大手ブランドが地溝油利用を行っているのが中国という国である! | 岐路に立つ日本を考える

岐路に立つ日本を考える

 私は日本を世界に誇ることのできる素晴らしい国だと思っていますが、残念ながらこの思いはまだ多くの国民の共通の考えとはなっていないようです。
 日本の抱えている問題について自分なりの見解を表明しながら、この思いを広げていきたいと思っています。


政治 ブログランキングへ



 皆さんは「地溝油」と聞いて、どのような油であるかは理解できるでしょうか。ここから先の話はかなりグロテスクな話になりますから、これから食事をとろうとしているような方には読むのはお勧めしません。覚悟ができている方のみ、お読み下さい。

 中国の人たちは当然ながら自宅でも中華料理を作ることが多いわけですが、そうすると必然的に食用油の使用が多くなります。こうした油は何度も繰り返し使っていると酸化も進んで香りも悪くなり、色も濁ってきますので、やがては捨てることになります。こういう場合に日本であれば、薬剤を利用して廃油を固めてしまい、燃えるゴミとして捨てるのが一般的ではないかと思いますが、中国の方はこうした廃油をそのまま水道管に流してしまうのが普通のようです。こうすれば、お金も手間もかからないですよね。そうすると、下水には廃油が大量に溜まることになります。この下水に溜まった廃油のことを「地溝油」と言います。「地溝油」の「地溝」とはドブのことだと言われると、確かに漢字の成り立ちから理解できるかと思います。

 中国ではこの地溝油を取り出して、濁りの原因となっている物質を取り除き、あたかも普通の食用油であるかのように売りに出されるということが、実は当たり前に行われています。何せ原材料は無料ですから、非常に安価に売りに出せるので、企業側には非常に大きなメリットがあるというわけです。そしてこの地溝油のリサイクル品だということは、売りに出された商品パッケージには全く書かれていません。

 なお、一見きれいに精製しても、一度料理に使った際に溶け込んだ唐辛子の成分は抜けきらないため、ちょこっとでもなめるとピリッとした辛さがあるそうです。それで中国の消費者は買ってきた油が地溝油かどうかを確かめるために、まずは少しだけなめてみるということを行っているそうです。

 やや脱線してしまいましたが、この地溝油を「金龍魚」という中国の食用油の最大手ブランドまでもが扱っていることがバレたということを、新唐人テレビが報道していました。



 日本では小規模企業でもこんなことに手を出すというのはなかなか考えられないような事態ですが、中国では大手ブランドメーカーでもこうしたことに手を染めていたりするわけです。私たちには信じられない倫理観ですが、これが現実です。

 信じられない倫理観といえば、中国の新幹線事故の時に、生存者がまだ残っている事故車両をとっとと埋めるように指図した中国高速鉄道の上海鉄道局の副局長だった王峰氏が、このたび蘭州鉄道局の局長に出世するということもありました。また、工場排水の捨て場所に困って地下水脈に捨てるということを行ったために、地下水自体を汚染させて使えなくさせてしまうということも、広く観察されています。

 このようなことを書くと「中国人を差別的な目で見るな!」と反発を受けそうですが、地続きで異民族と普通に接触し、気を抜くと自分の財産も命も持っていかれてしまう環境にずっと暮らし続け、近代的な法原理が未だに十分には発達していないために自分や家族を守るだけで文字通り必死で、ひとのことなど構っていられないという彼らの現実は、ありのままに見ておくべきではないかと、私は思っています。そしてこのような理解を持っていると、彼らが行う様々な行動や言動について、ずっと理解しやすくなります。相手が持っているかもしれない悪意についてはフィルターにかけて見ないようにし、持っていないかもしれない善意があると信じて見ていくというのは、日本人同士で人間関係を構築する際には確かに有効ではありますが、文化的歴史的背景が全く違う方々を理解するには適切だとはいえないということに、私たちは気付くべきときだと考えます。

 対中関係が絡む中で、私たちが相手にしているのは日本人とは明らかに倫理観の異なったこのような人たちなのだということを、忘れるべきではないでしょう。日本人は国と国の威信をかけた外交交渉においては、約束されたことは双方ともに守るのが当たり前だと考えてしまいがちですが、それを当たり前だとは考えないタイプの人たちが普通にいるということを、無視してはいけないと、私は考えます。


政治 ブログランキングへ