棚卸のことがよく分からない担当者のための棚卸の基礎知識①(総論) | 体脂肪率4.4%の公認会計士 國村 年のブログ

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香川県高松市で会計事務所(税理士・会計士)をやっている公認会計士・税理士です。●棚卸●事業承継●M&A・組織再編●贈与・相続のコンサルティングをしています。会計・税務に関することなら、お気軽にお問い合わせください。


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★★★2013年2月8日、中央経済社より『誰も教えてくれなかった実地棚卸の実務Q&A 』を出版しました。★★★


皆さんは、年に数回棚卸をしていますが、その重要性が分かっていますか?


皆さんが想像する以上に、棚卸は重要なものです。

今日から5日間にわたり、棚卸の基礎知識について書きたいと思います。


 まず、棚卸(たなおろし)』とは、帳簿上の在庫の数量と、実際の在庫の数量との差異を把握するために、定期的に行われる実際の在庫数量を確認するための作業のこと』です。

 実際に現物の棚卸資産をカウントするので、『実地棚卸』とも呼ばれます。


 売上総利益(いわゆる粗利益)は、

  売上高-売上原価

で求められます。

 

 また、売上原価は、小売業を前提とすると、

  期首棚卸高+当期仕入高-期末棚卸高

で求められます。 


 ここで、期首棚卸高は、前期末の棚卸に基づく金額、当期仕入高は、当期に仕入れた金額です。


 この期末棚卸高を確定させるための作業が、『棚卸』なのです。


 よって、期末棚卸高が多くなれば売上原価が少なくなるので売上総利益は増え、逆に、少なくなれば売上原価が多くなるので売上総利益は減ります。


 期末棚卸高は、基本的に外部に資料ではなく、内部の資料に基づくものなので、粉飾(利益を多く見せかける)や逆粉飾(利益を少なく見せかける)に棚卸が用いられるのも事実です。


 意図的でなく、カウントミス等が原因だとしても、無駄に税金を支払ったり、過剰に原材料等を発注したり、逆にあると思っていた原材料等がなく、生産や販売活動に支障をきたすこともあります。

 また、棚卸資産への意識が低いために、必要以上に倉庫等を借りることとなり、無駄な経費がかかり、キャッシュを生まない棚卸資産が増えてしまったりします。


 このようなことから、健全な経営のためにも、従業員の在庫への意識を高めるためにも、『棚卸』は皆さんの想像以上に重要です。


 棚卸の一般的な流れは、以下のとおりです。なお、手書きの棚卸原票を用いるものとします


 棚卸実施日より少し前に、棚卸実施要項や棚卸マニュアルを関係者に配布し、説明会を実施

       ↓

 棚卸実施日に再び説明

       ↓

 コントロールシートに基づき、棚卸原票を配布

       ↓

 カウントを行い、棚卸原票に記入

       ↓

 別の人が再カウント、現場以外の人がサンプルでチェック

       ↓

 棚卸原票を回収し、棚卸集計表で集計

       ↓

 棚卸数量と帳簿数量を比較し、大きな差異があるものは再カウント

       ↓

 差異が一定の数値以下に収まれば現場での終了

       ↓

 差異の原因等を分析し、今後の改善点を考え、棚卸実施要項や棚卸マニュアルに反映


 大まかなイメージは湧きましたか?


 明日からは、もう少し具体的なことを書きたいと思います。

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