2023,10,14 家族でたのしくまなぶ「防災・減災フェア2023」 in 福井 | 民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間の「危機管理者」として行事の「保安計画」「地区防基準」策定のお手伝い、活動グッズの企画・販売を手がけています。
各地で「民間防災」を起動する「防人」を募りながら、趣味や特技・資格・職域での非常時活動体の構築にもお手をお貸ししています。

今年は関東大震災発生から100年という事もあって、全国各地で防災イベントが盛んに繰り広げられています。
しかも、10月は国際防災デー(毎年10月の第三水曜日に国連が指定)も重なり、8月から11月までの週末には何かしらの防災系イベントがあります。

この日も近隣の県でのイベントが重なっており、当初は岐阜県大垣市のイベントに出向く考えだったのですが、SNSつながりのお天気キャスター「塩見泰子」さんがお見えになるという事で、移動距離を考慮して福井市の方が安心して移動できるだろうと考えを改めたのです。
翌日の大垣にはこれまたSNSつながりの「高荷智也」さんがお見えになると伺っていたので、お会いしたい思いもあったのですが・・・。

さて、福井といえば数年前に駅前で「あんどうりす」さんがご登壇なさった防災イベント以来のお邪魔となります。
(私めはこの回は石川県救助犬チームと一緒に動いておりました。)

この日の会場はというと、福井市問屋町にあるユニオンプラザ福井で行われました。

カーナビがあるのが強みです。
移動する間際まで地図を見る事もなく車をスタートさせられるのですから。頼り切ってるよね~。
といっても、何事もない平時ならばです。
これが津波や土石流などで地形が変わったり、目標となる建物が無くなったりすれば、このナビのデーターは無い道路を表示させてしまうのです。
3,11が発生した後、数年後には整地された新たな区画や道路、建物となっていて、目指す仮設住宅までたどり着けなかったりするんです。

 

今回のチラシを参照くださいね。

 

ユニオンプラザの外ではCOOPさんの出店とキッチンミニカーがお出迎えしてくれました。

 

隣の張りテントでは空き缶で作る「缶飯」の実演と体験を実施しています。
炊けたご飯は子供たちもおいしくいただいていましたよ。

木チップを燃料にして缶に入れたお米を炊き上げていきます。

 

さてさて

中に入ってみましょうか。

建物の入り口の受付で取材させていただく了承を兼ねてご挨拶をさせていただき、一階の自作工作コーナーへ

手作りというのはその場にあるものを使うという事で、あえて準備されていないという事も知らせてあげてほしいのです。
そういうときに、新聞紙やチラシ、ナイロン袋などを探しあててこの工作で得た知恵を使っていくということです。
そのキッカケをこの工作体験で得てほしいですよね~。

 

想定訓練というのがありますが、何を想定してどう動くか?

この計画を促進するには何が必要なのか?

こういったところからが訓練だということなんです。

 

この日のイベントの配置なのですが、空きスペースを満遍なく活用なさっている感じですね。

1Fはワンフロアーを工作コーナーとして有効に使われていました。

続いて上の階に向かっていきましょう。
二階はオフィスフロアという事で「パネルディスプレイ」のみとなっていましたので、その上の三階へ向かってみましょう。

 

 

福井の防災士さんのチームが展開する、設備品のお部屋には簡易トイレをテントに入れてディスプレイ。

 

ここでお世話をなさっておられた福井県防災士会理事長の「岡本拓夫」さんと少しのお時間ですがお話をさせていただきました。

中央部にあるフロアには「スモーク迷路」と「防災ヒーロー入団試験」のクイズコーナー、「VRで防災体験」コーナーが展開されています。

お世話している彼女たちもレスキューオレンジのつなぎ姿で活動してますね。
この日もこの「レスキューオレンジ」カラーについて、そもそもなぜオレンジなのか?を解説してきました。

 

1988年(私が動き始めた年)はもとより、1995年の阪神淡路大震災時でもメンズカジュアルでは「オレンジ」を使った服はありませんでした。特殊なカラーである「オレンジ」を使うことができなかったのです。

