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2006-11-30 00:12:41

「六代目柳家小さん襲名披露興行」(下)

テーマ:落語

柳家小さん襲名披露演舞場

●昨日の続き●


開口一番、
鈴々舎馬るこ「ハングル寿限無」
開口一番の割には会場を笑わしていたが、
私は遅く入ったため席に着いたらすぐ終わってしまった(笑)。


鈴々舎風車「真田小僧」
特徴的な声が子供役にピタリとはまる。


林家木久蔵「昭和芸能史」
ご存知十八番。
師匠・正蔵から始まって大河内伝次郎に旗本退屈男と安定路線。
この根多は時間に合わせて切り合せができるのが強み。
何度聞いても面白いが、一度完全版を聞いてみたいところ。


柳家小三治「道灌」
こんな早い小三治師の出を見るのは初めて。
演目も前座噺「道灌」…しかも途中まで(笑)。
あの有名なマクラもほとんどなし。
これは体調が悪いのか、それともあくまでも【ゲスト出演】のスタンスなのか?


桂歌丸「鍋草履」
協会の枠を超え、落語芸術協会の会長自ら出演。
演目は軽く演じるとき「つる」かこれ「鍋草履」。
これも噺を聞くというよりは出演する事に意義ありか?


…で、仲入り…20分…長い…


襲名披露口上
出演者が多いから自然と口上も長め。
ここらあたりから終演の時間が気になりだす。


柳家花禄「長短」
七代目を狙ってる事を前振り…なるほどね。
演目も自然と力入ってるように見えたのは気のせい?


鈴々舎馬風「漫談」
いつもの(笑)。これで全国回ったのかなぁ。


三遊亭小円歌「俗曲」
唯一の色物。前半も一人(一組)くらい色物さんほしかったなぁ。


で、やっとトリで六代目柳家小さん
演じたのは大根多「紺屋高尾」
「幾代餅」あたりで演じられるのが多い根多で
「紺屋高尾」で演じるのは三遊亭円生ぐらいですかね。


 紺屋に奉公してる男が花魁行列で吉原イチの花魁・高尾に一目惚れ
 恋わずらいになって何とか3年金を貯めて
 遂に紺屋の若旦那に成りすまして高尾と一夜を過ごすが…


当代柳家小さんの「紺屋高尾」は
よく言えばスマート、悪く言えばメリハリがない(笑)。
ここでもっと盛り上げるかと思えば
(例えば高尾が実際に嫁入り場面など)
あっさりと噺を流してしまう。
大根多であるにもかかわらず気負いはゼロ
淡々と噺を展開させベタつきもなくサラッと終わらせる。
そこが江戸落語として「粋だな」とも思うし
せっかくの大観客の前なのだから「勿体ないなぁ」とも思う。
でもこれが良くも悪くも当代の【芸風】だと思えば納得もいく。
父親とは正反対の極自然体な気負いのない
当代のスマートな【芸風】なんだと思えば…。


公演全体からみますと
出演者多数、噺盛りだくさんはいいけれど終演10時はやっぱりキツイ。
で、それぞれの演目はというと、これが印象が薄いんですね。
まぁ主役は当代小さんですから、当代が目立てば成功なんですけど
当代の出になるまでたっぷり時間がかかってしまったのは
番組構成上どうなんでしょうか?

当代が大根多「紺屋高尾」を話すとわかった瞬間
私が思ったのは「終演、何時になるんだよ…」(笑)

当代に責任は何もないし、お祝いの場で悪口も言いたくない。
しかしさすがに終演10時過ぎで「長い!」と観客に思わせてしまうのは
やっぱり出演者を盛りだくさんにしすぎた構成の失敗でしょうねぇ。


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2006-11-29 19:43:47

「六代目柳家小さん襲名披露興行」(上)

テーマ:落語


柳家小さん襲名披露演舞場

11/27 新橋演舞場 にて


【地味な大看板】六代目柳家小さんの誕生!


