交通事故にあった義母。
脳の損傷が激しいので、手術しても植物人間。
手術しなければ、すぐ亡くなる。
旦那と義父の決断は、「とりあえず手術してくれ」とのことでした。
テレビで見たようなシーン。
目の前で起きてることは、まるで自分たちのことじゃない気がしてました。
ドラマでこのようなシーンになれば、「植物人間になるくらいなら、死なせてあげようよ」と思っていましたが、それは安易な考えだったんだと身にしみました。
そんなに簡単に1時間くらいで義母の最後なんて決められない。
手術は、3時間の長丁場でした。
私は、実母に娘を預けあれから病院へ行きました。
変わり果てた義母の姿。
もう、顔も腫れて元気な義母の姿はどこにもありませんでした。
人工呼吸で持っている命。
手術しても、もう3日持つか持たないか。
覚悟を決めてくださいと医師からは言われました。
家に帰ってきたのは2時過ぎ。
旦那は寝室に来ませんでした。
泣いていたのだと思います。
近くに行こうとすると「頼むから来るな」と言われました。
初めて旦那が怖かった。
もう、何も言えませんでした。
今日は、旦那は午前中で仕事を切り上げ、夫婦で病院にいます。
15歳以下は救命救急の病室には入れないという決まりでしたが、「恐らく最後になるだろう」との病院側の配慮で娘を特別にはいらせてもらいました。
毎週休みの度に義母に会っていた娘。
顔を見ては嬉しそうに笑う娘でしたが、既に娘は誰かわからないようでした。
悔しくて、残念で、どうして??という気持ちが溢れてきます。
事故の前日に楽しくお話してたのに。
またねって言って別れたのに。
義母は、家のすぐ近くの横断歩道で青信号で渡っていた時に引かれました。
ブレーキ痕もなく、完全な不注意です。
娘が将来通るであろう通学路で義母は、引かれました。
横断歩道には、5メートル先まで血の血痕がありました。
色々な思いが加害者にはありますが、今は義母が最後を迎える時まで、なるべく近くにいようと思います。