その意図は、オレンジ=国際救助カラーに指定されていて、MA-1などのパイロットブルゾンや救命具といった非常用具に優先的に使用されていたのです。

そんな中、民間防災のユニフォーム(活動服)を「レスキューオレンジ」で作ったわけです。そしてこのカラーを着てると周囲の人の目をひくこと。そこには私が居ることが伝わってることが体感できたんだよね~。

あるとき、おばちゃんが私の袖口をつかんで「ちょっと消防さん!」って呼び止められたし。

ま~とにかく目をひく=宛所になる=情報と人が集まってくる。ってことで大いに役立ったというお話でした。


そうそう、彼女たちも「この日一番の勉強です。」といってましたよ。

いろいろ伝えたいことがあったのですが、ここは彼女たちもイベントに従事しないといけないので言葉少なに引き下がって参りました。( ´∀` )

フロア横の通路では、「ジェスチャーで伝える物資」の体験コーナーで、子供が親御さんに一生懸命伝えようとチャレンジしています。

 

奥まったところには会議室があり、ここでは気象予報士「塩見泰子」さんのお話が進んでいました。
会場裾には福井市東消防署によるAED・CPR体験コーナーで構成されたフロア展開です。

 

建物の裏手のスペースでは「水消火器による初期消火体験」コーナーがあります。

 

民間防災の活動服で動いていると、どうしてもご質問の矛先になってしまうようで、この日も「うちの消火器が期限が来てるようなのでどこにお話しすれば良いですか?」との問いが。
「本来は消防器具の業者が対応するのですが、今の時代はホームセンターで相談する方が良いかもしれませんね。新しい消火器も安くなってるので、手に入れやすいだろうし。」とアドバイスをさせていただき、「私の家には6本あるんですが、同じ時期にそろえると一度に交換しないといけなくなるので大変ですよ。もし各お部屋に備えるならば一年に一カ所づつ追加するか、スプレータイプの消火器にすると良いでしょうね。廊下にはABCタイプの小型があっても良いと思いますよ。」とお伝えすると「え~6本も~」と驚かれ、「期限が5年とあれば、一年に一つは交換する事になるんです。」とお話しするとさらに驚かれておられました。

 

これでこの場を網羅した感じになったので、いったん駐車場に戻り、車中で一服がてらに今日の資料を整理して、次はモバイルカメラ用に数枚撮影してこの場を後にしました。

 

後で気がついたのですが、「塩見さん」の講演は午後からもあったんですね。昼食をとってからでも参加すればよかったかな~と思ったり。

 

朝8時30分に南砺市福光を出て、県道27号で金沢大学角間キャンパスから山側環状線~国道8号線と高速道路を使わずに2時間30分で11時すぎには到着できたのですが、さすがにこの時間に帰るとなると3時間はかかるだろうな~と思いながら、同じ道を戻る事にしました。
 

気持ち的には翌日の15日は岐阜県大垣のイベントに行きたいなーと思いながらも、我が身はまだ1時間以上の運転は止められている身なので、今回は断念。
しかも、本来の体調ならば「福井のソースカツ丼」を食べずにかえる事は無いはずなのですが、通り道にある目的のお店「くら」の前を通ると、駐車場がいっぱい。ま~昼時間だから仕方ないかとこれも断念!

カツ丼だけでもたべにいってやる~~~!!と心に誓った一日でしたとさ。

 

さてさて、今年の取材はこの辺にして、またお呼びのある地方には講演も含めて、古株なお話ができますと幸いです。

自分一人で動いていると、自分の写真というのも無いし、ましてや自分の記事も無いという。なんとも痕跡を残せない活動ですね~。

でも仕掛け人は黒子!

表面に立つことは無いものとして徹していきましょう。

 

実際に被災した経験のある方ならば、この裏方の重要性は理解なさるでしょうね。

 

今年もあと二か月ほどです。今からは火事の増える季節なので、身近な災いをお考えいただき、安全な日々をお過ごしくださいね。ではこの辺で、失礼します。(`・ω・´)ゞ敬礼