ウェブトゥーン連載中の韓国版の和訳です。

日本語版からはネタバレになりますのでご注意を。 

 

以下515話訳です。

 

 

(車の中の結城とDGが電話で話している)

 

DG:結城さん?

 

結城:やっと電話に出てくれましたね。譲とは会えましたか?

 

DG:今長谷川蛍介が対戦中です。

 

結城:では今譲の居場所に?

 

DG:そうです。

 

結城:わかりました、僕も学校に向かっています。ところで、聞いた話では伊崎さんが練馬を先に殺すつもりだとか。

 

DG:…そのつもりです。

 

結城:それは止めてください、我々の計画があります、もし先に殺したら面白くなくなりますので。練馬東介は、最大限派手に終わらせるつもりです。

 

(結城が率いる、おびただしい数の一姟会の車。その車に乗るのは、四宮会長とソフィア、穂乃花の母の検事、その隣には真白心?)

 

結城:僕は彼をドブに突き落として丸裸にし世間にさらしてやります。彼が法の裁きの前に立った時に何も残らないように。その時の練馬にとっては死んだ方がはるかにマシでしょうね。ですから、他のことを考えているなら止めていただきたい。僕らは同じ船に乗ったはずでしょう?


〔練馬東介。お前はもう終わりだ〕

 

(廃校の教室の窓から顔を見せる練馬)

 

練馬:ついにここまで来たか。

 

(激しく殴り合う譲とイケ蛍介。その様子をDGが眺めている)

 

DG:興味深いな。〔同じ無意識とはいえ戦い方が違う。血が違うからか?譲はまるで怒り狂った野獣、獣のような本能と圧倒的な力で全てを破壊する。それとは違い長谷川蛍介は冷静な機械だ。精巧な技術で極限の効率を追求する、まるで完璧な兵器だ〕

 

(イケ蛍介を壁に叩きつけ、蹴り倒し顔を掴んで壁にブチ当て突き破る譲。その腕を掴み回転すると譲を床に叩きつけ、その上に倒立すると蹴り下ろし、床を突き破って階下に突き落とす。

 

DG:〔気になるな、完ぺきな兵器が野獣を狩るのか〕

 

(立ち上がった譲の上からさらに蹴りつけ床に叩きつける。その頭を譲がつかみ、床にブチ当てさらに突き落とし投げ上げて天井に叩きつける)

 

DG:〔圧倒的な力が機械を破壊するのか〕

 

(壁に着地したイケ蛍介が拳を振り上げ、同時に譲も拳を振りかぶる。譲の拳をイケ蛍介が捕らえ、回転すると膝蹴りし一緒に窓を破り外へと飛び出す)

 

DG:すごいな。〔あれが無意識の戦いか、天倆の時の完成前の俺だったら危なかった。譲の無意識は疲れ知らずだから時間と共に相手が不利になる。淳助はそれを本能的に感じて一撃の勝負に出た、でもそれが敗因になった。いっそのこと彼はいつもどおりの戦いをすべきだった。

今の譲は歴戦の痛手から反応が少しずつ遅くなってきている〕

 

(ドオンというものすごい音と共に地面に激突する譲。瓦礫の上に落下した譲の目はい無意識の漆黒から普通の目に戻っている。その目にぼんやりと、歩み迫るイケ蛍介の姿が映る)

 

譲:〔…ここは?記憶がない。無意識をコントロールできなかった〕

 

(無意識状態のまま間近に迫るイケ蛍介。起き上がろうとした譲の体に激痛が走り、血を吹く譲)

 

譲:…そうだな、体が丈夫でもこれではたまらない。面白い、俺を殺すのがお前だとは。宍道や淳助に殺されると思っていたが。

 

(イケ蛍介に攻撃するが、かわされ腹にパンチと膝蹴りを食らい倒れる譲)

 

譲:…やはり。

 

(見上げた頭上高くイケ蛍介が飛び蹴りで飛んでくる)

 

譲:お前は俺を殺せない。

 

(腕でそれを防ぐ譲)

 

譲:あの時と同じ、まだコントロールできていないようだな。それなら俺の勝ちだ。

 

(血を流しながら立ちあがる譲)

 

譲:〔教えてやろう、お前の無意識の弱点〕

 

(回想:ぶーちゃんとの鍛錬の後、風呂でかわした会話)

 

ぶ蛍介:僕の無意識について教えてください。

 

譲:無意識について説明?説明するまでもなく無意識は無意識だ。意識せず完全に戦いに集中する状態だ。無意識の戦闘力は相手によって異なる、相手が強いと無意識も強くなり、相手が弱いと無意識も弱くなる。

お前の無意識は、お前とお前の友達の無意識は、俺とは違う。相手の戦闘力に合わせて効率的に戦う。相手が示す攻撃値によって常に機械的に正確な答えを出す。

 

ぶ蛍介:では勝つにはどうすれば?

 

譲:戦略を立てろ。

 

(現在:譲に蹴りかかるイケ蛍介)

 

“完璧の矛盾を突くのだ。極限の効率を追求するお前たちの無意識は、常にすべての状況に正確な答えを出す”

 

(それを避けると頭を掴んで壁にブチ当てる)

 

“それが完璧の矛盾”

 

(身を翻したイケ蛍介が譲の顔に肘を打つ)

 

“俺が同じ問題を示せば、君らはいつも同じ答えを出すしかない”

 

(譲はまた頭を掴み壁にブチ当て、さらに上から殴り、さらに殴り、壁が裂け倒れたイケ蛍介に容赦なく肘打ち、頭突き、周りが血に染まるまでありとあらゆる攻撃を加える)

 

(回想:まだ若い譲が練馬と交わした会話)

 

譲:それで、俺にアンタの用心棒になれと言うのか?練馬東介。

 

練馬:ただの用心棒ではない。一番近くで見守れという事だ。私がどこまでのし上がるのか、私の最期を見守るという事。それがお前の本当の目的なんだろう?

 

(現在:イケ蛍介を倒し、もう力の残らない手で譲が煙草を拾う。吸おうとするが震える手から煙草がポロリと落ちる。その口に、DGが煙草を差し出しくわえさせる)

 

DG:我々の目的は、赤い紙を手に入れあなたを倒すこと。譲潰しです。捕まえましたよ、譲。

 

(ニッコリと笑うDG)

 

 

515話 終わり。