せいもん払いの活イカ(福岡県福岡市)


令和初日、東京は雨だった。


令和に雨か。


文字通り「零」(ゼロ)スタートだと誰かが言っていた。


上手いこと言うなぁ、と思いつつ、果たしてそんなに平成は悪かったのか?と考えた。


明治、大正、昭和と戦争が中心にあった時代と違い、平成の中心にはそれが無かった。


平成はまさに「平和が成った時代」だったんじゃないか?


令和への想いは人によって色々あるけれど、この部分だけは零スタートにしちゃいけないと強く思う。



博多、せいもん払いで美味いイカを喰らう。


やっぱりイカと言えばこちら。



店先のイケスを優雅に泳ぐ活きの良いイカをワクワクと眺めながら入店。


毎度毎度、前回の美味い記憶を超えてくる活イカ。


九州独特の甘くトロッと濃ゆい醤油をすーっとイカを撫でていただく。


美味い。


コリコリっとした歯ごたえと口に広がる旨味が素晴らしい。


ゲソにレモン汁を一垂らし。


ゾワゾワと動くそれを口に放り込む。


吸盤が頬の内側に引っ付いたり。


舌で剥がしながら生きてるイカを堪能する。


透き通るイカの美味さは筆舌し難い凄味がある。




鯖なのにぶりっぶりなゴマサバ、ウゴウゴと蠢くアワビも喰らうほどに活力が湧く。



この日は恒久の平和を世界一願う街の一つ、広島からやって来た二人の後輩と一緒に戦争を知らない子どもたちで舌鼓を打ち鳴らした。


令和も平成同様、一生懸命頑張ったら美味いものを鱈腹喰らえる幸せな時代にしなければいけないね。


ごちそうさまでした。





















サンキュー。。。