出演者・演目は下記の通り


 鈴々舎 馬るこ「ハングル寿限無」
 鈴々舎 風車 「真田小僧」
 林家 木久蔵 「昭和芸能史」
 柳家 小三治 「道灌」
 桂 歌丸   「鍋草履」


     仲入り


 襲名披露口上(小さん/木久蔵・花禄・小三治・歌丸・馬風/司会:風車)
 柳家 花禄  「長短」
 鈴々舎 馬風 「漫談」
 三遊亭 小円歌「俗曲」
 柳家 小さん 「紺屋高尾」

11/27、仕事も早々に切り上げて見に行ったのが
新橋演舞場「六代目柳家小さん襲名披露興行」


なんでも東京の寄席4席での襲名披露興行の後、
京都の南座を皮切りに松竹の興行にて全国各地で襲名披露興行を行い、 当日がその楽日。
会場も新橋演舞場と思いっきり広く、また当日の出演者も思いっきり豪華。
ちょっと贅沢な襲名披露でありましたね。


柳家三語楼改め六代目柳家小さん
言わずと知れた五代目柳家小さんの御曹司。
顔はちょっと似てるけど、姿そして芸風は父親とは正反対。
スマートな語り口でサラッと噺をこなす粋な芸風であります。
その芸風は大名跡【柳家小さん】をついでも
三語楼時代とちっとも変わりありませんでした。


と、言う訳で明日は他の出演者の事を交えながら
当日の内容についてをツラツラと書いて行きたいと思います。

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2006-11-28 19:43:47

「トゥモロー・ワールド」

テーマ:映画(映画館 2006年)


トゥモロー・ワールド

全ては映像の力!

11/26 Tジョイ大泉 にて


監督・脚本:アルフォンソ・キュアロン
原作:P・D・ジェイムズ
脚本:ティモシー・J・セクストン
出演:クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン、キウェテル・イジョフォー、チャーリー・ハナム、他


メキシコの鬼才・アルフォンソ・キュアロン監督が撮ったSF映画。
SF作品にしてはクライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、マイケル・ケイン
キャストが豪華だ、っていう点だけで見てみようと思い、
全く予備知識もなく見たものですから
【宣伝】【中身】あまりのギャップに驚きました。
タイトルもタイトルだけど
…宣伝じゃあなんかラブ・ストーリーみたいでしたもんね。

 西暦2027年。
 人類は18年間の長期に渡って子どもが生まれない未曾有の異常事態が続いており、
 このままでは人類絶滅の危機は免れなかった。
 そんな中、国家の仕事に就くテオ(クライヴ・オーウェン)が、
 反政府活動に身を投じている元妻(ジュリアン・ムーア)から
 人類存続に関係する【ある重要な】情報を握り始める。
 人類の未来はおろか自分の将来でさえ興味を示さないテオだったが……。


原作はイギリスのミステリー界の巨匠P・D・ジェイムズ
SF作品として発表した「人類の子供たち」。
お恥かしい事に「人類の子供たち」はおろかP・D・ジェイムズの作品も読んだ事ないので
ストーリーの細部までは言及できないものの、
まぁ映画を見た限りではかなり原作から省略した脚本なのでしょう。

内容は近未来に充分ありえそうなリアルで辛辣なものであるにもかかわらず
映画が始まってからのお膳立ての部分が非常に早足でわかりづらい
子どもが生まれない現在の世界の状況といい、
テロリスト活動を行っている反政府組織にしても
政府の「何に対して反抗」しているのかが
展開が早足で説明不足なものですからわかりづらい。
よって彼らが政府と戦争状態にあるというのもイマイチ理解できないんですね。
「子供が生まれずに人口がどんどん減ってるのに戦争して余計人口を減らしてどうすんの」
といった感じであります。


