昨日の母の日。


さて、何をあげようと考えて、私からは杖をあげることにした。


マミはここ数年でめっきり歩けなくなった。


肋骨を折ったり、腰椎を圧迫骨折したことも響いている。


度重なる長年の入院生活や、薬の副作用もあるだろう。


ヘビースモーカーなので慢性閉塞性肺疾患もある。歩くだけではーはー苦しそう。


満身創痍だ。


しかし、この杖をあげるということがマミのプライドを刺激してしまった。


マミ  「何で杖なのよ~~、私はまだ若いです~~、杖なんてつく年齢じゃありません~~
    
    杖なんてついてたら見た目が変じゃないのよ~~~」


見た目か!


いや、今マミ前歯ないし、そっち気にしようよ~。(心の声)


さんざん色々な人に電話をして文句を言いまくったらしい。


友達にたしなめられたらしく、すかさず、


私  「使わなくていいから、もしかして使うかもしれないから、取り敢えず高さだけ調整

    しとこう」


あれ?意外と気に入ってる??表情でちゃってるから!


マミ  「ありがとね~~マミのこと考えてくれてるのね~~ありがとね~~」


あっさりひるがえった。


取り敢えず嫌な気持ちは消えたみたいだ。



昨日の母の日はマミの調子はあまり良くなかった。


調子が悪くても私は妹のようにハグをしてあげたり、あまり慰めになるようなことは出来ない。


昨日はマミが寝そべっている手を握り、少しだけその場にとどまった。



姉 やすこ