読者からいただいた体験記です。




7月後半に家族がコロナに感染しました。

家族は18時半頃帰宅後、37.5度の発熱。
まさかと思いながらもすぐに隔離をし、不安と心配の中、生徒さんには「明日、発熱外来に連れて行きますので念のためレッスンをお休みさせて下さい。」とすぐに連絡をしました。

私はここから、保護者の皆様には包み隠さず、お話していきました。
その後、私達、濃厚接触者である家族はみんな陰性だった事。
その週はたった一度だけ電車に乗り学校に行き、真っ直ぐに帰ってきて、その前後の日は一歩も外出していないので、その日に感染したかと思われる事。

ちょうど連休もあり、その週はレッスンをお休みにしていたので、生徒さん達とは接触がないためご安心下さいという事。
普段からひとりのレッスンが終わるたび換気、除菌はもちろんのこと、家族達はレッスン室には入いらない事、生徒さんにお使いいただているお手洗いは家族は使用していない事。

家族はすぐにホテル療養となったので、戻ってくる時には人にうつさない状態になって帰ってくる事。

何より、保健所の方には念を押して、「ピアノ教室をしています!生徒さんが安心して来ていただける日はいつからですか?」と尋ねた事。

と同時に、私が考えている今後のレッスンの予定と今後の対策を説明して、ご理解を求めました。

すると、保護者の方や大人の生徒さんからは、家族の心配。温かい言葉をたくさんいただき、私が包み隠すお話しした事にとても高評いただきました。
「先生、詳しく教えて下さってありがとうございます。安心してますよ!」
「明日は我が身ですから。」
「誰がなったっておかしくないですから。」
「娘と話していたんです。こういう言いにくい事隠さず話してくれてくれる先生っていい先生だね。信頼出来るねって。」
「先生、大丈夫です。待機期間が終わったら、よろしくお願いします。」
「ホテル療養ひとりで不安でしょうが、はやく良くなってかえってこられますように。」
「皆様が無事待機期間が過ぎる事を祈っています。」
などなど。

きちんとお話しをしてきて良かったと思いました。

不安もありました。お話しして、家族にコロナが出た教室に来るのは嫌がられないか、解除後でも不安がられないかと。でも、きちんとお話しして不安な方は安心になられるまでお休みしてもらってもいいし、それで教室を離れるられるならば、それでもいいと思いました。何も悪い事をしているのではないのですから。

レッスンはお盆明けとしたのですが、色々気になっていたので、解除後お盆中ですが時間を作り、感染者も非常に多くなってきたので予約制にし、質問などある人は来て下さいと言ったところ、殆どの生徒さんが来て下さり、お盆明けからは皆さん通常に戻りました。

現在、緊急事態宣言も出ていますので、妊婦さんのお母様がいらっしゃる生徒さんなどは、オンラインにするなど、保護者の皆様とは密に連絡をとりながらレッスンをしています。

研究会の先生方のご家族様やお教室で、感染者が出ない事を願います。もしそうなったらと素晴らしい対処方法もお考えと存じます。
そして、まさかうちの家族がと他人事のように思われてしまう気持ちもわかります。
でも、その日は突然やって来ました。
もし、私と同じ立場になり、悩まれる方がいらっしゃいましたら、僭越ながら一例としてお伝えしたく投稿させていただきました。

おかげさまで、家族は軽症で後遺症も全くなく、
元気に過ごしております。

はやく、コロナに振り回される事のない日が来る事を
祈ります。

余談ですが、

これは主婦としての備えですが、
生徒さんにお話しした以上というか、濃厚接触者の自宅待機中は人との接触はご不便をおかけしますがやめて下さい!と保健所の方から言われますので、外にお買い物も行けません。
私はネットスーパーを利用しました。非接触お届けサービスもあり大変便利でした。今もなるべく外出を控えているので利用しています。

お近くの配達可能なスーパーや頼れる親戚の人やお友達なども少し考えておいた方が慌てなくて済むと思います。 

急に濃厚接触者になり、保健所から電話が来る前に買い込んでおかなくてはと、PCR検査の結果も出ていないのにスーパーに駆け込んだと言う人も聞きましたし、家族のの心配をしながらも自分の心配をして、生徒さんに連絡し、でも、当面の食料はいるわけでと、かなり頭の中がごちゃごちゃになります。



山本より

今回、まずは軽症、後遺症がなく、家族も陰性。
さらに教室を通じての感染がなく、講師の先生は陽性でなかったのも不幸中の幸いだったと思います。早い段階できちんとお伝えするというのが1番大切で、それによってさらなる広がりを防ぐことができます。風評被害は怖いところですが、拡散を防ぎ、生徒さんの命を守る。これが1番大切なことだと思います。

現在の状況になると、教室において講師が感染した場合、生徒さんに感染させてしまった場合も想定していかなければならないですね。

1番怖いのは、生徒さんがレッスンに来て、他の生徒さんもたくさんレッスンして、そして後であとで生徒または自分、生徒さんの家族、自分の家族がコロナ陽性だったことがわかりました、と言うことです。

生徒さん家族全員を巻き込み、他の地域まで広げてしまう事態に発展する可能性があります。

でもこれだけ感染が広がっていると、対面でレッスンをしているとこれを完全に防ぐ事は不可能かと思います。対面で行う以上、ある程度の対策は可能ですが、100パーセントの予防はできないことをお互い了承してレッスンした方が良いかなと。


私の場合、身の回りでコロナが発生した場合はレッスンに来るのを控えていただく。これは以前からやっていましたが、さらに地域の保育園、小学校、そして最寄りの大きなスーパーなどでコロナ患者が出ている間は、発生から2週間はオンラインとすることにしました。

もちろんオンラインだとわかりにくいですし、対面の方が本当はいいのです。でも、本人も気付かずレッスンに来てクラスターを作る危険性を考えると、やはりオンラインを選択と考えます。

私は教室のピアノが二台なく1台を生徒さんと一緒に使ってレッスンしていることも理由に挙げられます。設備によってはもう少し対応は変わってくることでしょう。

幸い、私の教室では、幼稚園児さんも含めて、全員オンラインできちんとわかった感のある、ある程度は普段と変わらないレッスンができています。
長い間続けるとまた変わってしまうと思うのですが8月下旬から9月いっぱいぐらいはこれで何とかしのごうかと考えています。

うちの家族は、私と夫、大学生の娘はワクチンの1回目の接種を済ませました。息子もすぐ予約を取れそうです。

生徒さんの保護者さまは30代が多く、まだワクチンの順番が回ってきていません。生徒さんの保護者様達もワクチンを接種できたら、もう少しゆるい基準で対面にしてもいいかなと思っています。