二軒目を出て、「ホテル行く?」と言われたけれども、笑いながら「え~」と答えたらそのままあっさり帰り足に。

なぜ彼があっさり引き下がったのかは、後で説明するとして、

私がいつも以上に酔っぱらっていたこともあり、彼は私の手を取り自分の上着のポケットに、繋いだ手を入れた。

そのまま二人は歩き、私は彼と肉体関係を持つことを躊躇してる理由を、酔っ払いながらも語った。しかも千鳥足で(笑)

彼が何を話したかは、思い出せない。

いよいよタクシーに乗るときがやってきた。
「俺も乗っていくよ」と家が反対方向の彼が言った。

タクシーの中で、私は急に彼が恋しく思えた。
私から指を絡ませ、肩にもたれ掛かって、時折目を閉じ、時折目を合わせ微笑んだ。かなりうつろな目で。

マスクをしていなかったら、キスをしていたところだろう。

それから、彼の手が私の太ももにきて、股間の方までのびてきた。
私はその手を払うこともせず、ずっと無言で、その甘い雰囲気を楽しんでいた。

そんな時間も束の間、
自宅に着いたため、私だけが下車し、その日はこれで解散。

解散はしたんだけどそのあとLINEで、、、。

つづく