相棒がけがをして送り込まれた新相棒は定年まじかのシマさん。
がっかりした若手の高丸だったけど、どんどんシマさんの魅力のとりこに?!
初めのほうはシマさんにがっかりしている高丸がどんどん先輩の能力のとりこになってる感じが気持ちいいんですが、最後の事件では若手刑事のシマさんに対する扱いに見返してやりたいという気持ちが強く、それがうまくいくあたり、やっぱりものがたりだな~でもほっこりしました^^
機動捜査隊は若手がなるもの・・・とおもいこんでたなか、相棒がけがをして、新相棒としてやってきたのは白髪交じりの男。
しかもどうやら出世の遅いタイプ(望まないタイプ)と知り、やる気あるのかよ・・・とどう接していいのかわからないパートナーに付き合わされるのが面白くないと思ってたところ、経歴を知るにつれシマさんの能力に魅了されていくという話。
シマさんは指名手配犯の顔が全部インプットされていて、しかもどれだけ変装しようが整形しようが、相手のことが見破れるという能力を持っています。
初めは中途半端に年取って経歴も長いけど、同じ階級の相棒に、縦社会の中どのように接していいかわからない様子でしたが、その垣根がとれ本当の相棒となったときの息のよさがでてきます。
元相棒と今後タッグを組むことはないんじゃないかと思わせるくらい、元相棒にも新パートナーができてるわけだから今後もこの相棒で続巻が出たらおもしろそう。
かなり引き込まれ一気読みです。
心理の変化が読んでて心地いい。
さらっと読めるタイプの短編集のような本でした。
内容(「BOOK」データベースより)
渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊の高丸の新しい相棒が着任した。それは白髪頭のどう見ても定年間際の男・縞長だった。心の中で溜め息をつく高丸だったが、縞長は苦労を重ね、思いがけない実力を秘めた刑事だった!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
今野/敏 1955年北海道生まれ。
’78年「怪物が街にやってくる」で第4回問題小説新人賞を受賞。
2006年『隠蔽捜査』で第27回吉川英治文学新人賞、’08年『果断隠蔽捜査2』で第21回山本周五郎賞、第61回日本推理作家協会賞をダブル受賞。’17年「隠蔽捜査」シリーズで第2回吉川英治文庫賞を受賞。日本推理作家協会代表理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)