途上国の粉ミルク事件と紙おむつ(前編) | 和田智代のブログ

和田智代のブログ

大人が育ち、子どもが育つためのお手伝い




ちょっと長いので
今回(前編)と次回(後編)
に分けてお届けします

ーーーーーーーーーー

「途上国の粉ミルク事件って何?」


「それと紙おむつとどんな関係があるの?」


日本ではまだあまり
知られていないのですが
けっこう深刻な問題です

これからの社会が
ますますグローバル化する中で

SDGsでも
ゴミや環境汚染の問題が
取り上げられている中で

日本人も必ず知っておいた方が良い
大切な問題だと思います

まずは
「途上国の粉ミルク事件」
についてお伝えします

・・・
・・・

・・・

『汚れたミルク』


という題名の外国映画があります

 


↓あらすじはこんなかんじ↓

ーーーーーーーーーー
1990年代のパキスタンで
赤ちゃんの粉ミルク販売のために
グローバル企業が参入し

現地の医師も巻き込んで
医師にワイロを渡したりして

『母乳よりも粉ミルクの方が
  赤ちゃんの成長に良いんだよ!』


という販売促進を
母親に対して
精力的に進めた結果

粉ミルクを買い求める母親が
一気に増加!!!

その中には
貧困層の母親も含まれていました

その日の暮らしもギリギリな
貧困層の母親であっても

「赤ちゃんを健康に育てたい!」

という気持ちは同じ

出産後スグに医師から勧められて
病院で無料でもらった
粉ミルク試供品を

何の疑問も持たずに
赤ちゃんにあげ続けているうちに

もともとちゃんと出ていた
母親の母乳はやがて出なくなり

そうなると
試供品が終わった後も
粉ミルクに依存するしか方法がなく

でも買い続ける
十分なお金がないために

なけなしのお金で買った粉ミルクを
ちょっとでも長持ちさせようとして
すごく薄めて飲ませたりしました・・・

また
経済発展途上国の貧困層の女性は
読み書きできない人が今も多く

粉ミルクのパッケージに
記載されている
説明書が理解できないために

誤った分量の水で
粉ミルクを薄めて
飲ませてしまいました

さらに

貧困層の住むエリアでは
そもそも安全な水が
手に入らないことが多く

汚染された水で
粉ミルクを作ったり
哺乳瓶を洗ったりしました

その結果

・・・

・・・

・・・

粉ミルクが原因で
多くの赤ちゃんが
病気になったり
亡くなったりしたのです!


