来日記念!ビル・ミッチェルにMMTを教えたい! | 「国家戦略特区」blog

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ポスト・グローバリズムの社会を考察。安倍政権の移民=外国人労働者受入れ政策に警鐘を鳴らしています。

「MMT論者のビル・ミッチェルが来日中です。私は5日のシンポジウムに参加しますがその前にMMTの基礎を皆様にしっかり学んで頂きたいです」

『MMTとは何か?ビル・ミッチェルにも分かる様に徹底解説』

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『MMTは二層構造の経済学派』

 

 MMT(現代貨幣理論/モダン・マネタリー・セオリー)は、貨幣や財政金融システムに対する「事実の説明」と、その知見に基づく「政策提言」の二層構造を持つ経済学派です。「事実の説明」は、事実故に論破不可能で、そんなの当たり前だ!と開き直るのがMMT否定論者の関の山です。「政策提言」は、雇用保障プログラム(JGP)や国債廃止などがありますが、米豪の社会情勢に影響を受けた提言なので、日本への導入にはアレンジが必要だというのが私の見解です。米下院議員のオカシオコルテス(AOC)氏が、グリーン・ニューディールにMMTを活用すべきと提言しているのと同じで、日本でも消費税廃止による脱デフレや、国民貧困化を招く移民の禁止や、防災やインフラ整備の国土強靭化や、対米従属から脱却を実現する防衛力増強など、積極財政の理論的支柱として日本版MMTが必要だと私は考えます。

 

『貨幣とは、負債である』

 

 MMTの「事実の説明」で最も重要なのは、「貨幣は負債」と定義している点です。そもそも取引とは、物々交換では無く、本質的に、物の貸し借り、あるいはツケ払いなどの「信用取引」です。貨幣の無い原始的な社会を想定すれば分かりますが、サンマとイチゴを取引する場合、秋にサンマを入手し、春にイチゴを渡すこととなります。つまり秋にサンマを借りて(負債が発生)、春にイチゴで返す(負債の解消)という一連の流れが、取引であり、この貸し借りの記録こそ、おカネなのです。借りる事で発生し、返す事で消えるのが、おカネの特性です。

 

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『国債とは、おカネの一形態』

 

 貨幣が負債という知見から導き出されるのは、国の借金、政府の負債である国債も、実は、おカネの一種(利息が付く通貨)となります。貨幣とは負債なのですから、国債の残高をゼロにするという事は、おカネを世の中から無くすのと同じ愚行です。少なくとも政府債務は、増える事はあっても、減る事は無い、つまり世の中の、おカネは、増える事は有っても、減らすべきでは無いという認識は、誰でも賛同できるでしょう。政府の負債を減らす必要など、全く無いのです。

 

 

『借用書は誰でも発行できるが、問題は受け取るか否か』

 

 また貨幣が負債なら借用書は誰でも書けますので、誰でも、おカネを発行できます。問題なのは、その負債を受け取るか否かです。個人の借用書は殆ど誰も受け取らず、大企業の借用書は受け取る人が多くなり、政府の借用書なら、更に信用が高くなります。負債には明確なヒエラルキーがあり、その頂点に位置する借用書が、政府と中央銀行を合わせた統合政府の負債である通貨、日本なら円となります。MMTでは、租税貨幣論と言いますが、統合政府の負債である通貨を、政府が税や社会保険料などとして受け取る事で、通貨が流通すると説明しています。

 

 

『日本円は租税貨幣論の典型』

 

 明治初期の日本円の導入プロセスは、MMTの租税貨幣論の典型例だと私は考えます。江戸時代までの日本では、税は米で納められていました。結果、日本では、江戸幕府の正貨である金貨以外に、銀貨も流通し、金貨と銀貨は、今の円とドルの如く、為替レートが存在したのです。また各藩は、納められたコメを換金する為に、現代にも匹敵する極めて高度な金融工学が発展していましたが、明治になると衰退してしまいます。明治政府が、地租改正で、税を円で納める事を定めた瞬間に、通貨は円に統合され、高度なコメの先物取引も必要無くなったのです。

 

『信用創造は負債同士の交換』

 

 経済学で内生的貨幣論と呼ばれる信用創造のメカニズムでは、銀行融資は、預金者から預かった、おカネを又貸しするのでは無く、融資する事で、おカネが自ら発生すると説明しています。この理解はMMTにおいて極めて重要です。具体的に、銀行融資における貨幣発生を超簡単に説明すると、例えば、三千万円の住宅ローンの組む場合、借り手は、銀行に三千万円の借用書を提出し、銀行は借り手の返済能力を審査した上で、この借用書を受領し、銀行の負債である預金を、借り手の口座に三千万円記帳します。つまり信用創造とは、負債同士を交換して、単なる個人の負債である借用書を、銀行預金という、より信用度の高い負債である通貨として認められる様に、等価交換しているだけなのです。

 

 

『銀行が預金を集める理由』

 

 信用創造でお金を発行できるなら、預金を集めるなど不要では?との意見もありますが、銀行口座とは、貸し借りの記録そのものであり、正に銀行口座そのものが、貨幣としての本質的な機能である帳簿という性質を備えています。同時に預金を集めることで銀行は、正貨である日銀券も入手する事ができます。因みに政策金利とは、日銀が、日銀当座預金内で、各銀行に融資する際の金利を意味します。銀行は、他の銀行との資金の出し入れをするのに、現金および日銀当座預金が必要なのです。

