四間飛車対左美濃の戦いから図を迎えました。
先手からは▲９四香があるので後手は何かする必要があります。お互い端に弱点を抱えており、
ここでの攻防が形勢を左右しそうです。
△９七同飛成
ここでは△９二香が勝りました。以下▲９九香に△９六飛が好手です。
▲８五桂や▲９四歩で飛車に当てられる手を防いだ手で、こうしておけば後手の飛車は目標になりません。次に△８三歩▲４四飛△４三金と飛車を追ってから△５四歩で攻める楽しみもあり、これなら後手も十分戦えたと思います。
▲同玉△９二香▲９四歩
本譜は先手玉が９七で不安定な位置にいるのでその間に攻め込む狙いです。
△６八歩▲同銀△８三歩▲８五飛△６三銀▲５四歩
自陣のキズを消しながら攻める順を選びましたがこうなってしまうと先手の飛車は３五に回れば捕まらない形で、▲８七玉や▲９六香で陣形を整備する手が残っているので後手が手を作るのは難しく、苦しい形勢となりました。
以下は粘ったものの届かず、敗れました。