私たちは“仮想現実の世界”に生きている!

4)『歴史は勝者が作る』今も生きている歴史の中の“ウソ”31

 

 ここで東南アジア諸国に対して示された“共存共栄”という理念は、文字通り、共に生存し続け、共に繁栄し続けようとする考え方であり、先に述べた通り、それまで500年に亘って欧米列強の白人たちが行ってきた“有色人種に対する人種差別に基づく一方的な略奪と虐殺の植民地支配”とは全く異なる考え方でした。そして、この考え方こそが、21世紀の世界から戦争をなくし、平和を実現するために必要な考え方として、世界が日本のリーダーシップを求めている大きな理由なのだということを私自身初めて理解できたのでした。

 

 実は、この“共存共栄”という考え方は、松下幸之助の経営哲学の中で、仕入先や販売先との間において目指すべき関係を示す中核的概念でもあります。松下幸之助は言います。「企業は社会の公器である。したがって、企業は社会とともに発停していくのでなければならない。企業自体として、絶えずその業容を伸展させていくことが大切なのはいうまでもないが、それは、ひとりその企業だけが栄えるというのではなく、その活動によって、社会もまた栄えていくということでなくてはならない。また実際に、自分の会社だけが栄えるということは、一時的にはあり得ても、そういうものは長続きはしない。やはり、ともどもに栄えるというか、いわゆる共存共栄ということでなくては、真の発展、繁栄はあり得ない。それが、自然の理であり、社会の理法なのである。自然も、人間社会も共存共栄が本来の姿なのである。」

 

 つまり、仕入先に対して自社の利益だけを考えて一方的に製品代金の値下げを要求するのではなく、例えば、一緒に経営改革を実行し、その成果物を分け合うことによって値下げを実現するというように、相手方の利益も同時に考えて、双方の利益を満たすような解決策を共に創り出し、実施するというものです。この点、松下幸之助は、次の様に言います。「(仕入先、得意先、需要者など)関係先の犠牲においてみずからの発展をはかるようなことは許されないことであり、それは結局自分をも損なうことになる。やはり、すべての関係先との共存共栄を考えていくことが大切であり、それが企業自体を長きにわたって発展させる唯一の道であるといってもいい。」

 

 このような自社の利益のみを一方的に追求するという考え方は、正にこれまでの欧米列強の白人たちの植民地政策そのものでした。このような考え方は、持続的なものとはなりえず、搾取・略奪される側に“恨み(ルサンチマン)”を生み出し、いずれその機会があれば、その“反抗”や“復讐”に会う羽目になるのです。

 

 一方、“共存共栄”という考え方は、常に双方の利益を追求し、実現しようとするものですから、双方の強固な信頼に基づく協力関係が確立され、双方の持続的な発展につながるものと言えましょう。

 

 それ故、アジア諸国の人たちが賛同するのは極めて自然なことであったと思われます。戦後、次々と独立していったアジア諸国のリーダーたちを始め多くの要人たちが、自身を犠牲にして『アジアの解放』のために戦った日本軍への感謝を表明しています。特にその中で、私が感銘を受けたのは、タイのククリッド・プラモード首相の次の言葉です。「日本のおかげで、アジア諸国はすべて独立した。日本というお母さんは、難産して母体を損なったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日、東南アジアの諸国民が、アメリカやイギリスと対等に話ができるのは、一体誰のおかげであるのか。それは、『身を殺して仁をなした』日本というお母さんがあったためである。」

 

その他たくさんの方々の日本を称賛するコメントについては、次のURLからご覧になれます。
 【日本人はすごかった】感動!外国人が語る大東亜戦の真実!「日本は謝罪を必要とすることなどしていない」世界各国の要人の証言に 
 衝撃!海外から賞賛される日本! https://www.youtube.com/watch?v=apPZLLGbQIM&t=240s

 

 そのような世界からの熱い期待に応えるためにも、現在の私たち日本人は、一日も早くこの“虚構の仮想世界”から脱して、“自虐史観”のとらわれを払拭し、“平和ぼけ”から目覚めて、自国と自国の歴史や文化の真実を正しく理解した上で、日本人としての誇りと自国の歴史や文化への誇りを取り戻さなければなりません。その上で、日本が、他国と他国民をも自国と同様に尊重し、敬意を以て双方の“共存共栄”を図って行くことにリーダーシップを発揮して行くことが、喫緊の課題だと思われます。

 

 自国の利益のみを考える現在の各国の外交的アプローチでは、各国間の衝突と紛争は、永遠になくなりません。中東地域を見れば、明らかなように、争いに負けた側は、将来に亘って恨みをため込み、復讐に燃える結果、次の機会にやり返すということとなり、それが永遠に続く“悪循環”となるのです。

 

 また、特に現在は、ブレグジットのイギリスを始めとして、米国のトランプ大統領の『アメリカ・ファースト』の方針など、世界は、行き過ぎたグローバリズムに抵抗し、再びナショナリズムが勢いを増して、各国が保護主義化し、地域ブロック化しつつあり、第二次世界大戦前夜の様相を呈してきています。第三次世界大戦を回避するとともに、これまで長い間停滞してきた人類の精神的な進歩のために、日本のリーダーシップの必要性は極めて高いものと感じています。

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