離婚して10年が過ぎたら② ~「追憶」 | 自転車から今日は♪

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別れた夫婦が10年後にと言われて

真っ先に浮かぶのがこの映画。

 

 

 

私の職場の先輩がどうやら離婚経験者で

あることを最近知りました。

 

女グセが悪いし、お金遣いは荒いし

だから私から離婚を切り出したの

 

と先輩はさっぱりとした口調で話します。

 

別れた男女が十年後に再会したとき

人何を思い、どんな行動をしてしまうのか。

 

離婚したご主人とは今でもやりとりとか

あったりするのですかと質問すると

 

近くに住んでるからね~

たまにすれ違ったりするわよ~

だからってね~ どうなるわけでもないし

 

因みにこのご主人さんざん浮気していたくせに

やり直そうと何度も言い寄ってきたそうです。

だったら浮気なんてしなければいいのに

と思うのですが、先輩は

 

男の女癖の悪さというのは

一生治らない

私の場合お金の問題もあったし

それもあるけど

 

とバッサリです。

 

 

なかなか映画のようにはなりませんね~

「追憶」だと別れた夫婦は離婚後

一度も会うことがなくて10年たって一度だけ

偶然街で遭遇します。

 

元夫婦の短い会話がすんごいオトナ

 

 

 

 

 

 

 

私の場合離婚して元夫に遭遇したのは一度だけ

場所はコンサートホール

吹奏楽をしていた息子の演奏を聴きにやってきた彼と

ロビーですれ違いました。

 

離婚して4年ほどたってる位だったでしょうか。

 

すれ違いざまお互い

 

マズい顔合わせちゃったよ 

アチャー

 

って気まずい感じで

会釈しながら通り過ぎました。

 

元旦那さん、白髪がいっぱいになっていて

 

ちょっとどうしちゃったのよ

貴方の家系は白髪ではく薄毛になるんじゃなかったの

 

と一番に思いました。

4年前のシタ夫氏の髪は真っ黒だったんです。

 

それなりに苦労はあったのでしょうか。

 

もっともアチラもアチラで

 

 

うわー コイツすっかババアになって

老けたなー

 

と思っていたでしょうから、これはお互い様ですね。

 

この時、ふいに昔観た「追憶」のラストシーンを思い出し

今自分が観たらどういう感想を持つのだろうと

観たときがあったのですが

 

ロバート・レットフォード扮するハベルは

ちゃんと元奥さんも元にかけよって

会話してるんですよ。

 

ヨリを戻してくれな懇願も

ロミオメイル的なポエミーなセリフもありません。

淡々とお互いの近況を語るのみ

 

 

すごいですよね~

流石は色男です。

 

 

主人公のケイティさんは気が強くてイライラするんですが

ラストシーンの彼女はものすごく素敵

 

大方の別れた男女は、気づかない振りして通り過ぎるか

軽く会釈だけして立ち去っちゃうんだと思いますが

唯一例外があってそれは子供絡みの時だと思うのです。

 

ケイティは娘を身ごもったまま離婚していて

ハベルは一度も娘に会っていないという設定でした。

彼女は必要最低限の言葉で

娘の成長をさりげなく伝えているんですね。

 

因みにこの夫婦の離婚理由は

価値観の違いというのが一番大きな理由

ハベルお金持ってますし、養育費も

しっかりだしてくれそうな人ですが

10年もの間、なんのやりとりもなかったのは

おそらくケイティの方が

 

決してハベルに会ってはならないと

自分を抑えていたのではないかなと思いました。

なんといっても、自分から

離婚を切り出していましたからね。

 

それでも、偶然遭遇すると

二人は自然にお互いのそばに

かけよっているんですよね

 

この二人だからそうなったのか

10年の年月がそうさせているのか

子供という存在があったからそうだったのか

何度も考えますが未だに想像できません。

 

ただ、自分にそのつもりはないのに、

衝動的に行動して自分自身がびっくりした

という経験は私にもありましたので

案外このふたりも

 

どうして駆け寄ってしまったのかな

 

なんてことを後になって思っていたりして…笑

 

 

人間の気持ちはギリギリの直前にならないと

わからなかったりするんだりょなと思ったりしました。

 

 

またまた私のお話に戻しますが

コンサートホールのロビーで遭遇したあと

またまた私は元夫を見つけてしまいます。

 

 

私の存在に気づかず彼は、

私の三列前の席に座りました。

 

コンクールでしたので、一校終わるたびに

観客の出入りがありました。

 

コンクールの日程を伝えたものの

開催場所は遠方にあり私は新幹線で

移動していたのですが

それでも彼は数曲の演奏を聴くために

ここまで来てくれていました。

 

元夫がしたこと

私はこれっぽちも許してはいません。

 

それでも、気づいていたら立ち上がっていて

シタ夫氏の隣の席に腰掛けていました。

 

何だコイツとギョッとした顔をされ

思い切りイヤな顔をされました。

 

(ロバート・レッドフォードは笑顔で駆け寄ってくれてたのにぃ~)

 

でもまぁ、これが普通の反応ですよね

私だってなんでこんなことをしてしまったか

自分でもわかりません。

 

こみなみ、左から●番目

 

と息子に関する必要最低限の言葉で隣に伝えますと

 

そんなことわかっているよとばかりに

憮然とした顔をされました。

 

 

私も随分嫌われたものだわ

と内心傷ついたのですがそれでもめげずに

 

次の曲あの子のソロがはいるから

 

と小声で話していました。

 

元夫は今度の言葉も頷くことなく無視していましたが

息子のソロが入ると身を乗り出して見入っていました。

 

 

この人は自分の不倫が原因とはいえ

子供には接触しておらず

遠く離れた場所から成長を確認することしか

できない人なのだと思いました。

 

 

それならばと、生徒たちは記念写真を撮るため

演奏後一度ホールに集まってくるという話を

伝えてあることにしました。

 

シタ夫氏は頷くことなく無表情

こちらは泣きたくなります。

 

私が手招きし、息子はこちらにくると知らせても

私のそばに来ることはなく

数メートル離れた立ち位置をキープです

 

過去のことと、今回のことは別の話だと伝えたかったのですが

とにかく私と接触したくないことだけはわかりました。

 

子供と話せるチャンスをせっかく作ってあげたのに

その態度はなんなのよと私も腹がたってきたのですが

 

私が生徒達の存在に気づくより前に元夫は息子の側に走り寄り

一言二言言葉をかけ立ち去っていきました。

 

突然の父親の登場に息子が戸惑っているのがみてとれました。

 

子供の表情を確認する一瞬のうち

シタ夫氏の姿を見失い、どこにいるのだろうと

辺りをみまわすと、遠く離れた出入口の前に

彼は立ってこちらを見ていました。

 

元夫は私の視線を確認すると

会釈し会場を去っていきました。

 

 

うーん なんで「追憶」のようにはならないんだろう

 

まぁあの二人の場合はベルの浮気騒動があったものの

離婚理由からして違ってますもんね~

 

 

久々のブログ更新は面白い。

 

調子にのって、離婚して10年が過ぎたらパートⅢもいっちゃいます。

 

次回は離婚して7年目の元夫婦のお話を予定しております。

 

ではまた