 

 

『銀行預金とは、各銀行が勝手に発行したマネーである』

 

 信用創造で作られた、三菱UFJ銀行の預金と、みずほ銀行の預金と、りそな銀行の預金は、同じ円という計算単位で表されており、かつ日本銀行券と交換が保証されていますが、その正体は各銀行が発行した全く別の、おカネです。その価値は、日銀券に紐付けられる事で保証されているだけです。我々がATMに、お札を入れて残高を増やしているのは、日銀券と銀行預金という負債同士を交換しているのです。そうして民間銀行に集められた円は、日銀に持ち込まれて日銀当座預金に姿を変えます。

 

 

『日銀当座預金≠民間銀行預金』

 

 銀行の銀行と呼ばれる中央銀行である日本銀行の預金である日銀当座預金は、各銀行などの金融機関と、日本政府などが口座を有していますが、我々一般庶民は、口座を開設する事が出来ません。この日銀当座預金と、民間銀行の各口座は、全く繋がっていない別の通貨だと理解する事が、MMT理解のキモです。リフレ派が間違ったのは、日銀当座預金の残高を増やせば、それが又貸しされて、民間銀行の預金残高が増えると思っていたのですが、両者は別の通貨なので何の関係も無かったのです。民間銀行の預金残高を政府が増やす方法は、只一つで財政出動をする事です。

 

 

『負債にはヒエラルキーあり』

 

 MMTの様々な知見は、MMTの発明や発見では無く、既存の経済学や社会学の成果なのですが、MMTの真の独創は、信用創造のメカニズムを、政府の財政出動でも発生していると発見・説明した点です。債務ヒエラルキーとMMTでは説明していますが、個人の負債である借用書と、銀行にとっての負債である預金と、政府と中央銀行を合わせた統合政府の負債である通貨には、明白なヒエラルキー、つまり上下関係があります。現金と、それを日銀の当座預金に預けた金額の合計であるマネタリーベースが、本物の通貨であり、銀行預金とは、実は各銀行が勝手に発行した、おカネなのです。

 

 

MMTを理解できない人々

 

 MMTを分かっている様で、全く分かっていない人の特徴は、各銀行の銀行預金とは、実は各銀行が勝手に発行した、おカネに過ぎないという事実を理解していないケースが多いのが特徴です。信用創造でも説明した通り、銀行預金とは、各銀行の独自の判断基準で融資を行い発生させた、おカネです。故に、各銀行間で、おカネのやり取りをする場合(つまり振り込み)は、全く信用できない、おカネ同士の交換となってしまいます。そこで各銀行は、正貨である日本円が預金されている日銀当座預金を介して資金を融通しています。この理解が極めて重要です。

 

「MMTの財政政策の考えを示す図、支出は蛇口、税は排水口となる」

 

『誤解を与える税は政府の財源では無い』

 

 MMTでは、税は政府の財源では無いと説明しますが、これは誤解を招く表現です。スペンディングファースト(支出が先行する)と説明しますが、政府は、税金を集めて、それを支出している訳では無いという事実を示しています。ただ、スペンディングファーストとは、そもそも取引とは信用取引であるという事を示しているに過ぎません。屋台のラーメン屋ですら、我々がラーメンを食べて支払いを行う前に、麺もツユもチャーシューもメンマも全て支出されているのです。税は政府の財源では無い!とのドグマは、人々の納税義務を毀損し、MMTとは正反対のイデオロギーである、無税国家論やベーシックインカム論などと結び付き易く、MMTに対する誤ったメッセージを広げるものです。私はMMT論者に、このドグマの見直しを強く求めます!

 

「政府支出が少なく税金を取り過ぎた日本のデフレ状態を示すシンクの図」

『政府支出=通貨発行』

 

 公共貨幣論という、利息を敵視して民間銀行の信用創造を禁止し、政府紙幣を発行して、政府の借金である国債を全額返済して、借金をゼロにしろと主張する金融革命を目指す輩がいます。公共貨幣論は、全て間違った貨幣観に基づく間違った政策提言で、MMT的な世界観とは全く異なっています。そもそも、政府は、政府短期証券という国債を中央銀行に引き受けさせて、支出を行っており、既に事実上の政府紙幣を発行して日々の財政政策を行っているのです。政府の支払いとは、中央銀行の政府の口座から、民間銀行の口座に準備預金を移動させ、その結果民間銀行の預金は、その同額だけ増えます。これが財政出動の全てです。

 

『MMTとは労働本位制だ!』

 

 貨幣を負債と捉えるMMTに対し、主流派経済学の考えは、貨幣は貨幣だから貨幣だとの無限後退理論を唱えます。財政破綻や円の暴落に繋がる通貨の信任など、来るハズの無い狼に怯える連中の精神不安の要因は、おカネが何か分からぬ事から来ています。ではMMTの考える通貨の裏付けとは何かと問われれば、国民経済の供給能力つまり、日本であれば我々日本人の労働です。安倍政権の統計操作が酷くて信用度はチャイナ並みに下がっていますが、550兆円という付加価値の合計である日本の名目GDPが、日本円の裏付けです。おカネとは、国民経済を潤滑に運営する為のツールに過ぎません。かつての金本位性に対して、労働本位制と呼ぶべき制度が、現代貨幣システムの本質であり、MMTは、その事実を説明をしているのに過ぎないのです。

 

 

 

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