくつろぐ姿や、イベントで賑わう光景もみられるようになりました。また、「堀川1000人調査隊」をはじめ、多くの方が 水質浄化、歴史、にぎわいづくりなど、様々なテーマで活発に活動されています。
先日、納屋橋にある堀川ギャラリーにて「鯱城・堀川と生活を考える会」による水質調査の展示が行われておりました。9年間の調査結果などがまとめられ、堀川の水質について考える 素晴らしい取り組みであると感じました。
しかし、こういった優れた取り組みにも関わらず、水辺空間のにぎわいは、まだまだという感じが否めません。
堀川には、こういった活動のほか、歴史を感じる景観、自然、整備された施設など、数多くの資産があり、これらを活かすことで、さらに、にぎやかで楽しい堀川につながるのではないでしょうか。
この10月、本市は堀川のまちづくり構想を策定されましたが、今後どのようにして堀川ににぎわいを創出していくのかを・・・
緑生土木局長にお尋ね致します。

次に、新堀川の浄化についてお尋ねいたします。
新堀川は、明治43年、流域の洪水対策や物流水路として船舶航行を目的に、精進川を拡幅し整備されました。当時は、多くの船が往来し、活況を呈していたと伝えられています。 しかし、新堀川は流入河川などの水源がなく、さらに堀川との合流部から最深部である汐留、現在の矢場町あたりまで、 ほぼ水平となるように設計・掘削されております。このため、新堀川全域が名古屋港の潮の影響を受け、ヘドロなどが堆積しやすい構造となっていることから、悪臭が発生する原因となっており、苦情も絶えません。
さて、新堀川は自然の水源をもたない河川ですが、過去、庄内川から導水事業を行っていた時期がありました。
今から80年前の昭和7年、当時下水道課長をつとめ、のちに名古屋市長に就任した杉戸清(すぎときよし)氏は、新堀川浄化を目的として庄内川から取水し、御用水を経由して船付ポンプ所で揚水、堀留処理場まで圧送したうえで新堀川に放流するという壮大!な庄内川導水計画を立案・実施しています。 杉戸氏は既存の用水を活用するなど コスト低減に知恵をしぼる一方、新たに圧送管やポンプ所を設置するなど、思い切った投資をおこなっています。 なお、杉戸清氏は、新堀川などの河川の浄化に取り組んだとして、本年11月13日、名古屋市下水道供用開始100周年記念式典において顕彰を受けています。
私は、現代版 新堀川導水事業について、その可能性を検証してみました。
まず、新堀川の最上流部である堀留から今池まで、上下水道局により、堀留幹線が3・4km敷設されていることが判明しました。この幹線を、導水事業に利用することは可能です。 次に、今池から鍋屋上野浄水場までは、残り3km。この部分のみ専用管でつなぐことができれば、80年前の導水事業を再現することは、可能です。3kmの圧送管 並びにポンプ設置費用などの費用対効果の検証、そして、水利権のクリアは大きな課題ではありますが、私も、国土交通省 水管理・国土保全局長の元に走り、様々なお話を賜りました。やはり先人が成し遂げた新堀川浄化事業について、ぜひ、将来的な課題として研究に取り組んでいただきたいと思います。河村市長もおっしゃられていましたよね、技術者は実績が目に見え、素晴らしい!と。 本当にその通りであり、我々に多大なヒントをお与え下さいます。

さて、本市の新堀川における具体的浄化策についてですが、ヘドロの除去につきましては、護岸整備に合わせて平成21年度までに全川にわたり、実施されたと伺っております。
そして、もう一つの対策ですが、新堀川へ放流される汚濁負荷をできる限り低減させることが重要だと考えています。 新堀川流域は、ほぼ全域が合流式下水道で整備されており、雨量が増加すると路面などの町の汚れや汚水の一部を含んだ雨水が、下水道を通じ、直接河川に放流されます。
このため、合流式下水道の改善対策にしっかり取り組むことが重要です。私は、先人に負けない知恵やアイディアを出し、堀川同様多様な施策を組み合わせ合流式下水道の改善を進めていくことが重要であると思っています。

そこで、上下水道局長にお尋ねいたします。

都心を流れる新堀川の浄化対策として行われている合流式下水道の改善について、その考えと取り組みについてどのようにお考えか、また、杉戸清氏が取り組まれた事業計画から得られたものは何か、お答えください。

