師匠は時々、やけに励ましてくれる。
私は師匠にたいして、弱音を吐くことも涙を見せることも絶対にしません。
よい意味で、22年前からごくごく普通の親子ではなくなっているのです
そして今朝のこと。
『ミユル、今の状態に挫けるなよ
絶対に卑屈になるなよ
いつも笑みを忘れずに
今の状態をバネに!人生二度なしやぞ』
おお
ありがたいと思い、答えようとした時…
『というわけで、ミユルのバーゲンバッツちょうだい』
ハーゲンダッツやね
言ってみた。
美『ハーゲンダッツね。』
三『うん、クリクリサンド。』
美『それは、クリスピー… いや、ええわ。どうぞ食べてください。』
師匠はルンルンルーンと冷凍庫に向かいました
私が楽しみにとっていたアイスを味見する為に言ったかと思える極上のイイコト。
しかしアイスを一口たべてまた言いました。
三『ミユル、自由に生きろ。自分の人生は自分でつくれ。素直に生きるんや。ちゃんと幸せになれよ!クリクリサンドは人生や。……うん、おいしい』
違うと思うよ。
おいしいもので食と哲学のブレのないスイッチが完璧に入る男、その名は三吾ちゃん。