2015.09.01(火)  「わらしべ長者」のお話 | 霊観占 大幸(れいかんうらない だいこう) 

霊観占 大幸(れいかんうらない だいこう) 

「あなたの悩みに 救いの手を!」

宇宙の神秘があなたを導きその神秘を解き明かすのが観音様です。
自分の幸せを掴む人生の旅を続けてください。 

今日から9月がスタートですね。おはようございます。北海道苫小牧市のタロット占い師 峰 ゆり子です。いつもブログをご支援くださいましてありがとうございます。



「人と人との御縁は、回りまわって…」と、良くも悪くもそのような言葉で使用しますが、先日、知り合いの果樹園から、桃をとある方に贈答しました。すると昨日、別の知り合いから、ブドウが宅急便で送られてきました。


「わらしべ長者」のお話しを思い出してしまいました。



昨日の朝のカードは「ペンタクルのエース」でした。このカードのキーワードには「思いがけないギフト」と言う意味が存在しますので、まさにブドウは思いがけないギフトでした。そして夜には、岐阜県の親戚から電話があって、「9月に産物を送るから」とのことでした。


雲の中から現れる手は神の手を表し、基本の解釈では「繁栄、幸運な出来事」と言う意味になります。しかし、雲の間から現れる手は、思いがけない他人の手でもあるのです。ですから、「突然の思いがけないプレゼント、援助」とも解釈できます。



「わらしべ長者」のお話し


昔々、ある若者が、お寺で観音様にお願いごとをしました。


「わたしには、明日食べるお米もありません。どうか、お金持ちになれますように」。


すると観音様が言いました。




「ここを出て最初につかんだ物が、お前を金持ちにしてくれるだろう」。


若者は喜び勇んで、お寺を飛び出して行きました。すると、石につまずいて転んだ拍子に一本の藁しべを拾いました。 若者は、藁をしげしげと見つめて思いました。


「観音様が話していた最初に掴んだものって、これのことだろうか?」

若者がとぼとぼ歩いていると、一匹のアブがプーンと飛んできました。若者はそのアブを捕まえて、持っていた藁しべに結んで遊んでいました。すると、そこを通りかかった立派な牛車の窓から、子供が顔を出して言いました。




「そのアブが、欲しいよう」


若者は、子どもにアブを結んだ藁しべをあげると、お伴の家来が、お礼にミカンを三つくれました。

また歩いて行くと、道の脇で女の人がいました。するとその女性は、「喉が渇いています。お水をください」と若者に言いました。若者は、女の人にミカンをあげると、女の人はそれを食べて元気になりました。そして、そのお礼に美しい布をくれました。



またしばらく歩いて行くと、馬が倒れていました。

「どうしたんですか?」と若者は尋ねました。


すると、「馬が病気で倒れてしまいました。町まで行って、この馬を布と交換しなければならないのですが、これではどうすることもできません」


若者は、女の人からもらった布と馬を交換してあげました。


若者が馬の体をさすったり水を運んできてあげてたりすると、馬はたちまち元気に立ち上がりました。




またしばらく歩いて行くと、大きなお屋敷の前にたどり着きました。するとそこの主人が、若者の馬を見て声をかけました。


「わしはこれから急に旅に出なければならなくなったのだが、馬を持っておらん。その馬を、わしの家や畑と交換してもらえないだろうか」と言ってきたのでした。




観音様の言うとおり、若者は大きな家と広い畑を手に入れました。一本の藁しべから大金持ちになった若者のことを、人はみな『わらしべ長者』と呼ぶようになりました。



しかし、世の中はそう甘くはないのです。『わらしべ長者』には続きがあります。


その年、若者の村は大飢饉に見舞われました。

米も野菜もとれず、食べるものがなくなってしまい、村人たちは途方に暮れていました。




若者は、お寺の観音様に尋ねました。


「このままでは村人がみんな死んでしまいます。どうしたら良いのでしょうか」


観音様が答えました。


「お前の財産を食べ物に換えて、村人にほどこすがよい」


若者は町に出かけ、町の大金持ちにお願いをしました。


「わたしの家と土地を、お米と交換してください」

そして、百俵の米がお寺の離れに運び込まれました。


村人たちは、若者が持ち帰ったお米を少しずつ分け合って、大飢饉を何とか乗り切りました。


ところが、若者は大変感謝をされましたが、元の一文無しになってしまいました。





「観音様、わたしはすべてを失くしてしまいました」


「お前はわらしべ一本から望み通りの大金持ちになり、そして村人たちの命を救った。それで良いではないか」



若者はため息をついて立ち去ろうとしました。すると、お寺の部屋の隅に、一本の藁しべを見つけました。


終わり





岐阜県の親戚の方が電話で話しておりました。


今年の岐阜県は、雨と蒸し暑さで亜熱帯地方みたいな状態とのことでした。太陽が少ないので農作物がぜんぜん育たず、丹精込めて大事に育てた農作物が台無しらしく、野菜も高騰していると言っておりました。9月中旬に落花生を掘り起こすらしいのですが、実っていれば送ってくださるとのことでした。


お気持ちがとても嬉しかったです。人と人とのつながりを大事にすると、いざという時には、思いも寄らない救いの手を差し伸べてくれるものです。


※観音様は、この若者が身を投げたして、多くの人名を救うだろうことが分かっていたからこそ、大金を与えたのでしょうね。お寺の隅に残されていて一本藁しべは、未来に出会う人たちに絆をつなげなさいと言う意味のように思えます。


それではまた。ごきげんよう。


皆様の今日も、邪気を祓ってより良い1日になりますよう。「さらりさらり ゆるりゆるり」と、お健やかにお過ごしくださいませ。




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