以上で、私の第一回目の質問を終わります。

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○健康福祉局長答弁・制度、適正化の今後

(1)介護保険制度の今後の方針
介護保険制度は、必要な介護の給付に要する費用、介護給付費を公費50%、保険料50%で賄うことを基本としております。
平成24年度からの第5期介護保険事業計画策定にあたりましては、高齢化の急速な進展による要介護者数増に伴う介護給付費の増加への対応に加え、特別養護老人ホームなど様々な介護サービスの充実に必要な費用を盛り込んだところでございます。
その結果、国・県・市の公費負担分に加え、第1号被保険者の介護保険料につきましても、引き上げとなったところでございます。
今般の第5期計画策定に向け、介護保険制度を持続的・安定的な制度にするため、所要の措置を講ずるよう、私どもも国への要望を行い、また国におきましても、対象者の範囲や給付と負担のあり方など、様々な観点から法改正の検討がなされましたが、結果として、抜本的な改正が見送られたところでございます。
今後も、介護給付費の増加傾向は続いて行くものと見込まれます。きちんとした、丁寧な議論をして、介護保険制度を安定的に運営していくための所要の措置を講ずることが必要であると認識しております。
引き続き、国の負担割合の増を含めた制度の見直しなどを行うよう、大都市民生主管局長会議等の要望活動を通じ、国に対して要望を行ってまいりたいと考えているところでございますので、ご理解賜りたいと存じます。
(2)介護給付適正化事業
議員ご指摘のとおり、本市では、介護保険サービス利用者に対する適切なサービスを確保し、介護給付費の過度の増大を防止できるよう、介護給付適正化事業に取り組んでいるところでございます。
具体的には、愛知県国民健康保険団体連合会と連携を図りながら、介護サービス事業者に対しましては、報酬請求に関して疑義のある請求について再確認を行ったり、居宅介護支援事業所への実地指導の際にケアプランの点検などを実施しております。
また、在宅の介護サービス利用者に対しましても、サービスの利用回数や費用のお知らせを送付するなど、様々な観点から適正化のための事業に取り組んでいるところでございます。
本年4月から、介護保険事業者の指定・指導等に関する権限が愛知県から本市へ委譲されたところでございますが、保険者の責務として、介護給付の適正化や事業者指導に積極的に取り組むことが大変重要であると考えているところでございます。
介護保険制度の長期的・安定的な運営のためにも、また被保険者の皆様から信頼される制度とするためにも、引き続き、介護給付適正化事業について取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。

○緑生土木局長答弁・堀川の今後
平成22年度より、市民団体、経済団体、学識経験者、行政の委員からなる堀川まちづくり協議会により、構想づくりを進めていたが、10月に「うるおいと活気の都市軸・堀川を再び」をテーマにした「堀川まちづくり構想」を公表した。本構想は、堀川の自然・歴史・市民活動といった多くの資産を民産学官の協働によってつなげ、誰もが主役となり、堀川ににぎわいを創出することを目指しています。これまでも河川整備や水質浄化などのハードを中心とした計画はあったが、堀川を軸とした周辺のまちづくりも含めたソフト中心の構想を、市民と共にまとめたことは大変意義が大きいと考えています。
構想推進に向けて、今月より、堀川の中心的な活動団体の代表が一堂に会する場を設け、堀川の魅力向上への取組み体制についての議論を始めたところであります。今後、このような機会を重ねてさらに議論を深めながら民産学官一体となり、堀川のにぎわい創出を目指していきますので御理解賜りたいと存じます。

○上下水道局長答弁・新堀川の浄化に向けた合流式下水道の改善

本市の下水道は、生活環境の改善と浸水の防除を同時に解決でき、また、急速な都市化に伴う汚水量の増加にも柔軟に対応できる合流式という方式で創設時の事業に着手しまして、現在、市域の約6割が合流式下水道で整備されています。

この合流式下水道においては、降雨量の多い場合には、路面などの街の汚れや汚水の一部を含んだ雨水が直接河川へ放流されますことから、本市では、汚れの度合いが大きい降雨初期の雨水を一時的に貯留する雨水滞水池の建設や、下水管内のごみが川などに流れ出ることを防止するごみ除去装置の設置など、合流式下水道の改善を進めているところです。

ご質問の新堀川流域につきましても、合流式下水道で整備されておりますことから、その改善策として昭和62年に本市で最初の雨水滞水池である高辻雨水滞水池を稼働させるなど、施設の整備を着実に進めております。また、平成23年度には、雨天時の放流水質の向上を目的として、新技術である簡易処理高度化施設を伝馬町水処理センターに導入いたしました。
合流式下水道の改善にあたりましては、施設の整備に多大な事業費と期間を要しますが、新技術に関する調査・研究にも積極的に取り組みまして、今後も効率的かつ効果的に合流式下水道の改善事業を推進してまいりたいと考えております。

