【おむつなし育児 ♡ 誕生秘話♡】 | 和田智代のブログ

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おむつなし育児(柏書房)の
原著者クリスティン・グロスローさんが
今、久しぶりに日本にきている。

先週、彼女と東京で会ってランチを食べながら
近況や昔の思い出を楽しくおしゃべりして盛り上がった。

 

おむつなし育児に続く
彼女の二冊目の本となる


『世界一幸せな子育て』(柏書房)

 


も、私が翻訳させていただいた。


この本は
クリスティンが
2005年~2010年まで暮らした日本で
4人の子どもを育てていた時に

戸惑いながらも学び感じた
米国とは全く異なる

日本の伝統的な子育ての素晴らしさを
絶賛してくれている本

私たち日本人が「当たり前」と思って
特に気にもかけないでいた日本人の子育観に
「それって、こんな価値があって

 素晴らしいんだよ!」
 
と光を当ててくれた貴重な本。

 
これを読むと

「へー!日本で子育てできるって、
 
けっこうラッキーなことなんだ!
 
私の子育て、これでいいんだ!」

と、勇気づけられて幸せな気持ちになれる
オススメの一冊。


・・・さて、
クリスティンとの思い出といえば
今も忘れられない
『おむつなし育児』の和訳本が
誕生した時のこと・・・

・・・今から8年前の2007
津田塾大学教授の三砂ちづる氏による
研究チームのメンバーとして
私は『赤ちゃんと排泄』の研究に関った 

研究を通じて、日本の赤ちゃんと排泄に関する
様々な課題が明らかになっていく中
紙おむつを卒業する年齢が上がっている欧米でも

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生まれてから何年もの長い間、
紙おむつをつけっぱなし。
大きくなっても外れない。
自分たちは何か根本的に
間違えているのではないだろうか
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と憂う人々がいることがわかり始めてきた。

発展途上国の母親が
赤ちゃんが排泄するタイミングや仕草を
当たり前のように察知して
おむつをしていない赤ちゃんを
抱っこから降ろして
「シーシー」させる姿を見て
衝撃を受けた人々である。

そんな光景を見た欧米の人々は
モノがあふれる先進国の自分たちが

「赤ちゃんの体と心の声を聴く力」

をいつのまにか失っていたことに気づいた 

あるいは、生後何年間も
大量の紙おむつを捨て続けることの環境負荷を
真剣に憂えたりもした。

そうして
「おむつに頼りすぎない育児」
を実践する人が
欧米で出現し始めたのだ。
もちろん彼女たちは少数派であったけど。

そんな実践をした欧米のお母さんたちが書いた本に
何冊か出会った。

中でも、米国人クリスティンの書いた本は
群を抜いてすばらしかった。

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The Diaper-Free Baby

   The Natural Toilet Training Alternative
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先進国でもできる
『おむつになるべく頼らない育児方法』
のノウハウ本である。 

しかしその本には、単なるノウハウを超えた
育児で本当に大切にしたいことについても
大変わかりやすく書かれてあった。

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赤ちゃんに寄り添って
赤ちゃんの自然な排泄欲求に
愛情と責任を持って応えてあげることの
大切さと素晴らしさ
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そんなクリスティンが初めて
「おむつなし育児」に出会ったのが
発展途上国ではなくて
日本の岐阜県の郡上であったことにも
不思議なご縁を感じた。

当時
ハーバード大学の学生であった彼女は

日本に短期留学していた

そして、滞在していた
岐阜県・郡上の
ホームスティ先のおばあちゃんが
生後3カ月の双子の孫に
洗面器で「しーしー」とオシッコをさせている姿を見て
とても驚いたのがきっかけだった・・・

そうして私は、
この本と
まだ会ったこともないクリスティンに
すっかり惚れ込み

「是非、この本を日本語に翻訳したい!」
と色々な人に言って回るようになった。

よく「言葉には力がある」という。

私が「この本を翻訳したい」
と口にするようになってから
不思議なことが起こり始めた。

日本でおむつなし育児にトライするお母さんが
ある日、アメリカのオンライン・ショップから
おむつなし育児用グッズを取り寄せた際に
ショップのオーナーから

「友人で、『Diaper-Free Baby』という本を書いた人が
 今、日本の東京に住んでいるから、連絡してみれば?」
 

と、メールアドレスを知らされたのだ。 
その『本を書いた人』が、クリスティンだった。

Tさんはすぐにクリスティンにメールして
その1週間後に予定されていた
津田塾大学での
「シンポジウム:赤ちゃんにおむつはいらない」
のことを知らせた。

そして運命の日、2008112日。

私たちがおむつなし育児研究の成果を
初めて発表したシンポジウムの場に、
クリスティンはにこやかに登場したのだ!

信じられない!!
神様が連れてきた?!

彼女の本に出会ってわずか3か月後のことだった。 

クリスティンは、想像どおりの素敵な女性で
私たちは初めて会った瞬間から意気投合して
おむつなし育児の話に花を咲かせた。

そして私は
「あなたの本を日本語に翻訳させて下さい」
とプロポーズした。

するとそこへ
シンポジウムを聞きにきていた
出版社の編集者さんが現れ
「クリスティンさんの本の日本語版を出版したい」と
突然、申し出て下さったのだ!!

なんという偶然!!

原著者と、編集者と、翻訳者が、
まるで約束していたかのように
一同に会したその瞬間
私は鳥肌がたったことを
今でも覚えている。

・・・いや
あれは偶然ではなかったと思う。

赤ちゃんたちが

「お願い!
 このままいくと、なんだか日本も
 マズイことになりそうだから
 その本を日本語で出版して!」

と、強力なパワーを送ってくれた気がしてならない。

それから間もない2009年夏に

クリスティンの本は
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『おむつなし育児:

 あなたにもできる
 赤ちゃんとのナチュラル・コミュニケーション
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というタイトルで、日本の書店に並んだ。

 


私が原著に出会ってから
わずか11か月後のことだった・・・ 

・・・・あれから8

『おむつなし育児』は今や
『ヘンな一部の人がやってるマニアックな育児法』
という誤解時代を抜けて

メジャーな育児雑誌を始めとする多くのメディアで
『人間が昔からやってきた普通のこと』
として取り上げられるようになった

そしてクリスティンのこの本も
出版不況と言われる今の日本で
これまでに1万部近く売れて
お陰さまでロングセラーとなっている

この本を世に産み出してくれたクリスティンと
当時、出版社の編集さんだったNさんと
そして何より
日本語版を読んで下さった皆さんに
心から感謝しています。

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