日本の癌人口は年々増えている
先日、癌セミナーに参加してきました。私の周りには癌と闘っている方、癌と共存して生きている方が何人もいます。年齢もありまして、年々増えてゆく一方です。肥満が多く健康格差のあるアメリカでは癌は減っているのに、日本では癌人口が増えています。

私の母もその一人。癌は完治しましたが、20年以上経った今でも後遺症で体調が悪い日もあり、2年に1回くらいですが、救急車で運ばれてしまうこともあります。母は今でも癌と共存して生きていると言えます。


改めて癌とは何か
癌とは悪性腫瘍のことで、英語でMalignant Tumor。遺伝子変異によって、自律的で制御されない増殖を行うようになった細胞集団の中で、周囲の組織に浸潤(炎症や悪性腫瘍の発育の場が隣の組織中に侵入すること)し、または転移を起こす腫瘍を言います。悪性腫瘍のほとんどは無治療のままだと全身に転移して患者を死に至らしめるとされています。

悪性腫瘍、癌には2種類ありまして、まず1つは癌腫。癌種は上皮性(皮膚や消化器官の内側のすべて)で、発育速度が速く、転移行性はリンパ液の流れに乗り途中リンパ節のに流れ着いて増殖するリンパ行性、高齢者に多い癌です。

2つ目は肉腫。肉腫は非上皮性(体を支えている骨、脂肪、筋肉、血管、結合組織、脳、神経)で、発育速度がより速く、移転行性は血液の流れによって別の器官に移動して増殖する血行性、若年者に多い癌です。


2014年の癌死亡数が多い部位は、1位肺、2位大腸、3位胃、4位膵臓、5位肝臓の順でした。また、女性に限定した癌の罹患数を見ると圧倒的に乳房、つまり乳がん患者が多いということです。生存率は高い順に、甲状腺癌、皮膚癌、乳癌となりますので、乳がんは生存率が高く治る癌ということになります。


治療法選びは何を基準にしたらよいか
つい先日も、お友達のお身内が癌と診断され、治療法の質問を受けました。癌の部位やステージにより、またその方の信じるものなどで違ってきますので、一概にこれが良いこれが良くないとは言えません。

化学療法、自然療法など何がベストであるかは、患者さんそれぞれです。一番大切なのは患者さんが納得して選択すること、これにつきるのではないでしょうか。家族が癌サバイバーである私の経験からそう思っています。


癌を防ぐための12カ条
癌患者が増える一方で、癌未経験者は何をすべきなのでしょうか。 国立がん研究センターがまとめた、癌予防のためにすること12カ条がありますので、皆様と共有いたします。

1. バランスのとれた栄養をとる
周知のことで今更ですが、体には必須栄養素すべてが必要で、それにはバランスのとれた食事が必須です。いくら健康に良い食べ物でもばっかり食べはNGです。この間、昨今の野菜ブームで野菜しか食べないという方にお会いしました。確かに野菜はビタミンやミネラルなどが豊富で、抗酸化作用のある食べ物ですが、野菜だけでは不足する栄養素が必ず出てきます。

悪者扱いされていた炭水化物(糖質は炭水化物の一部)、脂質も必要な
栄養素であることは忘れてはいけません。細胞で作られるエネルギーATPは、体内のあらゆる活動に必要なエネルギー。糖質のひとつであるグルコース(ブドウ糖)が分解され、ATPに変換されます。グルコースがなければATPは産生されませんので、グルコースつまり糖質は必要な栄養素です。

糖質制限は制限するもの(コントロールする)のであって、断つものではありません。しかも、代謝が落ちる壮年層から老年層の食事法。若い人は炭水化物きちんと摂取してくださいね。糖質に関するさらなる詳細は糖質制限ダイエットの危険性をお読みください。

2. 毎日変化のある食生活を心がける
買い出しに出かけるといつも同じ食品ばかり購入してしまいがちですので、私はこれは特に気を付けなければなりません。 今はハウス栽培や輸入品などで万年手に入る野菜や果物が多いのも原因の一つ。旬に旬の食べ物を食べ、各国のお料理をいくつか作れるようにしておくと、いつも似たような食卓が避けられるかもしれません。