・杉戸氏は、当時、汚濁が進んでいた河川を浄化するために、「下水道の整備」「工場廃水の取り締まり」「河川の水量を増加させるための清水の注入」の3つが重要と考えまして、そのひとつの施策として庄内川から新堀川への導水を実行いたしました。
その後、新堀川への導水については、庄内川の水質が悪化したこと、導水路として利用していた御用水が農業用水路としての役割を終えたことなどにより廃止され現在に至っておりますが、下水道の整備とともに、新堀川の水質は大幅に改善されております。
私どもも、杉戸氏ら先人たちの河川浄化に対する努力に敬意を表するとともに、「長期的な視野を持ちながら、その時点の最善の手法を進取の気性を持って選択していく」という先人たちの姿勢を教訓といたしまして、新堀川のさらなる浄化をめざし、効果の高い合流式下水道の改善事業を進めてまいりたいと考えております。

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さいとう:

それぞれ、御答弁有難うございました。

○長谷川健康福祉局長、愛知県国民健康保険団体連合会と連携をはかりながらと、ご答弁頂きましたが、他都市においては、民間システムを活用し、国民健康保険団体連合会の給付データに、個々の要介護認定データを突合することにより、心身状態に合せた給付チェックを行っているところもあるとお聞きしています。
給付適正化においては、不要なサービスを無くして給付抑制を図るばかりではなく、介護サービス利用者にとっても必要なサービスを十分に受けて頂くことを点検する。そういった意味でも、継続的かつ積極的に取り組むべきではないかと考えます。
今後本市においても、さらなる適正化に向けた予算措置の検討や民間企業コンサルティングなどによる勉強会への積極的参加など、より一層の効率化がはかられることを要望致します。

○山本緑生土木局長、堀川のにぎわいづくり、今後も民産学官がしっかり連携・団結し、さらなるにぎわいと活気を生み出せるように。また、催しものもせっかく開催するのですから、もっと広報面で周知をおはかりくださるよう、要望致します。


さて、私が新堀川に着目した背景には、堀川、新堀川と似たような名前でありながら、本市において、治水以外の政策が、過去あまり行われてこなかったことがあります。堀川が母なる川と讃えられておるのですから、対に在る新堀川も、来年創祀1900年記念大祭を迎える熱田神宮を囲む、重要な河川でありますし、活性汚泥法を日本で初めて導入した 近代下水道の先駆けでもある堀留下水処理場旧施設も82年前の姿をそのまま残しています。
本市の歴史産業遺産に十分なりうる施設です。さらに新堀川には、記念橋のような趣ある橋など魅力的な施設がいくつか残されています。
美しい水辺空間は、人々に潤いをもたらすだけでなく、ヒートアイランド対策の上からも重要ですし、一方、にぎわいの創出の上からも重要な都市資産だと考えています。今日まで、新堀川の位置づけは、雨水排水と下水処理水の放流に特化しすぎていて、河川浄化、観光・文化、にぎわい、環境などの視点が欠けていたのではないかと思います。

下水道100周年の本年、新堀川の今後の方向性について、議論を始める良い機会だと思います・・・

ここで、市長のお考えを、お聞かせいただきたいと思います。
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○市長答弁・新堀川の今後の方向性について市長の考え方

中川運河と堀川は、それぞれ計画もできており、市民のみなさんの参加でいろんな知恵が浮かんでいる。

新堀川は精進川といって昔はだいぶ氾濫したらしいが、(新堀川を掘って)兵器工場を造り、浚渫土砂を埋めて鶴舞公園ができたという歴史もある。

例えば、どえらけにゃあと言うなら巨大な釣り堀とか。

今水辺を活かそうということが各都市において大きなテーマになっているので。中区長になるのかな。中区長にいっぺん着手するように。どうやったらいいか。ワークショップいうのか。そうやって指示する。

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さいとう:

御答弁、有難うございます。

汚れているものを綺麗にしてほしい、そう思うのは人の常であります。

この特殊な河川・新堀川は、素人でどうこうできるものではありません。選りすぐりの技術者の力量を発揮していただきまして・・・処理場の水を石清水、原水レベルにしてから放流致しますれば、原水に元々備わる自然浄化能力で、美しい河川にできるとも思います。釣り堀!これが出来るほどに美しい河川を目指したいですね。

堀川と新堀川、本市中心を代表して流れる河川が美しくなりますよう、緑生土木局、上下水道局の両局共に一層の御努力を期待致しまして、また、区長への支持もしていただきまして、新堀川浄化計画が進むことを強く願いまして、私の質問を終わります。


といった具合です。
読めば25分の長編?ですね!
お付き合い有難うございました!!

防災の面でも、堀川は住吉橋。新堀川は大井橋まで津波の予想が、なされています。(本年八月、国の防災対策)

新堀川、少し忘れられがちです。

まだまだ始まりですが、数十年の名古屋の未来を見据えて取り組んで参ります!!