2023,08,29 もしも 大きい地震が100年スパンだったら・・・ | 民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間の「危機管理者」として行事の「保安計画」「地区防基準」策定のお手伝い、活動グッズの企画・販売を手がけています。
各地で「民間防災」を起動する「防人」を募りながら、趣味や特技・資格・職域での非常時活動体の構築にもお手をお貸ししています。

関東大震災が発生したのは大正12年(1923年)9月1日11時58分。
丁度、お昼時になるのですが、今との違いはといえば、一番には人口があげられます。
もちろん構建造物の性能(素材や耐火性)がアップされたり、1923年以降に発生した風水害でも被害復興にあわせた改善が足されては来ています。

しかし、一番変革が少ないのは「人」だということ。

さてこの100年間

いえ、100年前

アナタは何をしていましたか?

これにこたえられるのは101歳以上の方だけなんです。

今の20歳以下の方々に100年前の街並みや状況を想像できる人はいるんだろうか??

 

実はこういう記念日ならぬ祈念日を作ればいいと、過去に下りを書いたことがあります。

それは、【広域災害(※1)・大規模災害(※2)で失った人命が一名でもいる事案を対象に「〇〇災害発生の日」などの式典休日に割り当てていくとよい。】と。

 

※1:広域災害とは「地震や大雨など災害によるダメージを受けている範囲が広いこと。」(対義語:局地災害 )

※2:大規模災害とは「自然災害及び人的災害により、被害が広範囲にわたり、復興までに長時間を要し、被災地内の努力だけでは解決不可能なほど著しく地域の生活機能、社会維持機能が障害されるような災害」を指す。専門的には「激甚災害」という。

 

【「そのうち日本のカレンダーは休日しかなくなるだろうね」と揚げ足はとられますが、そこに行きつくまでが重要なのじゃないかな~?!】と感じているんです。

【裏返せば100年の間に「災害ごとがない年が無い」、日常茶飯事だということにも気がつくだろうし、事業所も営業日が減ればその分の収益も減に。当然、赤字国家になることも知ってもらえるじゃないか。それに気づかせ、逆手にとれる仕組みにしていくことが「今からの危機管理や防災」なんじゃないのかな?】

今回この期に及んでコロナウイルス感染してしまって更にこの思いが大きくなったこともあるのですが、あらかじめ考えられている代替システムというものがあるのならば、方向性の違うビジネスに転換するシステムも構築しておけそうな気がしてなりません。

企業オーナーのみが知恵者では太刀打ちできないのが「大規模な災害時~災害後」の会社存続なんでしょう。
ならば早いうちに若年層から壮年層までの個人を「防災人として育成」させておくことで、企業損失・ロスを最小限にしておけるのではないでしょうか?
企業財産は人・物・金。
この「人」には命さえあれば営業力に匹敵する「パワー」も「知恵」も備わっています。
物には工夫次第では多機能になる要素もあるでしょう。
お金は世に「人」が居なければ流通しません。

そう考えれば、浪人であろうが、企業戦士であろうが、ニートであろうが「防災」を軸にした事業を展開することは誰でも可能なんですよね。

 

この100年の間、人命を失わないよう改良され工夫されてきた「防災」事業ですら、阪神淡路大震災や東日本大震災では多くの人命を失っているという事実なんです。

まるで、守りを強化すればそれを知った地震さんはそれを乗り越えようとチカラをつけて襲い掛かってきてるようだ。まるでコンピューターウイルスのように日進月歩で進化してる。そんな気がします。

 

だから100年スパンだとすると、100年後に役立つ知恵を後世に引き継げるよう様にしておかないといけないんだ。

この「後に残す」ものこそが、未来へつなげる「防災」なのじゃ?

 

「後に残す」。民間防災はそういう動きに重心を置いています。

地域防災にはあなたの存在をプラスして、その地の民間防災を展開なさってみてください。ね!