3. 食べ過ぎを避け、脂肪は控えめに
腹八分目は長生きの秘訣と言われるように、食べ過ぎは消化器管に負担がかかります。また脂肪ですが、私は基本的に良質な食品であれば高脂肪、高蛋白でも頂いており、カロリーを気にするよりも良質な食べ物を選んだほうが健康に近づくでしょう。高脂肪・高蛋白な良質な食べ物といえば、グラスフェッドバターやグラスフェッドビーフが代表選手。要するに少なくもなく多くもなく適量頂けば良いのです。

4. お酒はほどほどに
強いお酒を大量に毎日飲んだり、飲酒中にタバコを吸ったりすれば、長期的に見て深刻な病気になるのは目に見えています。毎日グラス1杯の赤ワインが良薬のように、飲む量によって薬にもなり毒にもなるのがアルコール。多量の飲酒を毎日続ければ肝臓の病気になり、その後合併症になります。お酒はいくら好きでもほどほどに。。。

5. タバコはなるべく吸わず、危険な受動喫煙をなくす
タバコの記事は何度か書いていますが、タバコを吸わない人にとってタバコの匂いほどストレスフルなものはありません。 一番危ないのが、吸っている本人より、吸っている人の近くにいる受動喫煙者。 受動喫煙者はタバコを吸わないのに、タバコを吸う人より病気になるリスクが3倍にもなります。 ヘビースモーカーの方々、これを知って頂きたいです。NYのように公共の場所では全面的に禁煙にして欲しいというのが、切なる願いです。

6. 食べ物から適量のビタミンと食物繊維を摂取する
微量栄養素であるビタミンや非栄養素である食物繊維をサプリメントで摂取している方も多いのではないかと思います。しかし、ビタミンでも食物繊維でも、他の栄養素でも自然の食品から栄養を摂取するのは基本中の基本。サプリメントはなんらかのご病気で特別に栄養素を摂取しなければならない場合や、旅行中などで食べ物が偏り、栄養素を摂取できない場合だけです。それには栄養価の高い良質な野菜を購入して、生産が増えるように貢献しましょう。良質な野菜とは、団粒土で土壌生物の多い腐葉土で栽培された、無農薬の野菜や果物です。

7. 塩辛いものは少なめに、あまり熱いものは冷ましてから
現代の私達は実は塩分が足りない食生活をしていますが、塩分を多量に摂ることが健康に良くないことは既にご存知だと思います。内陸部の長野県は、厳しい冬を乗り切るため塩辛い保存食を食べ、脳卒中死亡率が全国一でした。塩分を控える食事を県をあげて推奨したところ、現在長寿上位の県になりました。また、あまり熱いものを食べると、胃の粘膜が溶けて胃潰瘍になりやすくなります。これが続けば癌になりますよね。これが熱いものを冷ましてから頂くべき理由です。

8. 焦げた部分はさける
焦げた食べ物は発がん性があり、食べてはいけない毒です。しかし、重要なのは量。微量であれば癌になることはありません。真っ黒焦げの食べ物を丸ごと食べることはまずありませんし、少しのおこげは美味しいですよね。多量でなければそこまで気にすることはないと私個人の意見です。真っ黒焦げになった食べ物の一部はこれはダメですので、除いて食べましょう。これは焦げ具合にもよりますね。

9. カビの生えたものに注意
カビの生えた食べ物を好んで食べる人は、奇人変人でない限りおりませんので、これは輸入品や長期倉庫保存した食品に注意しましょうということです。特に日本では輸入ナッツ類やトウモロコシが危ないです。実はカビを利用して作られた食品は日本に多く、清酒・焼酎・醤油・鰹節・漬物・納豆など。海外ではワイン・チーズ・ヨーグルトはカビを利用した食べ物です。基本的にこのような食べ物以外は、カビの生えた食べ物を売れば営業停止になりますので、お店・卸業者や製造販売元が不正をしない限り購入することはまずあり得ません。気をつけるといえば自宅の食品ですね。

