久しぶりに訪れたその美術館は
物心ついてから
100回は行っているだろう
ふとある絵画の前に惹きつけられた
ああ なつかしいな
母に連れられて来ていた
45年以上前の私に戻る
あのときの感覚・・・
絵に近づきすぎて よくわからなかった
少しずつ絵から離れていくと
急にハッと気づくところがある
今日も同じことを感じた
次の瞬間
今まで気づかなかったことが見えてきて
涙があふれた
45年たって新たなものが見えた!
同じ絵の中に新しく見えるものがあった
この絵も私を待っていてくれたのかもしれない
この絵も私を見ていてくれていたのかもしれない
また来るね
絵に向かって語りかけてきた
1本の道を描いた私の愛する絵画へ
自然・芸術こそ我が人生
2017.10.11
篠田美和子