初代のうさぎだ。

うさぎ(というか動物)は苦手だったが、子うさぎの貰い手を探していた友人から、半ば無理やり飼わされた。
15年前のことだ。

当時私は、ひどい幻聴に悩まされていて、要するに統合性失調症真っ只中だった。

やってきたうさぎ。

おそるおそる迎え、適当にうー助と名付けた。

すぐに私は、うさぎに夢中になった。
なんせ懐くのだ。
いつも抱っこをせがみ、抱っこしたら気持ち良さげにすぐ寝、呼べばどこにいても飛んでき、夜は一緒に寝てくれた。

ちょっと近くの商店街に出掛けたら、玄関でいつも待ってくれていた。
ドアを開けると、おかえりといってくれた。

まだ子うさぎの桜の季節、一緒にお花見に行った。
小学生の男の子が、うーたんを踏みつけた。

それから、うーたんは半身不随になった。
下半身が動かず、おむつを使うようになり、尿道がこすれて癒着し、手術しても不治の細菌感染をして通院が続き(アメリカの大学病院に検査してもらった)…


最近元気がないな、と心配していたとき、仕事から帰ったら、うーたんは死んでいた。

3歳だった。

何も食べられず、4キロ痩せた。

うーたん、うーたんと泣いて過ごした。

うさぎでしかこの空白は埋められない。
2週間後、私は阪急(梅田)で、真っ白なネザーランドドワーフの子うさぎを買った。

みっくと名付けた。

私のうさぎ遍歴の始まりだった。