「リンダ リンダ リンダ」 | こだわりの館blog版

「リンダ リンダ リンダ」

リンダリンダリンダ

8/7 シネセゾン渋谷にて


圧倒的なペ・ドゥナの存在感!


監督・脚本:山下敦弘
出演:ペ・ドゥナ、前田亜季、香椎由宇、関根史織、三村恭代、他


まずは余談から。
この作品で主人公の少女たちがやたらとブルーハーツ【懐かしいバンド】扱いするので
最初はえらく違和感を感じましたね。
私にとってブルーハーツは「つい最近の存在」じゃないかと。
(ジッタリン・ジンは懐かしかったですけどね)
でも調べてみたらブルーハーツは1987年のデビューで
その年にこの「リンダリンダリンダ」がヒットしてるんですね。
1987年といえば18年前か。
そういえば私が大学生の時、まだ珍しい存在だった【カラオケBOX】で唄ったものなぁ、ブルーハーツ。
主人公の少女たちなんて18年前じゃ、まだ生まれてないものなぁ。
あぁ自分もオジさん扱いされるはずだわ…。

と、自分の年齢に改めて気付かされたところで本題。
「リンダ リンダ リンダ」の製作発表のニュースで、
女子高生がバンドでブルーハーツを演るという内容を聞いた時、
これじゃ矢口史靖の「スウィングガールズ」の二番煎じじゃないかと、
その【柳の下の二匹目のどじょう】を狙った安直とも思える企画に、何か【嫌な思い】を持ったものでした。

でも今回「リンダ リンダ リンダ」を見ましたら非常に好感を持ちました
スタッフたちが企画自体は【柳の下の二匹目のどじょう】を狙った一見安直なものでも
作品自体は、ひとひねりも二ひねりもして、懸命に【オリジナルなもの】にしようとしているところ、
この【懸命さ】が作品にストレートに表れていて、見る側も純粋に楽しむことができたからでしょう。
その【オリジナルなもの】にした原動力となったのが、
バンドのボーカルを韓国留学生という設定にして、
そのソン役に韓国映画界の人気者ペ・ドゥナの起用したこと。

ペ・ドゥナの圧倒的な存在感が本当に素晴らしいです。

【圧倒的な存在感】とは書いたものの、
作品の中での彼女は実に飄々としていて、その姿が何ともおかしい
もうバンドの他の3人の女の子たちが懸命に頑張っても
(3人ともキャラクターがはっきりしていて好演でしたけどね)
ペ・ドゥナがひょろひょろの体で、大きな目を見開いて、ボソッとたどたどしい日本語を言うだけで、
もうおかしくておかしくて、とても太刀打ちできない状態であります。

バンドの女の子達が深夜に練習するために学校に忍び込もうと鉄梯子を登るシーンがあり、
3人が登り終わり、最後に登ったペ・ドゥナが一言ポツリ
「みんな…パンツ見えてる」
もうこの一言のおかしいこと!

作品的には、彼女たちの出演する【軽音楽部のライブ】が“学園祭の最終日”にある、
という時間軸の設定がわかりづらかったため
映画が学園祭の前日の準備段階からスタートしても、
その切迫感が見るものに伝わらなかったのが残念でした。
サスペンス映画の基本のように、まずライブがいつあるということを早々にネタばらしして、
カウントダウン式に強調して展開させていったら
もっと彼女たちの緊迫感や“あせり”が表現できたと思います。
また彼女たちが急場で借りるレンタルスタジオが、学校から遠い設定らしいですが
こちらの距離感もどうもわかりづらく
ラスト近くのこれまた緊迫感がイマイチの感じを受けました。

と、まあアラを探せばぽろぽろ出てくる作品ではありますが、
ブルーハーツという80年代後半の逸材を取り上げたという、そのセンスのよさと
主役のペ・ドゥナの圧倒的な存在感とで、充分楽しめる作品でありましたし、
見終わった後、私の頭の中は「リンダ リンダ リンダ」「僕の右手」「終わらない歌」
いつまでもガンガンに鳴り響いておりました。
勢い余って「トレイン トレイン」までが登場してきたくらい…


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