天と地の守り人〈第1部〉ロタ王国編 (新潮文庫)/上橋 菜穂子
¥620
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「天と地の守り人・第一部・ロタ王国編」
上橋菜穂子、著。 2006年
ついに、最終章に突入。
とは言え、この巻ではまだ、バルサとチャグムが再開するまでの苦難が綴られている。
物語に大きな動きはない。
だが、ナユグ(あっち側)がサグ(こちら側)に強い影響を与え始めている。
そして、タンダやシュガなどは、それぞれの場所で、自分の戦いを始めている。
異能者・アスラも再び舞台に上がってきそうな雰囲気だ。
このシリーズの全てが、一つの舞台に集おうとしている。
まだ、その時は至らない。
胎動を始めた大きなうねりが、遠い潮騒のように低く響くばかりだ…。
壮大な物語に成長したものです…。
『蒼路の旅人』以前の、このシリーズは、あくまでもバルサやチャグムの個人的戦いに過ぎなかった。
だが、今の二人はこの世界の覇権を争う大舞台にいる…。
守り人シリーズは成長するファンタジー。
主人公たちも、物語のスケールまでもが成長してゆく。
その成長がこのシリーズの魅力ですね。
ことに、チャグムの成長ぶりが凄い。
そして、そのチャグムを…、『私が育てた』チャグムがこんなに立派になって、ウルウル…みたいに思っているのは私だけではないはず!
━ティさん、そうですよね!
感情移入してしまいますね。
このシリーズには…。
あとニ巻。
心ゆくまでひたりきりたいと思います。
頑張れバルサ!
頑張れチャグム!
頑張れみんな!
私もナユグの大河に潜む☓☓軍団を率いて参戦するぞ!
クケケケ!
※注、この作品に河童は登場しません。