野ウサギがブルーベリーを食べて、農園主は喜ぶ。それはなぜ? | 話のコレクション

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食べ歩き、旅行、散歩を中心に記事にします。が、それらに行けぬ時は、古今東西の興味深い話を記事にします。

 

昨日、インターネットニュースで、こんな話を見つけた。

 

北海道美瑛町に、ハスカップとブルーベリーを生産している果樹園がある。

ここに、エゾユキウサギが現れては、ブルーベリーを勝手に食べてしまう、というのだ。

 

しかし、果樹園の経営者は怒るどころか、「大変有り難い事だ」と喜んでいるそう。

 

普通、大事に育てた農作物を食い荒らされれば、果樹園の関係者は怒るはずだ。

ところが、逆に喜んでいる。

 

(これは、一体どういう事なんだ?)と、私は不思議に感じた。

それで、ニュース記事を読み進めると、果樹園の関係者が喜んでいる理由がわかった。

 

野ウサギが食べているブルーベリーは、下の方にある。

下の方にあるブルーベリーは、雨水の跳ねっ返り等で汚れ、売り物には出来ないという。

 

といって、そのまま放置しておくと、実が腐り、病害虫の影響を受ける。

はたまた、怖いスズメバチが寄ってくる。

 

おまけに低い位置のブルーベリーを、人が手で摘み取るのは、重労働となる。

 

それやこれやで野ウサギが食べて、お腹の中に片付けてくれると、大助かりなんだとか。

 

この果樹園では、ブルーベリーを食べに来た野ウサギも、労働者となっているのだ。笑

 

現在、地球には戦争、テロがあるのだが、反面、こんなほのぼのとして、楽しい話もある。明と暗があるのが、世の中だ。

 

●この記事の画像は、ブルーベリーとエゾユキウサギのイラスト。どちらもフリーのもの。