昨日、通りがかったドラッグストアの店頭に、すだれを売っていました。
見ると「天津すだれ」とある。ラベルを確かめると、中国産ではあるけれど、天津産かどうかは不明。ちなみに、販売元は名古屋。
なぜ「天津」なのかとケータイからネット検索するものの、特にめぼしい情報はなし。
そこで「天津」つながりで「天津甘栗」を検索。
「甘栗」と呼ばれるのは中国大陸産の「シナグリ」。輸出の拠点であった中国の大貿易港、天津にちなんで「天津甘栗」と呼ばれるらしい。
とすれば、「天津すだれ」の名も、もともと中国から輸入された葦簾(よしず)を、中国と言えば天津、というような理由で呼んだものなのでしょう。
すだれ、中国の地名と言えば、大道芸の「南京玉すだれ」が思い浮かびますが、こちらは中国発祥というわけではありません。
発祥は富山県で、こきりこ節に用いられるささらが原型と言われるそうです。
江戸時代、中国・明(みん)の大都市として知られ、世界の文物が集まった南京にもない、古今東西に稀な見せ物の意で「南京無双玉すだれ」と称したのが始まり、ということ。
天津と南京という二つの都市の性格の違いが、二つの「すだれ」の名前に反映しているわけですね。
テーマ:日常雑事
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