こんにちは!
MINT新宿店MLB担当のホソミです。
MLBは各チームのスプリングキャンプが始まり、2021シーズンの開幕へ着々と前進しています。それと同時に様々な驚きがあったオフシーズンも終幕に向かっています。
歴史的な厳冬となった今オフシーズンでしたが、大幅な戦力UPに成功した球団もあります。
ダルビッシュ有選手やブレイク・スネル選手などを獲得する大型トレードを連発し、今オフの主役であり続けたサンディエゴ・パドレス、新オーナーを迎え、フランシスコ・リンドーア選手やカルロス・カラスコ選手などを獲得したニューヨーク・メッツ、今オフFA市場最高の外野手であったジョージ・スプリンガー選手を獲得したトロント・ブルージェイズ、そして、昨年ワールドチャンピオンに輝いたロースターにサイ・ヤング賞右腕トレバー・バウアー選手を加えることに成功したロサンゼルス・ドジャースなどが今オフの“勝者”となりました。
そんな中、数年前から有望な若手の育成と的確な戦力整備を続け、今オフの補強によってリーグでも指折りの強力なロースターを作り上げることに成功したチームがあります。
そのチームこそがシカゴ・ホワイトソックスです。
ホワイトソックスはヤンキースやドジャースのような常勝球団ではありませんでしたが、5年程前から計画的なチーム再建をしており、その時期に加入した若手有望株が一斉にメジャーに上がってくる今のタイミングを狙って補強を敢行。このオフシーズンもFAやトレードで大物選手の獲得に成功しており、今シーズンのアメリカン・リーグ中地区、リーグ優勝の有力候補にあげられています。
今回はそんな2021シーズン大注目のホワイトソックスの主力選手を、MINT新宿店のカードと共にご紹介していこうと思います。
2014 TOPPS BOWMAN STERLING Rookie Autographs Purple Refractors / Jose Abreu 【27/50】
20,000円
1人目の主力選手は2020シーズンのアメリカン・リーグMVP、ホセ・アブレイユ選手です。
アブレイユ選手は勝負強い打撃が最大のウリの選手で、2019、20と2年連続でリーグ最多打点を記録しています。ケガにも強く、162試合のフルシーズンであれば打率.300、30本、100打点に近い成績を安定して残せるリーグ屈指の強打者です。
また、アブレイユ選手はチーム在籍年数(2014年~)が長く、キューバ出身の選手であることから、同郷の選手が多いチームの中で精神的な支柱となっており、ホワイトソックスの世界一には欠かすことのできない中心選手です。
2017 TOPPS INCEPTION Stars Autographs Magenta / Lucas Giolito 【85/99】
3,000円
続いてご紹介すのはチームの若きエース、ルーカス・ジオリト選手です。
ジオリト選手は2016年のトレードでホワイトソックスに加わった選手で、90マイル後半のストレートと必殺のチェンジアップで多くの奪三振を稼ぐ本格派のエース右腕です。
メジャー定着を果たした2018年は制球に苦しむ場面が見られましたが、右腕のテイクバックを小さくしたフォームが功を奏し、翌2019年に大ブレイク。リーグ最多の3完投2完封を記録し、一躍ホワイトソックスのエースとして定着しました。
昨2020年にはピッツバーグ・パイレーツ戦で1四球を許したのみのノーヒットノーランを達成。リーグ2位の97奪三振を記録し、サイ・ヤング賞投票では2019年に引き続きトップ10入りを果たしました。
今オフにテキサス・レンジャースからトレードで獲得したランス・リン選手(2020年サイ・ヤング賞投票6位)と組むワンツーパンチは他球団の脅威となる事は間違いないでしょう。
2018 TOPPS BOWMAN HIGH TEK Prospect Autographs / Luis Robert
25,000円
3人目はチームの若きスター候補、ルイス・ロベルト選手です。
ロベルト選手はアブレイユ選手と同じキューバ出身の外野手で、2017年にアマチュアFA選手としてホワイトソックスと契約を結びました。その後、2019年にはマイナーで打率.328、32本塁打、92打点、36盗塁をマークし、一躍MLB最高クラスのプロスペクト選手になりました。
迎えた昨年、開幕戦でメジャーデビューを果たしました。デビューから2日後のツインズ戦で前田健太選手から初本塁打を放つなど、チーム3位の11本塁打、同1位の9盗塁と一定の成績を残しましたが、打率が.233と伸び悩み、開幕前は最有力とみなされていた新人王投票も2位に終わりました。
