ウキちゃん、挿管した。

挿管するということは、人工呼吸器をつけるということ。



そして、状態が落ち着いたら外せるか外せないか、抜菅トライするということ。



もし、抜管できなかった場合は、今後の事を色々、考えなければならないということ。






昨日は、9時半前に病院に着いた。


昨日より少しはよくなってるかな、どうかな、良くなっててくれ、昨日がピークであれと思いながら、ウキちゃんのベットへ行った。



ベットやウキちゃんを見ると何やらドタバタあったような気配がした。



先生に呼ばれて説明を受けた。



すでに、深夜の1時ごろにサチュレーションがすごく下がって、なかなか上がらなくて危機があったとのこと。



骨折しているから悩んだけれど、うつ伏せにしたらなんとか回復したと。


深夜の段階で、かなり状態も悪かった為、お母さんに電話して来てもらって説明しようかなと悩んだと言っていた。


一昨日に体内の二酸化炭素の数値がすごく悪いと聞いていた。この時の悪いというのは80という数値で、特に病気など抱えていないような子がこの数値だと、すぐに挿管するレベルですと。


そして、この日はその数値をさらに上回る96という値が出ていて、これは私たちのような人だと気を失っているレベルだと。


昨日がピークであれと願い、出来ることなら挿管はせず、なんとかウキちゃんの力で良くなってくれてることを期待したけど、だめだった。



先生は「僕はいつも出来るだけニュートラルに話そうと思っているんですけど、出来るだけ自分の気持ちを入れないようにと‥」と前置きした。


「ウキちゃんはこの1週間で急激に悪くなっています。徐々にゆっくり少しずつ‥というわけではなく、おそらく肺炎というイベントがあって、それによって今すごく悪い状態になっている。だから、この肺炎の治療をしっかり行えば以前のウキちゃんに戻すことはできると思っている。延命ではなく、救命に限りなく近い挿管と思っている。でも、挿管するということは、もちろんその後のことも考えなければならない。でも僕らはきっとウキちゃんは抜管できると思っている。もちろん確約することは出来ないから、そのこともしっかり考えないといけない。色んな先生の考え方があるけれど、主治医としてやはり、今のこの状態は助けてあげたい。助けれると思ってる。でも、お父さんお母さんがもう少しこのまま様子を見たいという事であれば、病院の倫理委員会に通して‥と思ってます。」と。


私はすぐに
「いえ、昨日のお話の時点でお願いしようか悩んだくらいなので‥。お願いします」と言った。



昨日の時点で、心は決めていたけど先生がもっとちゃんと夫と話する時間の猶予をくれた。


良くなっててくれと願い1日過ごしたけど、、結局挿管をお願いすることになり、ウキちゃんを無駄に苦しめてしまったと思った。



お願いして、すぐに処置してくれた。



部屋に戻ってウキちゃんみたら、声かけれなくて涙が止まらなかった。



ずっとなでなでして、心の中でごめんねって。



同じ挿管することになるなら、もう少し早いタイミングで、少しでもしんどい時間が短くできたのにね。 

ごめんね、ごめんねって。


挿管したら、すぐに4.5日続いてたあのしゃっくりのような動きが止まった。


おそらく、呼吸がしんどくてしゃっくりのような動きがずっと出ていたんだろうとなった。


ずっとなでなでして、手を握りなでなでして、ぼーーとウキちゃんを見つめてた。


挿管されているところからもれる空気の音が、ぐーすか、ぐーすかと寝ているような、イビキのような音がなんだか、ぐっすり寝てくれているようで、すごくホッとした。


看護師さんがいようが、先生がいようが涙が溢れてくる。


気にせず泣いた。





たぶん、ウキちゃん言ってると思う。



「なんであんたが泣いてるねん、うちが泣きたいわ!」って。



ほんとうにそうよね。



昨日は、病院でも電車でも自転車でもお家でも、フッと考えると涙が止まらずめっちゃ泣いた。



でも気にせずめっちゃ泣いた。


明日は泣かずにウキちゃんを愛でようと思って。


看護師さんも「お母さん大丈夫ですか?」って、私が泣くと心配されるけど‥正直、私は全然屁でも無い。


ただただ、ウキちゃんを苦しめてしまったり、ウキちゃんがしんどい事が悲しいだけ。


それだけ。


涙の理由はとってもシンプルだ。


そんな昨日を経て、今日は落ち着いてウキちゃんに会いにいけた。


炎症の数値も良くなっているし、昨日より悪化してない。


少しずつよくなってる。


落ち着いてるウキちゃん見れてホッとした。


5日ぶりに魂の入っている目も見た。起きてるところ、5日ぶりだ。


先日折れた膝の骨も、仮骨というものができてた。
 


こんなにしんどかったはずの1週間の間に、しっかり仮骨も作ってたんだなって。


まだまだ油断は出来ないけれど、どうかどうか、このままよくなってくれますように。





今回の事で先生とたくさん話した。





先生も忙しいのに、たくさん時間とってくれた。




色々あって思った。


ウキちゃんには辛い思いや、しんどい思いさせてしまうけど、私はまだウキちゃんと一緒にいたい。


何か一つでも、生きてても悪いことばっかりじゃなかったよって、思ってもらえるような事をしてあげたい。



お散歩して風を感じさせてあげたい。


お家に帰って、お家の匂い、ご飯の匂い、寝室の匂い、温かい空気の中で過ごさせたい。


添い寝もしたい。


一緒にお風呂も入りたい。


ソファーに座って、みんなでテレビも見たい。



何一つ出来てない。




まだなんよ。

まだまだなんにも出来てない。




ウキちゃん、たくさん頑張らせてしまうけど、ごめんね。



ありがとうね。



はやく良くなって、楽しい事経験しようね。


ウキちゃん、あなたはかわいいこかわいいこ、だいすきだよ。