伊藤美誠〝監督〟「過去一番、中国を苦しめたかなと思う」/卓球

 

サンケイスポーツ

 

卓球・世界選手権団体戦第9日(24日、韓国・釜山)女子決勝で日本は中国に2―3で惜敗し、5大会連続の銀メダルとなった。第1試合で日本は張本美和(15)=木下グループ=が世界ランキング1位の孫穎莎に敗れた。続く早田ひな(23)=日本生命=は2021年の東京五輪シングルス覇者の陳夢に、平野美宇(23)=木下グループ=は世界ランク2位の王芸迪に勝利したが、第4試合の早田と第5試合の張本美が負けて、53年ぶりの世界一を逃した。 中国との激闘をコートサイドで見守った伊藤美誠は「私が出場している中でも、過去一番、中国を苦しめたかなと思う」とチームメートをねぎらった。今夏のパリ五輪代表からは外れたが、気持ちを切り替えて、今大会2試合出場。自身の試合以外はベンチから的確な助言を送り、同い年の平野からは「伊藤監督」と呼ばれた。日本チームを支えた23歳は「試合に出ている以上に楽しかったです」と笑顔で大会を振り返った。