しかしながら、ロベルト選手の魅力は打撃だけではなく、俊足を生かした広大な指範囲を活かしてチームのピンチを度々救いました。その結果、バイロン・バクストン選手(MIN)やラモン・ラウレアーノ選手(OAK)らリーグ屈指の名手をおさえてセンターのゴールドグラブ賞を受賞しました。
ロベルト選手は今年で24歳と若く、まだまだ伸びしろがあるため、今後マイク・トラウト選手(LAA)やコディ・ベリンジャー選手(LAD)のようなリーグを代表する万能選手に成長するかもしれません。彼の明るい未来に要注目です。
2019 TOPPS BOWMAN'S BEST Best of '19 Autographs / Andrew Vaughn
6,001円
4人目の選手は今シーズンのメジャー昇格が見込まれるアンドリュー・ボーン選手です。
ボーン選手は2019年のドラフトで全体3位の好順位で指名され、2021年開幕目の時点では球団内最高のプロスペクト選手と見られています。
ボーン選手の一番の魅力は打撃力で、長打力と選球眼を兼ね備えた近年のトレンドに沿ったスラッガーで、昇格後は一塁やDHとしての起用が見込まれています。
チームが優勝争いをしている中で特に打撃で結果を残せば、昨年ロベルト選手が逃した新人王受賞の可能性も十分にあります。球界中から注目される彼のメジャーデビューはどのようなものになるでしょうか。
2012 TOPPS FINEST Rookie Jumbo Relic Autographs Refractors / Liam Hendriks
2,500円
5人目にご紹介する選手もボーン選手と同じく今シーズンからチームに加入した新戦力の選手です。現役屈指のクローザー、リアム・ヘンドリックス選手です。
ヘンドリックス選手は遅咲きの選手で、若い時は先発でなかなか芽が出ず、リリーフ転向後もしばらくはリーグ平均程度の成績の年が続いていましたが、2019年にオークランド・アスレチックスで防御率1.80、25セーブ、85イニングで124の奪三振を記録しブレイクを果たすと、昨2020年はショートシーズンながら防御率1.78、14セーブ、37奪三振(奪三振率13.1)を記録し、リーグの最優秀リリーバーに贈られる『マリアノ・リベラ賞』を受賞しました。
そんなここ2年の実績を買われ、今オフにホワイトソックスと4年総額5400万ドルの契約を結びました。
ホワイトソックスは今オフ、昨年までクローザーを務めていたアレックス・コロメ選手(CHW→MIN)をFAで失っていたため、ヘンドリックス投手との契約はまさにうってつけの補強となりました。
最終回のマウンドに立ち、鬼神のごときピッチングを見せるヘンドリックス選手が、今年のワールドシリーズの胴上げ投手になるかもしれません。
2013 TOPPS BOWMAN STERLING Prospect Autographs / Tim Anderson
4,000円
続いてご紹介する選手は強力ホワイトソックス打線の切り込み隊長ティム・アンダーソン選手です。
アンダーソン選手は高い身体能力がウリのショートストップで、2019年から2年連続で.320以上の打率と.850以上のOPSを記録しているリーグ屈指の好打者です。
守備面での粗さが目立つ場面もありますが、攻撃的な打撃スタイルや2桁盗塁を期待できる走力は今やホワイトソックスに欠かせないものとなっています。
2017 TOPPS DEFINITIVE COLLECTION Rookie Autographs / Yoan Moncada 【38/50】
8,000円
続く選手はアンダーソン選手に次ぐ2番打者を主に任されるヨアン・モンカダ選手です。
モンカダ選手はチーム内でも最高クラスの潜在能力を秘めたスイッチヒッターで、打率.315、25本塁打、10盗塁、OPS.915を記録しました。
三塁手としての守備面の評価も悪くはなく、今シーズンはチームの主軸として高く期待されています。2020年からはホワイトソックスと5年総額7000万ドルの契約延長をしており、かつてのトッププロスペクトの躍進がチームの今後の命運を握ることでしょう。
2019 TOPPS BOWMAN'S BEST Neophyte Sensations Autographs / Eloy Jimenez 【58/99】
8,000円
続いてご紹介する選手はホワイトソックスの誇る若き主砲エロイ・ヒメネス選手です。
2019年開幕前、MLB全体で5本の指に入る有望株とみなされていたヒメネス選手は、メジャーデビュー前の選手としては異例の6年総額4300万ドルの契約を結びました。
