「きょうのできごと a day on the planet」 | こだわりの館blog版
2005-10-14 02:31:03

「きょうのできごと a day on the planet」

テーマ:映画(ビデオ他)
ジェネオン エンタテインメント
きょうのできごと スペシャル・エディション

【今の日本映画を語るに欠かせない3監督】行定勲監督作品特集。
2回目は「世界の中心で、愛をさけぶ」の前にひっそりと公開された
「きょうのできごと a day on the planet」を取上げましょう。
今にしてみればこの監督、このキャストでなぜ単館公開だったのか不思議ですけれど
当時としては、この公開方法が一番“安全パイ”だったようで…

【今の日本映画を語るに欠かせない3監督】
①行定勲監督作品第2弾
2004年劇場公開
原作:柴崎友香
脚本:行定勲、益子昌一
出演:田中麗奈、妻夫木聡、伊藤歩、柏原収史、三浦誠己、池脇千鶴、大倉孝二、他

役者もそうですが、監督も大ヒット作1本放てば待遇も雲泥の差のようで、
本作も「世界の中心で、愛をさけぶ」の後の公開だったら
田中麗奈、妻夫木聡の出演ということで、それなりの規模で公開されたのでしょうが、
まだ行定勲もこの作品の公開時点では【「GO」の監督】というレベルでの認知度でしたから
2003年に制作されていても公開は2004年の正月第2弾での公開。
公開劇場も東京ではテアトル新宿での単館公開でした。

それからたった3ヵ月後に「世界の中心で、愛をさけぶ」が公開され大ヒット。
行定勲は一挙に「売れっ子監督」へと躍り出たわけであります。
たった3ヶ月…運命っていうのは本当にわからないものです。

  京都の大学院に進む正道(柏原収史)の引っ越し祝いに
  恋人の真紀(田中麗奈)と親友のけいと(伊藤歩)と訪れた中沢(妻夫木聡)。
  彼らが何気なく過ごしている間、
  テレビの向こうではクジラが浜辺に上陸したり
  警察から逃げた賭博場の店員(大倉孝二)がビルの間に挟まったり、と
  さまざまな事件が起こっていた。

大学生たちが繰り広げるウダウダした日常と
テレビの向こうで報道されているちょっとした【出来事】。
ちょっとした出来事の方を主にもっていけば、いくらでも【劇的】な展開ができたのでしょうが、
それをあえて“ブラウン管の向こう”に追いやってサブストーリーとして、
大学生のウダウダを主として、そのストーリーを田中麗奈妻夫木聡という、
今をときめく役者陣たちが演じている。

人々の生活の中で、このウダウダこそが【日常】であって、
この日常の中からちょっとドロップアウトした【出来事】が
【事件】となって日々テレビニュースで報道されていく、
この作品は映画ではなかなか触れないこの【日常】の方に
あえてスポットを当てたというのがポイントなのでしょう。

田中麗奈や妻夫木聡が演じる大学生たちの日常は、
本当にどうでも良いウダウダ感で、
せっかくこれだけの若手演技陣たちが演じていても何か【手持ち無沙汰】のような感じです。
行定勲の演出もウダウダ感を全面に出した、何気ない展開の仕方
これだけ何事も起こらないと作品の意図はわかるのですが、
やはり見る側はそれなりの演技陣たちに何か【劇的】なものをついつい求めてしまいますから、
それが本当に「何も起こらない」とわかった時には、
正直言って見ているのがつらくなります

映画は一種現実逃避的な部分もありますから、
あまりにもリアル過ぎると親近感がわくよりも先に
その作品から退いてしまうんですね。
何も映画で見る必要もないんじゃないかと。
難しいところですけどね。

かえって後半出てきた池脇千鶴が演じていた
【日常】の中でのちょっとした【トラブル】のパートの方が
この作品の中ではサブストーリー的な扱いでありながら
えらくおもしろく感じてしまったのは、何とも皮肉な結果であります。

■特集【日本映画を語ろう!】の過去の記事、今後の予定は こちら から

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