遊びに来てくれてありがとうございます
すい臓がん患者と家族のおしゃべりサロン
「ぶどうの木」の みつえ です
すい臓がんになったとわかって、
一番悩んだのは通勤の電車。
私、手術が終わったら、すぐに働けると
思ってました。
実際は復帰まで1年半近くかかったけどね
朝は割と座れるんだけど、
満員電車で通勤できるのかな？って。
色々調べていたら、ヘルプマークを見つけました。
ヘルプマークとは、
目に見えない障害や病気などを持っている人が、
周りに助けを必要としていることを
知らせることで、助けて貰いやすくするもの。
ちょっとおしゃれなデザインだから、
単なるキーホルダーみたいなものだと
思われたりします
でも、可愛いほうが良いよね。
その頃、宮城県にはヘルプマークはなくて
札幌のお友達にお願いして送って貰いました。
抗がん剤を飲んでいる頃から
電車でお出掛けするようになったので
ヘルプマークをつけて外出するように。
電車で座れる座れないだけではなく、
その頃の私は、ゆっくりゆっくりしか
歩けなくて、階段も手すりにつかまって
ゆっくりのぼっていました。
おじいちゃん、おばあちゃんにも負ける
スピードだった
風が吹くと飛ばされていたし。
だから、ヘルプマークで病人アピール。
でも、誰も知らないヘルプマーク。
Facebookでヘルプマークの紹介をしていたら
周りが協力してくれるようになりました。
宮城県でもヘルプマークをって思っていたら
タイミング良く、宮城県もヘルプマークを
導入してくれました
お友達の代議士さんの活動報告会で
ヘルプマークについてお話させていただいたり
昨年、マィノリティの方の写真展のモデルを
させていただいた時もヘルプマークが見えるように
撮影して貰いました。
宮城県にヘルプマークが導入されて1年ちょっと。
街でヘルプマークを目にする機会も
少しずつ増えてきました。
仙台市地下鉄では早い段階から優先席に
ヘルプマークのステッカーが貼っていました。
JRは難しいと聞いていましたが、
思ったより早くステッカーが貼られ、
本当に嬉しく思います
がん患者さんで、私がつけて良いのかな？
って思っている方、
気軽にヘルプマークをつけて良いと思います。
優先席の前に立っても、席を譲って貰えません。
でも、優先席に座っている時、
事情があって座っています
事情があって席を譲れませんって
ヘルプマークでアピールしたほうが良いと思う。
だって、優先席に座っていると、高齢者に
睨まれたりするんです。
私だけかもしれないけど
譲ってって声をかけてくれたら、
ごめんなさい。実はって説明できるけど
睨まれると言い訳も出来なくて
私が一番わかっているはずなのに、
若い人が優先席に座っていると、
ヘルプマークつけてるんだから譲って〜って
思っちゃう。
本当は、体調悪かったり目に見えない疾患が
あるかもしれないのに。
実際に、座っていたのは妊婦さんで、
もっと目立つようにマタニティマークつけて
って言いたくなったことも。
だから、私は優先席に座ったら、膝の上に
バッグを乗せて、ヘルプマークを目立つように
しています。
だんだん元気になってきたから、そろそろ
ヘルプマークは卒業かなって悩みますが、
最近、体調が悪いのが増えてきているから
やっぱり、まだまだお世話になりそうです。
私、病気してから誰かと電車に乗ると
座らせて貰っています。
元気になって、ヘルプマークから卒業したら
ちゃんと席を譲るようになりますね。
だから、今は優先席に座らせてください。
ただ、誤解しないで欲しいのは
ヘルプマークは席を譲って欲しいと言う
マークではありません。
だから、ヘルプマークをつけていたのに
誰も席を譲ってくれないって文句言うのは
いけません。
ヘルプマークをつけていても、助けて欲しいと
思うことは人それぞれ。
だから、ヘルプマークを見たら
「お手伝い出来ることはありますか？」と
声をかけていただけると嬉しいです。
本当は困っている人がいたら助ければ
良いのだから、ヘルプマークなんていらないって
思いますが、見えないのにわかってもらうには
ヘルプマークが必要です。
私も、困っていらっしゃる方を見つけたら
お手伝いしたいなって思います。
それでは、またね。
みつえ