この事実を知った
グローバル企業である
某粉ミルク会社の
現地パキスタン人社員が

良心に目覚め
雇い主のグローバル企業を
国際的に告発するべく
立ち上がって戦いを挑む・・・

=========

・・・というストーリーの
実話に基づいた映画です

この手の事件は実は
パキスタンのみで
起こったのではなく

1970年代からずっと
世界中の経済発展途上国で
起こっている事件です

私が昔、働いていた
国際保健医療協力の世界では

粉ミルクを販売する
グローバル企業の代表格である
ネスレ社(Nestle)の名前をとって

ーーーーーーー
  ネスレ事件
ーーーーーーー

と呼ばれています

ネットで
ーーーーーーーーーー
粉ミルク ネスレ事件
ーーーーーーーーーー
で検索すると
たくさんの記事が出てきます

日本でも
ネスカフェや
キットカットなんかで有名な
ーーーーーーーーーー
ネスレ社(Nestle)
ーーーーーーーーーー


もちろん
ネスレ社だけが
途上国で粉ミルクを販売した
唯一の会社ではないのですが

粉ミルクの国際的なシェアが
世界トップであったために

「ネスレ事件」という
不名誉な名前がついてます

貧困層の赤ちゃんたちが
粉ミルクのために

次々と
病気になり
命を落としている・・・

という事態を重くみた
国連機関(WHO)は

1980年代に
ーーーーーーーーーー
母乳代用品販売流通に関する国際基準
ーーーーーーーーーー

を制定し

各国政府に向けて
以下のような条項を遵守するよう
呼びかけました


ーーーーーーーーーー

✅粉ミルクの宣伝・広告を
 してはいけない

✅母親に粉ミルクの試供品を
 渡してはいけない

✅病院などを通じて粉ミルクを
 売り込んではいけない

✅製品のラベルに粉ミルクを
 理想化する言葉や絵や写真を
 使ってはいけない

✅粉ミルク会社が保健医療従事者に
 贈り物をしてはならない。

✅粉ミルクに関する情報を
 提供するときは
 母乳育児の利点を説明し
 粉ミルクのマイナス面・有害性を
 説明しなければならない

ーーーーーーーーーー

しかし世界197ヵ国の状況を見ると
このWHO基準を法制化して
厳しく守っている国は
一部にすぎません

だから
「汚れた粉ミルク」
の問題は今も世界各地
起こり続けています

そして残念なことに
日本政府は
このWHOによる

『母乳代用品販売流通に関する国際基準』に

「同意」はしているけど
「法制化」はしていない国の一つです


「いい考えだね!」って口では言ってるけど
「法律として守る」ってことまではしてない


・・・っていうことです

ーーーーーーーーーー
・・・え、でも
日本では安全な水が普通に手に入るし

読み書きできない人なんていないし

粉ミルク買えないくらい
貧しい人なんていないだろうから

そんなに深刻に考えなくても
いいんじゃないの?
ーーーーーーーーーー

と思われるかもしれません

・・・でも、日本にも
日本語の読み書きができない
外国の方はどんどん増えていますし

粉ミルクが十分に買えない
日本人の貧困家庭も
確実に増えています

だから決して
「途上国だけで起こっている話」
ではないのです・・・

・・・
 

・・・


・・・

・・・とここまでが
「途上国の粉ミルク事件」
の話でした!
 

そして!
実は!!

「途上国の粉ミルク事件」
と全く同じことが

いま、紙おむつをめぐって
途上国で起こりつつあって
私はとても心配しているのです


・・・

 

・・・

 

・・・


この続きは次回のメルマガ

『汚れたミルクと紙おむつ(後編)』

でお伝えしますね!
お楽しみに!

・・・

・・・

・・・

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【和田智代プロフィール】

愛知県名古屋市出身

短大の保育科卒業後
実家の保育園にて保育士として働いた後

20代後半に米国の大学に留学し
途上国支援について学ぶ

帰国後、国内の大学院にて
国際開発学修士号取得

30代~40代は
発展途上国での母子保健事業に従事し

アジア・アフリカ・ラテンアメリカ地域の
数十か国の保健省をカウンターパートとして

社会調査やプロジェクトマネジメント
ワークショップ・ファシリテーター等の
業務に従事する

40代後半にうつ病になり
約2年間の療養生活を経た後

津田塾大学教授三砂ちづる氏による
「赤ちゃんと排泄」に関する
研究に関わったことを機に

三砂氏および研究チームメンバーと共に
「おむつなし育児研究所」を立ち上げ
所長に就任

 

現在は、神奈川県開成町に
自宅兼オフィス『じねん堂』を構え

『赤ちゃんとの排泄ケアを通じた
 コミュニケーション』
 (おむつなし育児)

など

大人と子どものコミュニケーション
に関する様々な講座を全国で展開

 

語学力を生かし
子育てに関する海外の
先進的な育児関連本の翻訳もこなす

 

二人の息子を持つ母親でもあり
息子たちを日本・メキシコ・米国で
出産・育児したため
海外の出産・育児・留学事情にも詳しい

 

生活の場である神奈川県開成町では
NPO「あしがら農の会」に所属し

農薬や化学肥料を使わない
「米づくり・みそ造り・野菜づくり」を通じ
ささやかな自給的生活を楽しみながら

地域の仲間と共に
「食の安全」について考える活動も行う
 

★学歴

・名古屋大学大学院 国際開発研究科 修士号取得
・米国World College West 教養学部 国際開発学科卒
・名古屋市立保育短期大学 保育科卒


★資格

・プロコーチ(チームフロー)
・メンタルケア・スペシャリスト(メンタルケア協会)
・瞑想インストラクター
・保育士 幼稚園教諭
・ワークショップ・ファシリテーター(ワールドカフェ等)
 

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