作曲家/アーティスト の 光と音の作品展
池田亮司 +/- [ the infinite between 0 and 1 ] です。
ブラックキューブ ・ ・ ・ ・ ・ それは、まっしろな壁だけの まっくらな巨大空間に
スクエアな映像が音とともに流れるだけのミニマム構成。
が、その光と音は、立ち入った者を 瞬時にして 未体感空間へ引きづりこみます。
人間が知覚する世界を、
サイン波やピクセルといった最小単位にまで突き詰められた [ データ ] として
捉え直し、
それらを再構成することで、全く別の世界体験を作り出すこと。
それ自体は不可視である [ データ ] を、音と光の関係性によって記述すること
を試みており、
新たな知覚と身体感覚の限界領域を探求している作品です。
( 参考 : 東京都現代美術館・資料 )
点や線 あるいは 数字の集合による モノトーン・ベースの映像&ストロボ効果と、
リズムをもつ高周波音による このさまざまなデジタル表現は、
目と耳を通して、
人間 あるいは サイボーグの 細胞の中の世界 を俯瞰(ふかん)するような、
心臓と呼応し、肉体に共鳴してくるような 作品でした。
また、その全体は、美術品やアートの単なる陳列空間や、がさつなインスタレーションではなく、
ミニマリズムを徹底したことによる、きめ細やかでスマートなここちよさをもち、
しかも ボリューム感たっぷりの 変化 を付加した、
完全にひとつの 上質な建築物 と化していました。
すごい時間でした。
この空間、ほしいー ! ちょーだい !!



















