本日、神戸市会では、予算特別委員会2日目となりました。
以下、私の質問です。
令和3年度予算特別委員会(R3.3.2企画調整局)
1. 子どもの生活状況調査の実施
(上原)
子どもや家庭の生活・経済状態等を調査するため、国において全国で5,000世帯にアンケート調査を実施しているが、それに合わせて市は来年度、小学校5年生、中学2年生の全生徒とその保護者向けに調査を行うと聞いております。
共通調査項目が、子供向けには19問、保護者向けには24問あり、概ねこの設問は採用されると思いますが、学校を通じて調査を行う場合は、親や他の生徒を気にせず、こどもたちが正直に回答できるような工夫が必要ではないかと考えます。選択肢に〇をつける方式なので、15分くらいあれば答えられると思いま
すが、どういった時間を活用して、どんな場所で、どういう方法で調査を行う予定なのか、まずお聞きします。
(谷口局長)
具体的な時間とか場所とか方法ということですけれども、まだ正直そこのところまでは詰まってるものではありません。ただ具体的な調査内容については、やはり国の研究報告書なんかを参考にしつつ、またあの、受託の事業、事業者から調査項目に関する様々な提案もいただくことにしておりまして、そのあたり具体的な調査方法を教育委員会とかともよく相談しながら、検討していきたいというふうに考えております
(上原)
また、国の調査は無記名としていますが、子どもたちの生活の実態を把握する中で、ネグレクトやDVなど虐待の早期発見に繋がるものもありますので、場合によっては個別の生徒をケアできるよう、市の調査は記名でやるか、もしくは記名したい人は出来る様にすべきではないでしょうか。
(谷口課長)
確かにご指摘の通り、やはり率直に回答していただきつつ、やはりケアが必要な生徒さんに対しては、きめ細かな配慮というのが必要になってまいるというふうに考えております。このあたりも、今のご指摘も踏まえながら、子供たちが率直に回答できるような、具体的な方法というものを教育委員会ともよく協議をしてまいりたいと考えております。
(上原)
この調査で、子どもたちが正直に答えやすくするには、自分の回答が信頼する人以外に見られないとう事を保証してあげる必要があります。国の調査の前書きには、「全部書き終わったら自分で封を閉じて、おうちの方の封筒と一緒に大きい封筒に入れて、先生の指示に従って出してください」と書かれています。虐待
等がある家庭の場合、こどもは回答を家に持ち帰ると見られてしまうと不安になります。こどもと保護者の回答をセットで調査したい目的もあると思いますので、こどもが親の回答を学校に持ってきて大きい封筒に自分のものと一緒に入れる等のきめ細かな配慮が必要と考えますが、いかがでしょうか。
(谷口局長)
確かに不安にならない子供さんがあの不安にならないということが非常に重要だというふうに思ってます。そういった意味ではこの提出の方法ということについてもしっかり子供たちが不安にならない方法で、考えていきたいと思ってます。
(上原)
重要な調査であると同時に、デリケートな内容になると思いますので、逆にいじめや虐待を助長させる事なく、こどもを守るために役立つものにして頂きたいと思います。
2. 関係人口の増加策について
(上原)
市ではSNSを通じて関係人口を増やす取り組みとして、ツイッターに公式アカウント「つぶやこうべ」を昨年11月に開設しています。「神戸に詳しい喫茶店のマスターが街の情報を日々つぶやく」という設定で、AIを駆使し、神戸に関連したつぶやきを行ったユーザーを見つけて主体的に書き込みをしていくという新し
い手法で、とても興味深い取り組みだと思います。
フォロワー数は約1900人程度まで増えていますが、開始から3か月経ってどのように評価していますか?
(中山東京事務所長)
TwitterカウントつぶやこうべはAIにより抽出したターゲットのつぶやいてる興味関心などに沿った話しかけを行いまして、SNS上の会話を通じた記憶に残る情報発信により神戸に対する親近感を醸成するという目的で行ってございます。目的としましては神戸を語る人や企業をSNS S上に増やしまして、神戸応援する神戸のファンコミュニティを創出するということが一つでございます。二つ目は、神戸との接点や興味関心を持っていただき、神戸市が、観光地の選択肢として自然に選択されるというようなことをめざしてございます。この2点を目標といたしまして株式会社電通と共同研究を今行っているところでございます。現在の取り組み状況でございますけれども、ユーザーのつぶやきに対して話しかけを行ったのが、3ヶ月弱になりますが1521人。そのうちつぶやこうべに対する応援メッセージであったり、ハッシュタグつぶやこうべを使って自発的な口コミでの発信など、非常に好意的な反応してくれた数が465人いらっしゃいました。そのフォロワーさんへの波及460人、465人のフォロワーへの波及を換算すると約8084万人の方に神戸の魅力を届けることができたのではないかと考えてございます。神戸版コミュニティの形成を、そういう代理店では着実に進めておられるのではないかと思っているところでもございます。また神戸にまた行きたいとか神戸に移住したい意欲が高まったというメッセージをいただくなど神戸の移住、観光であったり移住先の候補地としても、目的に合致した反応を獲得しているところでございます。なお1日あたり平均132件のいいね数をいただいてございますし、例えばですが、神戸市の移住ポータルサイトのURLなど投稿に記載されているリンクへのクリック数も1日あたり平均58件獲得率をいただいてます。各ユーザーに表示されたツイッターに対して好意的なリアクションを核とした割合、いわゆるエンゲージメント率というものですが、3.5%となってございます。これは同程度のフォロワー数を抱えるアカウントのエンゲージメント率の平均があの1.2%ぐらいとお聞きしてますので、それと比較いたしましても順調なアカウントの運用ができていると考えてございます。以上でございます。
(上原)
まさに関係人口構築の取り組みとして、今後もフォロワー数を拡大してほしいと思いますが、この事業を通じて、例えばふるさと納税が大幅に増加とか、神戸に興味を持ってもらって旅行客が増えるとか、神戸に直接的なメリットを引き出してほしいと思います。その目的に向かって、どの様な手法をお考えかお聞きしま
す。
(中山東京事務所長)
先生ご指摘の通り直接な効果っていうのも期待しているところでございまして今後も神戸ファンの創出であったり関係人口の拡大とか、移住促進に加えまして、先生おっしゃるようにふるさと納税についてもですね、どのような方にふるさと納税の情報をご案内するのが適切であるかAIとか電通とも一緒に共同で研究いたしましてどのような方にふるさと納税のことについては、このような方に会話をし、仕掛けたらいいんじゃないかとか研究しながらですね、対象者を選定するとともに、またユーザーの反応検証しながらですね効果的な投稿コミュニケーションを今後とも行っていきたいと思います。
(上原)
「つぶやこうべ」のフォロアーも、半分は神戸市民とお聞きしていますので、関係人口構築は、まだまだこれからだと思います。面白い取り組みですが、直接的な神戸市へのメリットを求める中、これから営業色を出していく必要も出てくるので、難しくなるとは思いますが、関係人口という、まだ都市間競争が激化していない分野の戦略なので、是非、多くの方に神戸ファンになって頂き、観光以上定住未満の人を増やして頂きたいと要望します。