この世で一番痛い内臓疾患は、胆石の痛みだそうです。
胆管に石みたいなカルシウムの固まり
それが詰まると、とんでもない痛みになるみたいです。
そして2番めが急性膵炎と聞いたのです。
膵臓という臓器は内臓の中心部に位置していて
強力な消化酵素を出します。
それが、なんらかのトラブルを引き起こすと
自分自身や他の臓器まで消化しようとしてしまうということは、
確かにまったくその通りだと思いました。
まっすぐに立ったり座ったりできないほどの痛みと
なにかが体の中で燃えている~!という感覚だったと思います。
放っておいたら確実に死んでしまうことは、容易に理解出来ました。
お医者さんから何度も言われた言葉は、今後お酒は極力控えるように!
あなたは、一生分のお酒を飲んだという証拠のような病気なんですよ!
という言葉でした。
退院したら、お酒はもう卒業なんだ!と心の底から思いました。
確かに2度と御免だ!あんな痛みと熱の波状攻撃は・・・
と、思い込んだものです。
病院は出来る限り短い期間で、治った患者は退院させたがるようで
今日、退院を判断するための写真を取りますと言われ
お腹にゼリーみたいなものを塗って、お医者さんと一緒に
超音波(エコー)検査のモニターで自分の内臓とご対面ということをしました。
これが肝臓で、ここらへんが胆嚢などと説明を受けながら
まあ、綺麗に治っているようですね。
退院日はいつ頃になりますと告げられました。
自分の病床に戻って、いつ頃退院するかを家に電話し
隣の病床の人と話しました。
前に書いた一日中テレビをつけっぱなしにしている方です。
その方のお腹はパンパンに膨れ上がっていました。
なんでも、お腹に水の溜まる病気だそうで・・・
これで3回目の入院だそうです。
内心、痛々しいな、このような人の病気が完治することなんて
あるの?と思いましたが、口には出しませんでした。
退院の前日、明日からシャバに戻るんだぜ!なんて思いつつ
待合室で久しぶりに手に入れた煙草を吸いながら
自分のように無事に退院出来る人もいるし、できない人だっているんだよなぁ
という感傷に浸ったりしたのを憶えています。
そして、思ったのは病院で覚えてしまった眠剤のことでした。
お酒を飲めなくなったから代わりに飲むことになるのだろうか?
ということを考えていました。
新たな戦いとして、どのようにして自分の生活を健全に保つのか?
ということに、退院後から直面することになります。