名画家グスタフ・クリムトの「扇を持つ婦人」が今月27日、ロンドンでサザビーズのオークションに出された。
その結果、7400万ポンド(約139億9千万円)で落札されたという。
「扇を持つ婦人」は、クリムトの「最後の傑作だ」と言われる。
というのも、クリムトの死後、アトリエのイーゼルに置かれているのが、発見されたからだ。
クリムトは、この名画を描いた後、天国へ召されたに違いない。
しかし、クリムトは自分の作品が、死後こんなに高値になるとは、予想できなかったろう。
日本の企業が、ゴッホの「ひまわり」を約53億円で落札した1987年頃から、名画にはびっくりするような値がつけられるようになった。
日本の企業が1987年に、「ひまわり」を約53億円で落札したが、これは当時、一枚の絵としては、史上最高額だった。
でも、「ひまわり」は、ゴッホの代表作だし、世界中の多くの人が知っているような絵だから約53億円でも、妥当に見えた。
ところが、その後、「ひまわり」よりずっと知名度の低い絵画が、100億円以上の値を付けられる事が、しばしば起きている。
現在、名画は、高騰し過ぎな感がある。