しかしこの「トゥモロー・ワールド」映画としては非常に面白い
なぜならその説明不足な脚本を補って余りある、その映像が素晴らしいから!
オープニングの反政府組織による爆弾テロシーンから全編これ長回しの連続。
まさに【映像の力】に充ちた映像の数々。
長回しなものだから画面の中で全てを説明しなければならない制約から
物語が説明不足になってしまったのでは…と、
制作者側へフォローのひとつも入れてあげたいくらい。
特にロケーションを駆使した長回しは、
さぞかし撮影が大変だったろうと余計な心配をしつつも

その迫力たるやリアルで凄まじいほど。

SFXに頼らずにロケーションを駆使した【映像の力】だけで
立派にSFとしての雰囲気作りにも作品作りにも成功してしまうのですから
さすが南米の新進気鋭の監督、
着眼点が見事としか言いようがありません。


しかし実際の内容とは全く異なる甘ったるいタイトルで
しかもこれほどの作品を正月前作品で終わらせてしまうなんて
配給会社は本当勿体無いことをするなと思いますね。
ネェ…東宝東和さん!


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2006-11-27 17:25:21

「ある結婚の風景」

テーマ:映画(ビデオ他)
ある結婚の風景/リヴ・ウルマン
¥8,190
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11/25渋谷のユーロスペースで見た「サラバンド」
すっかり興奮状態になった私は、
帰りの電車内で「サラバンド」のパンフレットを読み漁り、
家に帰ってからは、以前BSで放送された分を録画しておいた
1974年の「ある結婚の風景」
夕食もそこそこにすませて鑑賞した次第であります。

上映時間、実に2時間45分
こういう長尺のものは録画したはいいけれど見るのに1週間ぐらいかかってしまうもんなんですが
そんな危惧は全く不要、もう一気に見てしまいました。
それくらいこの作品はある意味「サラバンド」以上にすごい!

1981年劇場公開作品
監督・脚本:イングマール・ベルイマン
出演:リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、ビビ・アンデショーン、ヤン・マルムショ、他

 結婚15年目を迎える子供もいる夫婦にある日【亀裂】が入る。
 夫(エルランド・ヨセフソン)に愛人ができ
 愛人と同居するため離婚したいと妻(リブ・ウルマン)に一方的に要求をつきつける。
 動揺を隠せない妻。
 過去をそして現在を振り返り引き続きの夫婦生活を夫に求める妻。
 しかし夫は妻の元を去る。

 数年後、お互いに【次の伴侶】を見つけている夫婦は密会する。
 理想と現実は異なり今や味気ない生活を送る元夫。
 妻との久々の抱擁に燃え
 過去に妻にした行為を悔いる夫。
 しかし時は虚しく過ぎていくだけであった…。

作品的には「サラバンド」よりも
こちら「ある結婚の風景」のほうが素晴らしい

ここには紛れもないゴク普通の【破綻した夫婦】が本音剥き出しの状態にて映像に晒されている。
「サラバンド」同様、全編がこれ夫婦の会話のみ。
夫婦は笑い、泣き、怒り…そして愛し合う。
しかしその映像の、そして台詞のなんと濃密なことか。
見る者(特に所帯持ちなんかは!)は彼らの会話に
ある時はうなづき、ある時は反発し
…そして最後には身を切られるほど身につまされる。
それほどこの作品でイングマール・ベルイマンは
【夫婦】の世界を借りて【人間】そのものを描ききっている。

「ある結婚の風景」はもとは6時間にもわたるテレビドラマの再編集版。
確か当時日本でもテレビ朝日あたりで放送したんじゃないですかね。
なにせその当時は私も子供だったもんで、こんな強烈な大人の世界には
全く興味ありませんでしたから(笑)見てません。
しかしテレビドラマに収めておくには本当に勿体無い濃密な世界。
また長尺ながらも2時間45分に編集されたその世界は
さらに一層濃密さを増して、
【映画】としての醍醐味を満喫させながら見る者を圧倒させます。

