紙漉き舟を新調します。

作っていただくのは、あの方、舟大工の那須清一さんです。

岐阜といえばアユ、鵜飼い舟を作られるベテラン職人です。

頑固そう?いえいえ、私がお邪魔する度に、とんちのきいたおしゃべりで、

愉快に笑かしてくださいます。

 

水に強いマキの木

 

舟の底部分

 

部屋中、木の香り。徐々に形が見えてきて、

 

ついに舟が出来上がり、運び出しの日。

ここからステンレス屋さんへ。

美しい木ですが、経年劣化して木のクズが紙料に入らないように、

紙漉き舟の内側に、ステンレスを貼ります。

内側にステンレスを貼るなら、外側はどんなものでもいいんじゃないか、と

言われますが、紙漉きにとって大事な設備。家のようなもの。一生ものです。

 

訪問中、気になった道具。これは、もしかして・・・

墨つぼ(朱つぼ)です。板の端に薄っすらと朱の線が見えます。

もう50年ものだそうです。

今はもっと便利な道具があるのだけれど、

手になじんでいて今なお現役。

道具を大切にするこころ、職人気質をここにも見ました。