病院の受付で面会の手続きをしていると、偶然旦那の担当医がいた。

なんせ副院長、まず会えない人だ。

足早に去るのを走って追いかけ、エレベーター前で声をかけた。

名乗ると、「ああ、覚えてますよ」と言われたので、手短に旦那の近況や態度を聞いた。

「う~ん、まあ、じっくりって訳でもないんだけどねえ、急がないとなんないねえ」

「私も、もうじっくりしてないで、今日は離婚を切り出そうかと思うんです」

「離婚はダメ、今離婚は絶対ダメ、仕事を失ってあなたまでいなくなったら…」

そこでエレベーターは閉まった。

えーっ…。

面会した。
もう話す気は失せた。
部屋がまた変わった、9時消灯だから相棒が見れない、する事がないから新聞や雑誌を読んでる…
「じゃあ退院しても、普通の雑誌を読んでね」「はい、わかりました」

アダルト雑誌ばかり買ってくるのだ。それもまとめ買い。

付録の安っぽい下着を「これ履いて」

どれだけたまったことか。

バスがあるので、もう帰った。
弁護士のところに行く気も失せていたが、45分道に迷って行った。

ライオンズマンションの1室、ちょっとちょっと、うちの方が広いよ。

旦那の貯金からして、100万円くらいの慰謝料になると言われた。
弁護士費用は30万円くらいだろうと。

なら、1人暮らし、やっていける。
ただ、医者は強力にそれを阻止した。

…どうしろって言うんだろう。
私はアル中で変態の面倒をみないとならないのか。

じきに、また、面談を予定に入れるらしい。
じきじゃなくていい。ずっと先でいい。

変態がうちに帰ってくる。