2023,06,11 北海道浦河沖地震 震源が深かったからかな~ | 民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間防災 「防人 司」のひとりごと・・・

民間の「危機管理者」として行事の「保安計画」「地区防基準」策定のお手伝い、活動グッズの企画・販売を手がけています。
各地で「民間防災」を起動する「防人」を募りながら、趣味や特技・資格・職域での非常時活動体の構築にもお手をお貸ししています。

この地震の特徴だと思うけど、振動の伝わる範囲が太平洋側に集中。

しかも寝台特急北斗星か?とも思えるコース取りだよね。

 

 

Twitterでも書いたのですが、暗くなるまでには居住先の外壁は目視で亀裂などを見つけておいてください。

この地震で入ったのかがわからない場合でも写真は撮っておくといいです。

なお、写真はなるべく「どの部分なのか?」がわかるものを先に撮り、少しアップさせて撮影。角度を変えて亀裂の大きさ、範囲がわかるように、たばこパッケージやペンなどを一緒に撮影すると効果的です。

撮影はストーリー性を持たせて撮っていくといいんですよ。

 

そして目に見えない危険性を排除したいので、ガスを調べましょう。

先ずは室内引き込み元バルブを閉めます。

システムキッチンならば、ガス供給管は流し台の中を通っているので、扉を開ければガスレンジまでの間にレバー型の開閉弁がついているかと思います。

 

システムキッチン以外の流し台で、室内配管が露出配管であればガスレンジや湯沸かし器までの間に止め栓がありますので、「閉」にします。

 

これで室内ではガスは使っていないことになるのですね。

 

では、外に出てガスメーターを見てみましょう。

 

プロパンならばボンベの上あたり(周辺)にカウンターメーターがついています。

都市ガス配給では配管ボックス状の扉のついた中に個別メーターがついていると思います。

プロパンでも一区画配給型というのもあるので、都市ガス同様、個別のメーターボックスを探ってみてください。

 

先に室内の栓を止めてあるので、このメーターを見てもらって「動いている」状態、つまりカウンターが進んでいれば室内側の止め栓までの間で漏れています。

 

今回の震度ではガスの緊急停止・自動停止もされていないと思いますので、こういった震度の際には毎回確認することを忘れないでくださいね。

 

万が一、ガス漏れを知らずに就寝してしまった場合、漏れだしたプロパンは空気より重いので下層階に溜まります。

これが気がつかないんですよ。

建物の基礎部に溜まったガスが周囲に動いてくれれば、誰かが臭いで察知してくれるかもしれませんが、室内の床上で溜まっていると電気コンセントのスパークで爆発することもあるんですね。

ガス漏れ警報器はこの時点でアラームを発します。就寝中の暗闇で「何の音?」って探るために明かりをつけた瞬間に爆発!なんてことにならないようにね~。

 

都市ガスは逆に軽いので私たちが息をする層にも混ざってきます。ガスにはあえて臭いがついていてよほどの鼻づまりじゃない限り、異臭と気がつくはずです。ただそれがガスの臭いなのかを理解するまでに時間がかかるかもしれませんが。

 

それともう一つ付け加えますが、漏れたガスを逃がす際は絶対に洋服を擦って歩かないこと。そして、電気のスイッチは入れない、消さないこと!

前者の洋服を擦らないというのは「静電着火」を防ぐためです。できれば生地抵抗を防ぐために水をかぶることもテクニックではあります。

後者は言わずと知れた「スパーク(火花)」のもとを断つということです。

スイッチオンもオフも火花を散るということを知っておくといいですよ。

 

ではどうやってガスを逃がすのか?というと、窓開け換気!

対角線になるように窓と玄関を開放します。

この時も化繊のカーテンなんかがこすれないようにしてあげてくださいね。

 

そして大元の栓を閉める。

プロパンならばボンベについているダイヤル型の弁を閉めればガスは放出しません。

 

問題は都市ガスで、建物内に入るまでに元バルブがあれば閉めればいいのですが、家までの間の地中配管で漏れている場合もあるので、ガス臭のしない場所で企業局などの都市ガスを担当する部署に電話してあげてください。

 

地震の揺れだけなら何とか対処はできるんでしょうが、津波や洪水で損壊すると水が引いた後でも周囲はガス臭かったり、土中にガスボンベが埋まっていたりと「先読みと怪しんで動く」ことになるんですよ。

これがものすごく神経が疲れる瞬間なんです。

 

ここまでのことを想定してもらえるように、この場で書き添えさせていただきますね。m(__)m