「ブラザーズ・グリム」 | こだわりの館blog版

「ブラザーズ・グリム」

ブラザーズグリム

12/4 丸ノ内ルーブル にて


あーうるさい!


監督:テリー・ギリアム
出演:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ、ジョナサン・プライス、レナ・ヘディ、他

昨日からの続き

「ラ・マンチャの男」の制作中止でまさに瀕死の状態の彼が、
いかにしてこの「ブラザーズ・グリム」の企画に着手し
【トラブルメーカー】であるにもかかわらず、
制作が決定したのかは私は分かりかねますが、
(後に復帰までの顛末を書いた本の1冊でも出そうですが!)
とにもかくにも映像作家は「映像を発表」しなければ何ら存在価値はないのですから
新作が発表できたという事を私は心から祝福したいと思います。

また「ブラザーズ・グリム」の後には
間髪入れずに「タイドランド(原題)(2005)」
制作にも着手したようですから、私としては喜びもひとしおです。
でも、またいつかどこかで【トラブル】を起こすかもしれないと
逆にもはやトラブルに期待してしまっている私も怖いものがありますね。


では待望の「ブラザーズ・グリム」の出来栄えはどうであったか…

「未来世紀ブラジル」の頃から心底好きな映像作家ですから
新作についてはエコ贔屓を含めて無条件で褒め称えたい…
しかし正直申してイマいちの感想はぬぐいきれません。

何と言ったらいいのでしょうか。
久々に自分のイマジネーションの世界が作品として発表できた喜びからか、
テリー・ギリアム【はしゃぎすぎ】なんですね。
もう全編がクライマックスのような出来栄え、
ワーワー、キャーキャー、うるさいの、うるさくないの!
電車に小学生の団体が入ってきたような感じ。
見ていて「もうちょっと静かにしてくれよ」と思わずつぶやいてしまいました。

そのあふれるイマジネーションは相変わらず素晴らしいと思います。
グリム兄弟の童話の世界を、これでもかとグロテスクに脚色し、
彼一流のイマジネーションで料理していく…
一つ一つのシーンは美しいし、ムード満点だし最高です。
しかしこれが緩急なしにギュウギュウ詰めに詰め込まれていると
ご馳走をずっと食べ続けているような感覚で、いい加減ゲップがでてしまいます。
もうちょっと落ち着きのあるシーンを間に入れていけば
作品自体も格調高い仕上がりになったろうに、
ここが残念でなりませんでしたね。

しかしこれも天才・テリー・ギリアムの
復帰への【リハビリ作品】と思えば、ファンの一人としては納得のいくもの。
21世紀の更なるテリー・ギリアムの映像作家としての発展を
今後も新作を追いかけていく事で期待していくこととしましょう!
…って、【リハビリ作品】というにはあまりにも高額なリハビリですけれどもね。


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