「芸術祭十月大歌舞伎【昼の部】」(上) | こだわりの館blog版
2005-10-09 23:45:00

「芸術祭十月大歌舞伎【昼の部】」(上)

テーマ:伝統芸能

芸術祭十月大歌舞伎

10/9 東銀座・歌舞伎座にて


いよっ!音羽屋っ!新たな看板誕生の予感…。


当日の演目と配役は下記の通りです。


 「芸術祭十月大歌舞伎」


  【昼の部】(午前11時開演)


  一、『廓三番叟』(くるわさんばそう)

     傾城                         芝 雀
     新造                         亀治郎
     太鼓持                        翫 雀


  二、通し狂言
     『加賀見山旧錦絵』(かがみやまこきょうのにしきえ)
     序 幕  試合の場
     二幕目 草履打の場
     三幕目 尾上部屋の場
           烏啼きの場
           元の尾上部屋の場
     大 詰  仕返しの場


     中老尾上                      玉三郎
     召使お初                      菊之助
     剣沢弾正                      左團次
     局岩藤                        菊五郎



今月は何と言ってもお目当ては昼の部
玉三郎、菊之助、菊五郎と顔ぶれも揃った
通し狂言『加賀見山旧錦絵』(かがみやまこきょうのにしきえ)でありましょう。

『加賀見山旧錦絵』、通称「鏡山」
加賀のお家騒動を題材に書かれた戯曲でありましたが、永年の役者たちの名演により、
お家騒動というよりは、御殿勤めの女たちが繰り広げる「忠臣蔵」のような内容に
変わっていった演目であります。
確かに「女忠臣蔵」といってもいい変わり方ですよね。
お初の「しばらく、しばらく、しばらく~ぅ」の出からして
「判官切腹の場」での由良之助の出そっくりでありますし、
中老尾上が自害を決心し、お初に先立つ不幸を侘びる回述の場の思い入れたっぷりな演出も、
「忠臣蔵」で判官が切腹に到る演出に良く似ております。
これで最後に局岩藤が死んだ後、
お初たちが「エイ、エイ、オー!」をやったら「忠臣蔵」の完全なコピーになりますが、
さすがにそのシーンはございません、あしからず。

とにかく男臭い「仇討」の世界を描き大当たりをとった「忠臣蔵」でありますから
女形連中たちが、立ち役たちが気持ちよく演じている名シーンの数々を
女形の型として演じてみたいと思ったのは役者としては極自然な事であり、
その願望を果たすにはこの『加賀見山旧錦絵』はぴったりな戯曲であったのでしょう。
容楊黛(ようようたい)というそれほど有名でない作者による作というのも、
役者陣にとっては脚色がし易かったでしょうし…。

私はこの演目、一度鑑賞しておりました。
平成9年10月の歌舞伎座。
この時の配役は、

 中老尾上…坂東玉三郎、
 召使お初…中村勘九郎(現勘三郎)、
 局岩藤…片岡孝夫(現仁左衛門)

他にも求女役で市川新之助(現海老蔵)が出演するなど、
今回に負け時劣らずの大顔合わせでした。
しかしこれほどの顔合わせでありながら残念なことに、
今思い出そうとしてもあまり印象に残ってないんですね
何故なんでしょう?
期待していた岩藤役の片岡孝夫がそれほど“凄み”を感じさせなかったからか。
初めて見る演目だったので、玉三郎演じる尾上という役は「あまり“しどころ”がないんだなぁ」と
単純に思ったからなのか(尾上はハラで見せる役どころですからね)、
ですから今回鑑賞した方が断然おもしろく感じましたね
それは、お初役に尾上菊之助という今上り調子の“花形”を起用した事と、
菊之助の父である人間国宝・尾上菊五郎が、初役で局岩藤に挑戦した事。
この2点に尽きると思います。

そこでまた長くなりそうなので、明日はこの2点について詳しく書いて行きたいと思います。
歌舞伎については、いつも長文になってしまいますね。
…反省、反省。


翌日へ続く


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