韓国映画『声／姿なき犯罪者』
ピョン・ヨハン主演作品。
刑事を辞め、釜山の工事現場で働くハン・ソジュを演じるのが
ピョン・ヨハン。
妻はソウルで働いており、単身赴任中・・・
仕事は過酷、常に危険と隣り合わせの現場ですが、
懸命に頑張っているソジュを上司は認め、昇進の話を
持ちかけてくれたり、みんなで助け合い頑張っていた
矢先に、事件は起こる。
ソジュの現場を狙った振り込め詐欺が勃発。
沢山の人が被害に合ってしまう。
ソジュの妻の元には、作業員がソジュの過失により
亡くなったため、示談金を払うようにと電話が
かかってきます。
パニックになってしまった妻は支払ってしまうんですね・・・
ソジュに電話をかけるんですが、詐欺グループのせいで
電話は繋がらず。
１分１秒も惜しいと支払った後に、電話がつながり
妻は自分が騙されたと知る。
必死に貯めたお金を数秒で失ってしまった妻は
呆然と歩いていて交通事故にあってしまうんですね
工事現場の社長のお金も詐欺にあい、従業員の給料は
消えてしまった・・・
何故自分たちはこんな目に合わなくてはいけなかったのか
警察にかけあってもらちが明かない。
元刑事だったソジュは、詐欺グループを追い詰めようと
孤独な戦いを始める。
ソジュは中国まで行きますよ。
妻を瀕死の状態に合わせた、あの電話をかけた相手を見つけるため
なら、どこまでも行きますよ。
警察も情報を掴んでというか、ソジュの行動を見張っていたら
おのずと犯罪グループに導かれていくという
警察の一歩も二歩も先をいくソジュなのでした～～～
中国の犯罪グループに潜入してみると、そこは完全な
オフィスになっているんですよ。
詐欺なのに、成績を競い合っている・・・・
その光景は異常なんですが、振り込め詐欺の電話をしている
人達はやたら真剣だという。。
余計に異常さが際立っていましたね、怖い
その中でもトップに君臨している室長を演じるキム・ムヨルの
嬉々とした演技よ、本当にいろんな顔を持っている俳優だと
惚れ惚れしました。
最低最悪な室長を演じているんだけど、話術が巧みなので
みんな従ってしまうし、段々麻痺してきちゃうんでしょうね
自分が悪に手を染めているということに。
妻に電話をかけた男が室長だと知ったソジュは、どうにかして
室長を倒そうと、室長に目を掛けて貰えるように色々と策を講じ
のし上がっていきます。
それもひとえに室長を、犯罪グループを潰滅させるため。
果たしてソジュの執念は実るのか
敵を倒せるのか
最後の最後まで息をつかせぬ展開が続き、観終った後には
非常に疲れました
自分の家族が犯罪に巻き込まれた、事故にあった・・・と、
突然電話がかかってきたら誰でも動揺しますよね。
動揺している所に、畳み掛けるお金の要求。
考える時間を与えないように、ひたすらに不安をあおる・・・
そして、お金を払うように誘導していく巧みさ。
絶対に騙されない、そう誓っていても動揺しているところに
漬けこまれると、絶対とは言い切れませんよね
いつ自分が騙されるかわからない、そんな恐怖と隣り合わせなんだと
思わされました。
被害に合わないように注意を怠らないように、気を引き締めて
いかねばと、強く思わされる作品でした。
他人事じゃないです
