第24回参議院議員通常選挙がきのう実施され,即日開票された。安倍自民の化けの皮が剥がれかけ,大企業や資本家に宗教家,富裕層ばかりが潤い,無辜の民は奈落の底へと突き落とされている。そんな中で始まった野党共闘。今回ばかりは民進党が躍進し社民党も堅調になると予測していたのだが,蓋を開けてみれば自民が躍進,公明・お維・こころと合わせて3分の2を制すというではないか!
 無知なネトウヨどもが自民に入れるであろうことは最初から分かりきっていたが,問題は無党派層だ。特に「政治とか難しくて分かんない〜」だとか,あるいは「日曜日だよね?遊びに行くから投票しないっす」だとか,はたまた「どこに入れたら良いか分からない」などと言い放つ輩が大量にいるのだ!そういう輩に問いたいが,いったいなにが「難しい」なのか。なにが「分かんない」なのか。ちょっとだけでも調べれば,というか新聞でもニュースでも少しか見ていれば,どこに投票すべきかは必然的に見えてくるものだ。
 だが,それすらもしない奴らは「誰がやっても同じ」と言い,棄権をして安倍自民に無意識的な隷従をしているのである。実に愚かなことではないか。特に今回の選挙は18,19歳選挙権も始まり,また安倍の進める弱者切り捨ての新自由主義政治,発狂的な男尊女卑政策,野蛮な外交政策,これらを問う重要な選挙であったにもかかわらずだ。
 また消極的な自民支持の連中も問題だ。彼らは「安定感を求めて自民党に投票する」など,明らかに頓珍漢な考えから,軽々に与党へ貴重な1票投じるのだ。そこで問いたいが,自公政権のどこに安定感があるのだろうか?憲法や人民の生活を破壊し,日本を米国に売り渡そうと躍起な安倍が率いる自公政権。安定感どころか,日本が滅びるぞ。
 そもそも,そんなに「政治」という言葉から拒否反応を起こし,考えることを放棄する,そういう人民が大量にいることが問題であり,日本が「中世」と称される所以であろう。消極的な自民支持者は,いまの社会が抱える問題を理解する人も多い。女性の社会進出を進めるために,保育園を建てるべき。子どもの貧困をなくすために,所得格差の是正や教育の無償化を...という想いを抱く。そういう“消極的に自民を支持する人”を,私は幾人も見てきた。それでいて,分かっているのに,安倍の甘い言葉に惑わされたり,挙句の果てに「安定感」などと言って,自民に投じるのである。この“ねじれ現象”とでも言うのだろうか。実に日本人らしいと言えば日本人らしい。朝鮮民主主義人民共和国が発行する「朝鮮新報(日本語版)」には「日本人は権力に従順で哀れ,救いようがない」とか「見てごらん。日頃は文句を言う人も,選挙になると自民に投票するよ」といった内容の記された記事があるのだが,まさに言い当てているではないか。
 さて,今後の安倍自民は「改憲の民意を得た=自民改憲案は承認された」と喚き,一気に軍国主義・抑圧政治を進める一方,経済でも新自由主義を強め,女性や子どもの困窮は深刻になっていくであろうが,ここで諦めてはいけない。自民党の化けの皮も,いよいよ剥がれかけており,あと1歩で自民を陥落させることができるのだ。安倍自民によって奈落に突き落とされる人民の怒りは消えないどころか,爆発的に増大してゆくのは明白だ。普通の民衆も,またネトウヨ諸君も「本当に日本を愛するならば」次の選挙では非自民系野党に入れて頂きたい。


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