さて本題です。
既に私は何回か講習を受けているが、常にコキリさんと
一対一で、初対面の方の施術をするのは今回がはじめてである。
情報は全くない。
コキリさんは医療的な分野に自分の施術を組み入れいくことを
ライフワーク（？）があるあらしく、当然私とは方向性が全く違う(笑）
医療関係者もこうした胡散臭い施術が、医療現場でどう変化するかと
興味をもつかたは少なくないようで、難しいことはわかりませんが
なんだか自分の知らない所で、いろいろなことがおこっているらしい。
人間の骨格についてや臓器もろもろ
これらの疾患についてはわけわかりません（苦手な分野だ）
カルテをわたされて、それぞれお互いをみて書き込むが
私の相方は、身体の器官を細かに読み説いていく
男性だからなんだろうか
同じ講習を受けているのに、私とは全く違うアプローチを
とっていく。
私は身体全体をみてさぐっていき、ひっかかる部分があればそこを施術
するのだが、彼の場合足の下からエネルギーを送りつづける。
コキリさんに言わせると、かなり力技らしいです。
相方さん曰く、螺旋をえがくようにおくりつづけひっかかれば…と
独自のやりかたがあるらしく
このやり方は消耗するんだけど、やりきっちゃうのよね
それだけ彼に力がついてきてるわ
背筋がぞくぞくしてきたが、そのうち心地よくなってどうでもよくなった。
ヒーリング中の彼は私と違い無駄なことは口にしない。
こいつはスゴイやつがあらわれた
こんな人と一緒にこれからやるのか…とびっくりしていると
みなみさんも、なかなかのもんよ
はいっ じゃあ選手交代
と私の番になった。
ふうむ。
この人既にブロックがはずれて出てきてるんだよな
コキリさんとの講習ですでに練習しているし
自分でもそうとうされている感じだ…
私はその人の深いところにいる囁きをさぐっていき
そこにエネルギーを注ぐスタイルをよくとる。
キーワードがポンと浮かび、それを手がかりにして
ヒーリングを行う。
この人は泥の中に自ら手をつっこんで答えを探していく
人だし、勉強家だ
納得のいく答えが、自分の中でだせないだけできっかけさえ
みつかれば自分で浮上できる強さがある。
私はそれをサポートするだけでいい。
彼の肩に固い鎧がみえた
ガチガチと固いが、私が声をかけるとすんなりとれた。
鎧をぬぎたくて思考錯誤してましたから
このひとは賢い。
これからも自分で探求していく
彼の中にある苦しさや、ドロドロしたもの
それさえも意味があり、とりのぞいてはいけない。
彼はそれすらも手に取り吟味するだろう。
自分で見極めることが意味があると感じたので、
普通ならヒーリングでとりそうなものも
今回はあえて残してそのままにします。
自分でとっていくことに意味があるという感じを受たから。
それから鎧を取り除いた時、幼いころの幸せだった
記憶が前に来ました。
桃源郷なのかな。今やっていることの原動力になっているものだと
思います。
ご自身の大切な世界だと思いますので、温めてふくらませました。
壊れないようにコーティングしましたよ。
というと、少し微笑まれた。
施術する私はそれに何の意味があるかは全く分からない。
みなみさんのヒーリングは優しいのよね
そして気づいたわ。ヒーリング中のみなみさんは瞳孔がひらくのね。
別人だわ
コキリさんの声がする。
頭に手をあてるとなにかひっかかった。
戦争のような戦っているイメージがとびこんだ。
うっ
なんだこれ
お互いを刃物で切り合うような残酷なイメージだ
耳をあてると罵りあう声がして、必死でなにかしようとしている
この男性の姿が見える。
わからん…
この人の家族か、過去のトラウマ？？
これ以上はみえない。
というより、見たくない。
それに見えたとしても、私の手におえる問題じゃない
コキリさん
何かはわかりませんが、お互いがお互いを傷つけあうような
ショッキングなイメージがきました。
癒さなきゃいけないのはわかるのだけど、私には
できないので、その問題の解決につながる導く
ガイドのようなものをつけるという設定をかけてみました。
問題が大きすぎて…
あの、これでよかったんでしょうか。
ええ、もちろん。
それでいいんですよ。
ほっとした。
見ると、相方の男性は気持ちよさそうに寝息をたてている。
最後の仕上げをして怪しさと胡散臭さ満載の
私のヒーリングはこうして終了した。
だけど…
いいのか？ コキリ
本当に これでいいのか？？
私の疑問は今日も止まらない。