夜はご祝儀ものが並ぶが
それなりの配役なのでとても楽しみにしていた。
京鹿子娘道成寺は予想通り素晴らしかったが、あとは微妙。

つれづれに

鶴龜
ご祝儀ものだからある程度予測ていたとおり。
福助が、不自由な右手を目立たせないように左手をうまく使っていたのが印象的。
松緑がかわいい。
御所人形のよう。
最近の松緑は、顔が良い。
つまりは、芝居が上手くなったということ。
踊りの良し悪しはわからないが、目を引くのは確か。
幸四郎も美貌だが、松緑に軍配。
染五郎、左近はそれぞれの従者をつとめているが、やっぱりまだまだ。
良い意味で比べられて成長されるように。

壽曽我対面
工藤の梅玉
五郎の芝翫
十郎の扇雀
今ではベストメンバーかも。
しかし
梅玉があまりにも淡々としすぎてもの足りない。
五郎には、もっと稚気がほしい。
十郎はまあよいかなあ。
鴈治郎に見えたが。

一番安心して見ていられたのは
弥十郎の朝比奈。
ニンにあっているし、明るさがよい。

魁春、高麗蔵の虎、少将は、華がない。
魁春は好きだが、
もっと位取りを強調してもと思う。

鬼王は、不思議な役。それなりの役者がつとめるが、良くわからない。

工藤のことを
「すけつね」さんと発声していた。
「すけんね」さんと言うべきと教えられたものとしては何とも。

対面には
華やかさ
ワクワク感がほしいなあ。

息子
白鸚の緩急自在のせりふ、
ちょっと軽妙で、寂しさがあってとても素敵。
幸四郎、染五郎もこの域に達してくれますように。
しみじみとした佳品ではあるが、暗い。
初芝居の演目としてはどうかなあと思う。