10. 日光に当たりすぎない
紫外線が癌や老化に大きく関係があることは最近になって詳しく解明されてきました。必要以上に紫外線に当たると皮膚ガンになりますが、オゾン量の多い日本上空では心配をしなくても大丈夫です。それより、特に女性は日光にあたる時間が少ない傾向にあり、ビタミンDの合成に影響がでます。男性は日焼け止めなどを使用しない人が多いので気をつけなければなりませんが、日本人女性のほとんどは、紫外線になるべく当たる努力をしなければなりません。

11.  適度に運動をする
運動なしには健康には成り得ないと言われるほど、運動は健康になるためになくてはならないもの。激しい運動は逆に体や心臓に負担がかかりますが、週に最低1、2回は適度な運動をしなければ健康からは遠ざかっていきます。個人的には、呼吸に重点を置いた、ヨガやピラティスなどがオススメ。時間がない私の場合、一駅であれば歩く、なるべく階段を使うなど、移動時間を運動の時間にして時間の節約をしています。また、運動はストレスを軽減するのに手っ取りばやい方法でもあります。

12.  体を清潔に
これは女性であれば、まあ清潔にしない人なんていないと言い切れるほど当たり前のことですよね。気をつけるのは男性の方。面倒くさい、忙しいなどを理由に毎日お風呂に入らない人がいるようですが、これは12カ条に載せるべきものなのか疑問です。

私であれば12番目は「健全な心を保つ努力をする」でしょうか。生きていれば、嫌なことも、怒りがこみ上げてくることも、悲しいことも、落ちこむことも、人生イヤになることもありますよね。これは万人が経験することです。人生どんな苦行があってもそれを乗り越えていくことが、その人の魅力や深みが増す最良の方法なのではと思います。そういう人は懐が深くて魅力的で、人に幸せを与えることができる人です。

<輝く素肌になるためのオーガニックコスメ講座のご案内
8月・9月の講座詳細は下記の通りです。
下記の緑色太字の各講座名をクリックしてお申し込み下さい。

開催日:開催日下記に明記 
時間 :9:00-11:30AM (上級9:00AM-12:00PM)
場所 :東京都港区 ル・パン・コティディアン芝公園
講師 :オーガニックアドバイザーMio (プロフィールはこちらへ)
    *AFASオーガニックコスメ認証委員会 委員
    *英国IEB認定 解剖生理学・病理学ディプロマ取得
    *厚生労働省認可 財団法人職業技能振興会オーガニックアドバイザー

9/4(日)  → 食べるサンスクリーン講座
地球環境・皮膚の生理機能・病理学・栄養学・
コスメ成分・子供の紫外線ケア・制汗剤を含む内容です。

9/11(日) →  オーガニックコスメ講座 基礎
環境・皮膚の生理機能・価格構成の内容を交えて
オーガニックコスメとは何か
オーガニックコスメの選び方の内容です。
ナチュラルコスメの内容も含みます。

9/25(日)  → オーガニックコスメ講座 上級

基本的には初級を受講後に上級に進むことをお勧めします。
基礎に自信があるか方は基礎を未受講でもお申込可能です。
日本の環境・気候・日本人の肌に合ったコスメの内容です。
成分・薬事法の表示・フェアトレードなどを含む
プロフェッショナル用の内容です。
*2講座・3講座すべてご参加の方には割引有り。

これまで受講された方は
医師、薬剤師、理学療法士、看護師、鍼灸マッサージ師、
エステシャン、
セラピスト、メイクアップ講師、教員、オーガニックコスメ会社や
オーガニック商社にお勤めの方、オーガニックコスメ講師、
オーガニック検査員、主婦、会社員など。

受講後オーガニックコスメに切り替えた方も多数です。

皆様のご参加をお待ちしております。

★ご質問やお問い合わせは下記メールアドレスへ 
mihotokyojp☆yahoo.co.jp  (☆をメール送信マークにご変更下さい)


Instagramを始めました。
 インスタには自宅での食事やお出かけ写真などを掲載しています。
 お気軽にフォロー下さい。

 お気に召しましたらクリックお願いします。
 読者の皆様いつも応援有難うございます。