2013.7.28   21世紀の「般若心経」は今… | 霊観占 大幸(れいかんうらない だいこう) 

霊観占 大幸(れいかんうらない だいこう) 

「あなたの悩みに 救いの手を!」

宇宙の神秘があなたを導きその神秘を解き明かすのが観音様です。
自分の幸せを掴む人生の旅を続けてください。 


あなたの悩みに救いの手を!


観音様の教えに「般若心経」という呪文のような御経があります。

重々しく感じる御経も、この頃はロックやゴスペルのような曲で若者に受け入れられているようです。


素敵なことですね。


でも、この様な形で若者に受けいられるということは、昨日のブログにも書いた「表裏一体」と同じ、「心に悩みを抱えて救いを求めている若者がいかに多いか」ということでもありますよね。


あなたの悩みに救いの手を!

現在は、束縛と制限を受けた状況が多すぎます。心を解放しきれない人達が今辿り着いたのが、般若心経なのでしょうか。


般若心経の曲がYouTubeで掲載されていました。


http://www.youtube.com/watch?v=siY-Qt814DQ


曲の歌の中に「シャーリ」という言葉がたくさんでできていますが、般若心経に登場する仏陀の弟子であるシャーリプトラ、舎利子(舎利弗とも訳されている)の弟子のことのようです。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%88%8E%E5%88%A9%E5%BC%97



釈迦の時代、シャーリプトラは神学者でした。この方は知識が豊富な物知りで、仏陀と対決しようと五千人の弟子を引き連れてやって来ます。しかし、仏陀は笑ってシャーリプトラに言います。


「シャーリプトラよ、あなたは多くを知っている。けれども、あなたは全然知りはしない。あなたが大変な知識を詰め込んでいるのは私にも分かる。だが、あなたは空っぽだ。あなたは討論し議論を戦わし。私を打ち負かそうとやってきた。もしあなたが本当に私と討論したいのなら、あなたは少なくとも一年待たなくてはなるまい。」



以前のブログにも書いたことがあるのですが、今日はお釈迦様の物語を今一度掲載したいと思います。



むかしむかし、お釈迦様が大勢の出家した弟子たちと菩薩様と共に王舎城の霊鷲山にいらっしゃいました。その時、お釈迦様は「深い深い悟り」という瞑想に入られたのでした。


そんなある日、観音様がお釈迦様のお側にお越しになり、「般若波羅蜜多心経」という御真言を授けたのでした。


それを知った長老のシャーリプトラは、観音様に次のように尋ねました。


「深淵な“智慧の完成”の修行をするには、どのような学びをすればよいのでしょうか?」



あなたの悩みに救いの手を!

すると観音様は、シャーリプトラ(舎利子)に次のようにお話しされました。


「シャーリプトラよ、体は幻のように実体のないものです。実体がないものが体としてあるように見えているのです。釈迦に説いた※「五蘊盛苦(ごうんじょうく)」は、目には見えない空気のようなものなのですよ。シャーリプトラよ、目に映る世界から心の世界まで、それがすべてではないのです。実体は高い認識の境地なのですよ。」


般若心経の経文内容は、当時の最も著名な神学者だったシャーリプトラに向けられたものだったようです。


瞑想を終わられたお釈迦様は、「その通りですよ」と、観音様のお言葉に同調した。その後、シャーリプトラは、五千人の弟子とともに、観音様のお言葉である般若心経を世界のすべての者達に伝えたということです。



※ 五蘊盛苦(ごうんじょうく)とは、仏教に説かれている「四苦八苦」のことを意味しています。


※もともとのお話の本文は、とてもわかりづらい言葉で書いてありますので、分かりやすく解説するために、私流の言葉に変えて使用していますのでご了承ください。


あなたの悩みに救いの手を!


このお話をひと言にまとめれば「ありのままを受け入れると心が軽くなりますよ」と言うことなんですよね。ですから、「まあ、いいか」と思うくらいの気持ちが、心を明るく前向きにしてくれるのです。


もうひとつ。


「素直に感謝の気持ちを受け入れられない人は、人生を変えられません。自分の問題をしっかりと見つめ、それを改善しようとする前向きな努力も大切なのですよ。」と教えてくれている御経でもあります。



今日もサラリサラリとお過ごしくださいませ。(合掌)