本当、「サラバンド」と同じくらい甲乙つけがたい傑作「ある結婚の風景」。
最後に…
全編これ出っぱなしで時に「本当に夫婦なんじゃないか?」とすら思わせる
ベルイマン一家の2大名優リヴ・ウルマンエルランド・ヨセフソンの名演技を特筆しておきます。

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2006-11-26 19:43:47

「サラバンド」

テーマ:映画(映画館 2006年)


サラバンド


すごい、すごい!イングマール・ベルイマン


11/25 ユーロスペース にて


監督・脚本:イングマール・ベルイマン
出演:リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、ボリエ・アールステット、ユーリア・ダフヴェニウス、他


「野いちご」「第七の封印」「叫びとささやき」などを発表してきた
スウェーデンが生んだ巨匠、イングマール・ベルイマン現在85歳。
そして「ファニーとアレクサンデル」以来、実に20年ぶりの新作映画
「サラバンド」は1974年の「ある結婚の風景」 の後日談。


 30年前に別れた夫婦が久々に再開する。
 80歳を超えた夫(エルランド・ヨセフソン)は今や山奥で隠居生活。
 別れた妻(リブ・ウルマン)も子供達が独立し自身も落ち付いた事で
 別れた夫に会いに来たようだ。
 実に30年ぶりの再会はお互いの過去を洗い流すかのように穏やかであった。
 しかし物語はもう老夫婦の事では進まない。
 夫と息子(ボリエ・アールステット)、
 息子とその娘(ユーリア・ダフヴェニウス)、
 そして祖父と孫娘…
 現在進行形の親子3代の葛藤が剥き出しとなり
 別れた妻の前で進展していく…。


イングマール・ベルイマンというとどうしても【神への反発】など
我々にはわかりづらい要素を作品に含んでいるため【難解】なイメージがつきまとう。
この作品も20年ぶりの新作に胸躍らせつつも、
見る前はその日の自分の体調もあって 「こりゃ寝てしまうか?」の危惧すらあった。


しかしそんな危惧もなんのその。
ベルイマン20年ぶりの新作は【難解】どころか、その緊迫した映像と台詞に眠気も吹っ飛び
画面に吸い込まれながら「すごい!すごい!」とつぶやきの連発であった。
さすが85歳でも巨匠は巨匠、その力量はちっとも衰えていない。
いや、「ファニーとアレクサンデル」同様、
晩年のベルイマンは誰もが共感する【わかりやすい作家】に変貌し、
しかも新作で自身の旧作「ある結婚の風景」 の後日談を取り上げ、
2つの作品の間に流れる30年という月日を無駄にするどころか、
イングマール・ベルイマンという映像作家を、さらに大きく、さらに深くさせているのだから、
まさに驚嘆すべきイングマール・ベルイマン、
驚嘆すべき「サラバンド」であります。


全編動きも少なく夫と元妻、夫と息子、息子とその娘、そして祖父と孫娘が
もう輪廻の世界のごとく3世代に渡る想い、悩み、葛藤といった
剥き出しの会話に終始するまさに台詞重視の展開。
しかしリアルで緊迫感あふれる台詞の数々は映像を停滞させるどころか
デジタルハイビジョンで撮影した鮮明な画像を
さらに一層エモーショナルなものにしている。
台詞といい、映像といい、まさに生涯をかけて【人間】を追求し続けたベルイマンの
「サラバンド」はまさに真骨頂ともいえるのではないか。


なんでもこの「サラバンド」を
ベルイマンは「遺作である」と宣言しているという。
それほど「サラバンド」でベルイマンは【人間】を追求し尽くしたのであろう。
85歳にして過去の作品をさらに【深い世界】にまで到達させた映像作家・ベルイマン。


その姿はもう【崇高】の域にまで達してしまっていると私は思う。


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