その2019年はアブレイユ選手に次ぐチーム2位の31本塁打、OPS.828、2020年には同2位の14本塁打、OPS.891を記録し、期待されていた打撃面で見事結果を残してみせました。
今シーズンはリーグ本塁打王も視界にとらえており、アブレイユ選手との強力ホワイトソックス打線の中核を形成します。
2019 TOPPS BOWMAN STERLING Prospect Autographs Wave Refractor / Nick Madrigal 【039/125】
6,001円
続く選手も上述のボーン選手と同じく今シーズンにルーキー資格を持つ若手有望株ニック・マドリガル選手です。
マドリガル選手は2018年ドラフトで全体4位の高順位でホワイトソックスに指名された選手で、小柄ながらシュアな打撃が魅力の選手です。2020年にメジャーデビューを果たしており、29試合の出場ながら打率.340と結果を残しました。
その一方で、出塁率や長打力にはまだ課題を残しているものの、今シーズンの新人王候補の1人にも挙げられており、今後の更なる飛躍に期待です。
2016 TOPPS STRATA Clearly Authentic Autograph / Dallas Keuchel
3,000円
最後に、上記のジオリト選手、リン選手に続く強力先発陣をご紹介したいと思います。
2人の後に続く先発3番手とされているのが、メジャーを代表する技巧派左腕ダラス・カイケル選手です。
カイケル選手はヒューストン・アストロズ在籍時の2015年、いずれもリーグ最多の20勝、232投球回、2完封を記録し、その年のア・リーグサイ・ヤング賞を受賞しました。
現役最強投手のジェイコブ・デグロム選手やゲリット・コール選手、マックス・シャーザー選手に代表されるように、リスクを最少化できる奪三振を数多く奪える本格派投手がトレンドとなっている中、カイケル選手は数少ないエース級の技巧派先発投手で、ボールの反発係数が下がる今シーズンはより成熟した打たせて取る投球を披露してくれることでしょう。
2020 TOPPS GYPSY QUEEN Chrome Box Toppers Indigo Refractors / Dylan Cease 【054/150】
1,000円
カイケル選手に続く先発4番手5番手にはホワイトソックス期待の若手エース候補たちが名を連ねます。
その1人目が将来のエース候補にあげられる本格派右腕ディラン・シーズ選手です。
メジャー2年目となった昨年は先発ローテ―ションの一角を任されると、ジオリト選手、カイクル選手に次ぐチーム3位の58回1/3を投げ、チーム3位の5勝、防御率4.01を記録しました。
現時点では制球にやや難がありますが、100マイルに迫るストレートや切れ味鋭いスライダーなど、いい球種を持っている投手なので、今後の改善と飛躍に大きな期待がかかります。
2019 TOPPS GALLERY Autograph / Michael Kopech
1,500円
最後にご紹介するのホワイトソックスの投手のトッププロスペクト、マイケル・コペック選手です。
コペック選手最大の魅力はマイナー時代に最速105マイル(約169km/h)を計測したと言われるストレートです。その他にもスライダー、チェンジアップなどを操り、奪三振を量産するタイプの先発右腕です。
2018年にメジャーデビューを果たしたものの、その年中にトミージョン手術を受け、復帰を目指した2020シーズンも新型コロナウイルスの影響で出場辞退となかなかその実力を発揮する場を得られずにいました。
しかし、今シーズンは開幕からローテーション入りが期待されており、シーズ選手と同様に『エースポテンシャル』と称される才能の開花が待たれます。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
ホワイトソックスは2008年以来地区優勝から離れており、今シーズンの最低目標はまずそことなるでしょう。若手とベテランのいいバランスで揃った今年のロースターはア・リーグでも屈指の陣容で、ツインズやヤンキースといった強豪チームともレギュラーシーズン、そしてその先に待つプレーオフでも十分に渡り合えるだけの力を持っていると思います。
アメリカン・リーグ優勝候補の一角と目されるシカゴ・ホワイトソックスの主力選手たちの直筆サインカードやルーキーカードをMINT新宿店にて販売しています。また、Web通販サイト『MINTモール』でも同様に販売しておりますので、ぜひこの機会に次世代のスター軍団のカードをコレクションしてみてはいかがでしょうか。