今ではネトウヨや反共派によって毛沢東叩きの最大の根拠に使われる無産階級文化大革命。
だが,文革の真相を知ってほしい。
まず,毛沢東は1958年に中国の徹底的な社会主義化を目指し,大躍進政策を開始する。これは天候のまずさや毛沢東の若干のミス,また末端党員や官僚の無能があって餓死者が出て,失敗に終わる。もちろん大躍進にも功績はある。
・人民公社設立
・人民食堂や共同保育によって女性を台所や育児から解放
・農業の集団化
など。
功績も多いのだが,悪い点が目立ったので毛沢東は失政を認め,自己批判を行い主席を辞任した。
だがその後になって,腐敗党員や腐敗官僚が続出。この有様を見て人民は壁新聞でこれを非難,毛沢東は再登板し,腐敗に怒る多くの無産者大衆と共に,汚職や民衆を苦しめる悪しき伝統風習の廃絶を開始していった。
この勢いで毛沢東は徹底的な共産主義社会の実現を図る。まずはマルクスの言葉「宗教はアヘン」やレーニンの言葉「宗教は毒酒」を忠実に守り,多くのアヘン宗教や宗教施設を破壊した。中国を幾千年に亘って蝕んできた男尊女卑封建カルトの儒教や教祖の孔子は徹底的に否定・糾弾され,多くの儒教文化や施設は徹底的に破壊された。またチベットに於いてもタリバンの仏教版のごとき「ダライ・チベット仏教」を摘発し,民衆の進歩を妨げない正常なチベット仏教を再興した。ウイグルで活発だった男尊女卑悪習も一掃されていった。それと共に,労働に於いても徹底的な両性平等が行われ,女性も作業服を着て男性と同じように働いた。今の中国では両性平等が強く,「中国女性は強い」と言われるが,これは文化大革命時代に進んだ。また中国は無神論・無宗教者が特出して多いが,これも文化大革命のおかげである。人民は宗教の洗脳から解放を得た。
更に,腐敗や反革命の輩を徹底的に蹴散らしたのも文化大革命の功績である。これによって人民を恐れた党員や幹部は腐敗から遠ざかった。
また文化大革命の理念は遠くアルバニアまで波及し,アルバニア労働党の指導者・ホッジャはアルバニア版大革を起こし,世界で初めて「無神国家」を宣言,全宗教を公式に禁じ,人民洗脳の元凶たる教会やモスクを木っ端微塵にして黙らせた。
<2016年5月14日追記>
また,文革期の中国は米国黒人やアフリカ諸国から熱烈な支持を受けていたのも忘れてはいけない。文革期の毛沢東は米国黒人の運動に対する熱烈な応援や支援を行い,独立したばかりのアフリカ諸国に対しても援助を行っていた。米国黒人やアフリカ諸国にとって,新たな有色人種国家が自立し,文化大革命という革新的な運動を推し進めていることは,彼らを大いに鼓舞したのである。
文革期の毛沢東は「米国黒人は,米国内に於ける<植民地的状態>にあり,米国黒人の差別撤廃運動は,1種の植民地解放闘争である」と説いた。
中華民国(台湾)が追放され,中華人民共和国が国聯代表権を回復したときの映像がYouTubeにあるが,この決議が通過したときアフリカ諸国の代表は手を叩き,席を立ち,小躍りして熱狂しているのが映される。文革期の中国が,どれほど黒人たちにとって希望の星であったかを示していよう。
<追記ここまで>
確かに文化大革命は壮絶なもので,現代中国でこれをやるのは私も大いに反对する。が,功績もあるということ。
現代のネトウヨや反共派は「儲けや効率や生産力が高ければ,人民の幸福はどうでも良い」と考え「社会主義=効率が低かったから失敗」と喚くが,そもそも人類の幸福はただ生産力では語れないでしょ?
Twitter → @Minori_LSM_1917